名大生ボイス

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受験勉強法

2024.05.21

  • 受験勉強法

受験生を楽しむ「コツ」10選

はじめに

みなさん、こんにちは。名古屋大学工学部3年生の小林です。今は名大に通っている私ですが、高校生の頃はみなさんと同じ受験生として名大を目指していました。受験期間は確かに厳しいものであり、苦しい経験もしてきました。しかし、その中で楽しみを見つけ、勉強の面白さを感じることが出来ていました。ただただ苦しい生活として受験を捉えるのではなく、なるべく勉強の楽しさを知りながら、人生の中でまたとない受験生活を「楽しんで」ほしいです。今のうちから受験生活の要領を掴み、楽しめるようになれば受験勉強が楽になりますし、肩の力も抜けるはずです。
ということで今回は、受験生を楽しむコツについて、私の経験とアドバイスを含めお話ししたいと思います。

 

① 目標を細分化しよう

大きな目標は達成感が大きいですが、達成するまでの道のりが長く感じられがちです。一つの大きな目標を小さなステップに分けてみましょう。小さな目標を設定し、一つ一つクリアしていくことで、達成感を日常的に感じられます。
例えば、大きな目標として大学受験合格を挙げたとしましょう。合格は立派な目標ですが一年後の目標は遠く、進捗もなかなか感じられず勉強のモチベーションが保ちづらいです。大目標の受験合格のために、小目標として「模試で7割の点数を取る」とか「過去問を3周する」とかの細かいステップを作成し、それを次々とこなして小さな達成感を積み重ねると、勉強に対するモチベーションの維持がしやすくなります。また、自信をつけることもできるでしょう。

 

② 勉強のリズムを見つけよう

自分にあった勉強のリズムを早く発見することが勉強を楽しむポイントになります。人にはそれぞれの生活のリズムがあり、朝晩どちらが集中力の続く時間帯かを知ることが大切です。また、集中力は高いが長時間続かない人、長く一定の集中力を保てる人などタイプはさまざまなので、自分に一番適しているペースを発見しましょう。
この時に特に気をつけて欲しいことは、勉強時間ではなく内容やページ数を見ることです。受験勉強となると、ついつい一日に何時間勉強をしたか、一週間で合計何時間できたかなどのように、時間ベースで勉強の量を測ってしまいそうになります。しかし、真に確認するべきは、時間ではなく勉強の進み具合であり、何ページ分の学習をしたかという習熟度です。あまり時間には囚われないで自己分析をしましょう。受験生活が過酷になる前に、今のうちから自分に合った勉強のペースを見つけて、無理なく続けられるスケジュールを作りましょう!

 

③ 色々な勉強法を試そう

まだ余裕がある今のうちに色々な勉強法を試してみましょう!暗記が得意、理解が早い、問題を解くのが好きなど、人それぞれ得意な勉強法があります。色々な方法を試してから、自分に合った勉強法が何なのかよく考えてみましょう。マインドマップを使って視覚的に情報を整理したり、動画での学習を取り入れたり、友達との勉強会をしたりと、様々な方法を試してみましょう。
また、勉強した内容を話す相手(家族でも同級生でも誰でも良いです)を見つけて、アウトプットすることも効果的です。勉強においてはインプットが多くなりがちで、アウトプットする機会が少なくなってしまうので、意識的に知識を放出する練習をすると良いです。勉強が進んでくると、同じ勉強法では飽きてしまうこともあります。飽きがきたら他の方法を試して、結局どの方法が一番成果が出るか、成績が上がるのかを確かめてから一番良い方法で受験本番まで勉強するようにしましょう。

 

④ 友達と勉強しよう

20240521_k.jpg先ほども少し触れましたが、友達と勉強するのは非常におすすめです!一人で勉強するのは寂しいものです。友達と一緒に勉強することで、刺激を受けたり、わからないところを教え合ったり、ディスカッションを通じて互いの理解を深めたり、新しい視点を得たりすることができます。一人で勉強をしていると視点が一つしかなく、頭が凝り固まってしまい、間違った思考回路で延々と勉強し続けてしまう時もあります。友達と一緒に勉強をすれば、間違いを訂正してくれる人がいます。この間違いを教え合える関係がとても効果的なので是非おすすめです。また、友達と勉強することで競争心が芽生え、お互いに良い影響を与え合うこともあります。そういった時間を作ることは、一人ではやりたくない勉強のモチベーションを維持するためにもお勧めです。私の友人は受験期にずっと、この方法で勉強を続けることで乗り切ってきたそうです。皆さんもぜひ友達と一緒に受験を乗り越えましょう!

