あけましておめでとうございます。医学部5年の佐井です。センター試験が終わって、いよいよあとひと月ほどで2次試験ですね。以前のセンター試験対策の記事と同様、今とは違う制度での話になりますが、私がしていた試験対策について書いてみます。
見やすい答案を書く
読める字で書く
なにをいまさら、という感じもしますが、意外と多いです。読みにくい答案。きれいでなくてもいいのですが、読みやすい大きさで、はっきりと濃い字を、適切な余白(行間)をとりながら、適度に改行しつつ書いていく、これだけで試験の得点が上がります。見やすさに対して加点されることはないでしょうが、単純に自分で間違いに気づきやすくなるので、正しい答えに近づけるでしょう。
数式の式変形は下に書く
もし、横にだらだらと書いている人は、今日から下に伸ばすようにすぐ直しましょう。学校の先生や、あらゆる参考書も、真下に式変形を書いているはずです。変形前と変形後を、上下で比較することができるので、符号や計算、次数、因数分解などのあらゆるミスに気づきやすくなります。
式変形以外にも、変数の文字の置き方、場合分けをする際の字下げ、グラフや図形の配置など、まずは参考書や模範解答を写すつもりで書いてみましょう。あとあと実力はついてくるので、まずは型を覚えることが重要です。やっていくうちに自分に合うと思えば続ければいいし、合わないと思えばやめればいいのです。
名古屋大学の数学の解答用紙は、まっさらなところに書いていくようになっています。私はまず真ん中に線を引いて左右に分けていました。二段組みにすると、必然的に下に書いていくしかないので、わざわざ意識しなくても済みますし、スペースにも余裕ができます。気に入ったら使ってみてください。
数学の過去問を解いたノート
こちらも二段組みです。線を引く代わりにページを折っていました。
あいまいな知識を確実なものにする
疑問点をはっきりさせてから添削してもらう
自分が書いた答案を自分で読むのは、大切なことですし、受験勉強の中ではそれが大半でしょう。ですが、時には他人にチェックしてもらう必要があります。記述式の解答というのは、誰が読んでも一通りの意味にしかとれないというものでなければなりませんが、自分の意図と違った風に相手にとられるというのは、みなさん普段の会話やメールでも経験があるのではないでしょうか。ということで、私は英語と国語の記述を、学校の先生に添削してもらっていました。まず自分で解いて、問題と答案を先生に預けて、一週間後くらいに返却されるというスケジュールでしたが、気を付けていたことがひとつあります。
それは、「まず自己採点をしてから預ける」ということです。全く的外れな解答をしてしまった場合はあまり効果がないものの、自信をもって書いた答えと模範解答がやや違うときなんかに効いてきます。(過去問には配点が書かれていないので)自分なりの10段階評価をつけ、なぜ模範解答のこの部分が必要なのか、自分の答案の一部が不要なのかという疑問点を、答案の余白にメモ書きとしてつけ、それに対する返事を先生に書いてもらっていました。教える側にまわるとわかりますが、相手の疑問点を知っておくと質問にも答えやすくなります。できるだけ自分がわかっていないところをアピールして、積極的に助けてもらいましょう。
黒字:自分の解答 青字:自己採点 赤字:先生の添削
今でも先生方には感謝しています。
互いに教えあう
人にものを教えるには3倍の知識が必要だといわれますが、質問に答えていると自分の中で理解があやふやなところを見つけだすことができます。質問する側も、職員室まで先生に訊きに行くより手軽ですし、数学の得意な同級生なんかに、どうしてこういう式変形をするのかなどと聞くことで、得意な人の思考法を知ることができます。逆に、自分がわかっているところが、友達はわかっていないということも十分あり得ますし、お互い、些細な疑問をぶつけてみると新たな発見があるかもしれません。ひとりでこもるのも良いですが、質問されたら、面倒がらずに一緒に考えてみると、案外自分のためにもなりますよ。思い返すと、学校の教室で自習することが多かった私は、黒板を使って同級生と、問題の解き方についていろいろ意見を言い合っていましたね。
私の過去問演習
英語、数学、物理、化学は12~15年分、国語は6年分解きました。最新6ヵ年分は書店で購入し、古いものに関しては、学校の先生や図書室からコピーをもらっていました。
Profile
所属:医学部医学科5年生
出身地:愛知県