名大生ボイス

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受験勉強法

2026.03.10

  • 受験勉強法

1週間をどう使うかで、勉強は変わる 〜時間のマネジメント術〜

みなさんこんにちは。名古屋大学大学院 修士1年の小林です。

勉強を頑張ろうと思っているのに、時間の使い方がうまくいかない。今日はやろうと思っていたのに、気づいたら一日が終わっていた。そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。これは受験生だけでなく、大学生の試験勉強やレポート、資格勉強、語学学習、さらには研究や就職活動の準備にも共通する悩みだと思います。

 

私自身も、やるべきことが多い時期ほど、一日単位で予定を詰め込みすぎて苦しくなることがありました。朝の時点では完璧に見えた計画も、授業や課題、予定外の連絡、疲れなどで簡単に崩れてしまいます。そしてその一日だけを見て、「今日は全然できなかった」と落ち込んでしまう。すると、次の日の気持ちまで重くなります。

 

しかし、一日ではなく一週間単位で勉強を考えるようになると、時間の見え方は大きく変わりました。今日は思うように進まなくても、週全体で見れば取り戻せることがありますし、余裕のある日に前倒しすることもできます。

 

勉強で大切なのは、一日一日の完璧さよりも、全体をどう設計し、どう立て直していくかだと感じています。今回は、受験勉強にも大学の試験勉強にも応用できる「時間のマネジメント術」について、私なりの考え方をまとめてみたいと思います。

 

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1日だけで考えると、勉強は苦しくなりやすい

勉強を頑張ろうとする人ほど、「今日をどう使うか」を強く意識します。ただ、一日という単位は思っている以上に不安定です。

 

学校が長引く日もあれば、部活やアルバイトが入る日もあります。疲れが出る日や、眠気で集中できない日もあるでしょう。予定通りに進まない理由はいくらでもあるのに、一日だけを基準にしてしまうと、その日の出来不出来がそのまま自己評価になってしまいがちです。

 

特に真面目な人ほど、「今日できなかったこと」を重く受け止めてしまいます。しかし勉強は短距離走ではなく、ある程度の期間をかけて積み上げていくものです。一日単位で完璧を求めるのは、そもそも難しいことです。

 

だからこそ私は、一日は調整の単位、設計の単位は一週間に置いた方がうまくいきやすいと思っています。一日一日の完璧を目指すのではなく、一週間で何を進めるかを決め、その日の調子や予定に合わせて調整する。この考え方だけでも、気持ちはかなり楽になります。

 

 

まずはゴールを決める

時間をうまく使うためには、まずゴールをはっきりさせる必要があります。ここが曖昧だと、どれだけ時間管理をしても方向が定まりません。

 

例えば受験勉強なら志望校合格、大学生なら試験の成績や単位取得、TOEICの点数向上、資格試験の合格などが目標になるでしょう。大学院生であれば、研究発表の準備や論文の読了数などもゴールになります。

 

ここで大切なのは、「頑張る」「しっかりやる」といった曖昧な言葉で終わらせないことです。

 

英語を頑張る、ではなく「何月までに何点を目指すのか」。

試験勉強を進める、ではなく「来週までにどの範囲を終えるのか」。

 

このように目標を具体化すると、必要な時間や手順が見えやすくなります。時間管理とは、時間を埋めることではなく、目標までの道筋を作ることです。

 

 

1週間の骨組みを先に作る

ゴールが決まったら、次は一日一日の予定ではなく、一週間の骨組みを作ります。ここが今回の記事で一番重要なポイントです。

 

一週間で考えると、月曜日は忙しくても水曜日に余裕があるかもしれません。金曜日は疲れていても、日曜日にはまとまった時間が取れるかもしれません。一日だけを見ると「今日は崩れた」で終わることも、週単位で見れば十分調整できます。

 

私が意識しているのは、「この一週間で何を終えるか」を先に決めることです。

 

例えば数学を3回、英語長文を2回、理科の復習を2回、資格勉強を3回というように、回数やテーマを週単位で置くようにしています。ここでは一回ごとの完成度よりも、まず触れる回数を確保することを重視します。

 

また、一週間の計画には最初から余白を作っておくことも大切です。予定を詰めすぎると、一日崩れただけで全体が崩れてしまいます。取り戻す日を想定しておくと、計画はぐっと現実的になります。

 

人は予定通りにいかないと計画そのものを捨てたくなります。しかし本当に必要なのは、崩れても戻れる骨組みです。それを作るのが、一週間単位で考える意味だと思います。

 

 

1日の予定は、その日の朝に調整する

一週間の骨組みができたら、その日の予定を見ます。ただし、一日の計画を絶対視する必要はありません。

 

前の日に疲れが残っていたり、課題が増えたり、急に予定が入ったりすることは普通に起こります。そんなときは前日の計画にこだわるより、その日の現実に合わせて調整した方が結果的に前に進みます。

 

ここでの考え方は、「一日は達成の単位ではなく、調整の単位である」ということです。

私は朝に5〜10分ほど、その日の予定を見直す時間を取ると良いと思っています。集中が必要な作業を先にやるのか、短い作業から始めるのか、夜は軽めにするのか。そうした小さな調整だけでも、一日はかなり過ごしやすくなります。

 

 

最低限やるラインを決めておく

週単位で考えることが大切でも、毎日まったく何もしないと流れは止まりやすくなります。そこで役立つのが、「最低限これだけはやる」というラインです。

 

例えば、英単語を15分だけ見る、ノートを1ページ見返す、参考書を2ページ進める、といった小さな目標です。

 

大事なのは、このラインを高くしすぎないことです。最低限なのに一時間と決めてしまうと、疲れている日は崩れてしまいます。逆に15分でもいいと決めておくと、始めるハードルが大きく下がります。

 

実際には、15分だけのつもりがそのまま30分、1時間と続くことも少なくありません。人は始めるまでが一番重いので、この入口を作っておくことはとても効果的です。

 

 

時間管理は、気合いより設計

勉強の話になると、「もっと頑張る」「気合いを入れる」という言葉がよく出てきます。もちろん気持ちの力も大切です。ただ、それだけでは続かないことも多いと思います。

 

やる気には波があり、疲れや環境にも左右されます。だからこそ、気合いに頼るよりも続けやすい仕組みを作ることが大切です。

 

一週間で何をやるのか、どこに余白を作るのか、いつ見直すのか、最低限のラインは何か。こうした設計を先に作っておくと、気分に左右されにくくなります。

 

時間管理は、自分を追い込むためのものではなく、自分が続けやすくなるための仕組みだと思います。

 

おわりに

勉強を続けるうえで大事なのは、一日一日の完璧さよりも、全体を見ながら調整していくことだと思います。今日は思うように進まなくても、一週間で見れば取り戻せることは多くあります。

 

ゴールを決める。

週の骨組みを作る。

その日の現実に合わせて調整する。

定期的に見直す。

 

こうした流れを持つだけでも、勉強への向き合い方は大きく変わります。

 

受験勉強でも、大学の試験勉強でも、資格勉強でも、時間の使い方に悩むことはあると思います。そんなときは一日だけを見て落ち込むのではなく、一週間という少し大きな単位で自分の勉強を見直してみてください。

 

その方が、無理なく、長く続けやすいはずです。

拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

Profile

所属:創薬科学研究科・博士前期課程1年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校