 

⑤ 休憩も大切にしよう

勉強ばかりしていると、頭も心も疲れてしまいます。適度に休憩を取り、リフレッシュしましょう。勉強の合間には、絶対にしっかりと休憩を取るという“習慣”をつけるべきです。短い時間でも、好きな音楽を聴いたり、軽い運動をしたりすることでリフレッシュできますし、自分が好きなことをする時間を持つことは、ストレスの軽減にも繋がります。短い昼寝や、好きなスナックを食べることで、脳にエネルギーを補給でき、休憩を取らなかった場合よりも効率が向上しやすいです。受験を楽しむには、勉強と休憩のメリハリがとても大事です。勉強しすぎではエネルギー切れになりますし、休憩しすぎると学力が不足します。適度な休息を取ることを特に意識して勉強に取り組みましょう。

 

⑥ 成功体験を記録して成長を実感しよう

自分の努力の成果を可視化することは、モチベーションを維持する上で非常に重要です。なかなか勉強の成果って目に見えて分かるものではないので、なるべく可視化して自分の自信に繋げましょう。具体的には勉強で良い結果を出した時や、小さな目標を達成できた時には、それを記録しましょう。
例えば、壁に目標達成ボードを作り、達成した目標を付箋に書いて目に見えるところに貼り付けることで、日々の小さな成功を確認できます。ノートに書き出したり、成果が出た日にカレンダーに印をつけたりする方法でも構いません。こうすることで、ふと勉強に疲れた時に今までの勉強を振り返ると、自分がどれだけ頑張ってきたかを実感できモチベーションの向上に繋がります。この振り返りを定期的に繰り返すことで、やる気の源になり推進力になりますし、大きな喜びにつながります。なかなか楽しめない勉強をこのようになんとかして楽しむことで、やる気を高めましょう!

 

⑦ 好きな科目から勉強を始めよう

勉強の始めには、自分が興味を持っている科目から手をつけることで、学習への抵抗感を減らし、モチベーションを保つことができます。例えば歴史が好きなら1日の勉強を歴史から始める、文学が好きなら小説を読みながら文学的な表現を学ぶ、数学が好きなら日常に散らばっている数学のパズルや問題を解くことで、楽しみながら論理的思考を鍛えることができます。勉強というものは継続よりも開始が難しく、勉強モードに入りさえすれば案外勉強を続けられるものです。興味のあるトピックから学ぶことで、勉強モードへの切り替えを抵抗なく行うことが非常に重要になってきます。さらに、好きな科目は成果を生みやすいため、前述したような小さな成功体験を積み重ねていくことができ、その点でもこの方法はメリットがあると言えるでしょう。

 

⑧ 学習目標を達成できたら自分にご褒美♪

目標を達成したら、好きな本を買う、映画を観る、美味しいものを食べるなど、なんでも良いので自分が喜ぶことをしましょう。⑥の成功体験の記録だけではやる気が上がらないという人は、成果が出るたびにご褒美を考えると、より効果的になると思います!自分のやる気を自分でコントロールできるようになると、スムーズに勉強を進めていくことができるので、自分なりのコントロール術を身につけましょう。

 

⑨ 勉強環境を好きなもので埋めよう

勉強する場所を自分の好きなアイテムで飾ることで、学習空間を自分だけの特別な場所にすることができ、楽しく勉強できます。あまり実践している人が少ないですが、結構効果的だと思います。勉強が苦痛になってくると、自習室に行くことや自室の勉強机に向かうことさえ嫌になってくることがあります。勉強そのものが苦痛であるため、勉強する前に勉強する場所に行くことだけでも嫌になってしまっている状態です。しかし、勉強する空間を自分の好きなものや、リラックスできるグッズ(アロマでもぬいぐるみでもどんなものでも良いです)などを設置すると、場所に行くことは嫌ではなくなります。嫌悪感を無くさないと勉強をすることは本当に難しいので、この方法で勉強への一歩を踏み出しやすくするのは得策だと思います。

 

⑩ 入学後の学校生活を想像しよう

最後になりますが、これは全員に当てはまる良い方法なので、絶対にやってみてください!合格後の自分の姿やキャンパスライフを想像し、受験勉強へのモチベーションを高めましょう。大学での新しい友達、興味深い授業、クラブ活動など、楽しみにしていることを何でも良いので具体的に思い描きましょう。そして絶対にそのキャンパスライフを実現してやるという闘志を燃やすことが、勉強のやる気を底上げしてくれます。勉強が嫌になって辛いときに、入学後の楽しそうな自分を想像して奮起しましょう。私もこの方法はよく使っていました。結果が出ない時ややる気がどうしても乗らない時はよくこの方法に頼って、その結果モチベーションを上げることができたので、是非ともおすすめしたいです。

 

まとめ

長々と説明してきましたが、10個のコツから自分に合っていそうなものを実践して、少しでも楽しみながら勉強に取り組んでみてください。あなたの努力が素晴らしい未来へと繋がることを心から願っています。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:工学部化学生命工学科3年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校