はじめに
こんにちは!文学部1年の石橋です。今年の梅雨は例年よりかなり遅く、そろそろこのむっとした空気に嫌気が差しそうなこの頃です。またこの時期は常に天気が不安定で、天気痛持ちの自分からしたらかなり辛い時期ですが、耳たぶを引っ張ると内耳の血行がよくなり、そうした痛みを軽減できるらしいです。7月に入りついに期末テストが近づいてきて不安な気持ちでいっぱいですが、できれば全科目単位が取れるよう体調にも気遣って乗り切りたいと思います!
さて、皆さんもジメジメして蒸し暑い梅雨に鬱屈していることかと思いますが、気づけば夏休みはすぐそこに迫っています。夏休みは受験の天王山と言われるほど、これからの受験計画のターニングポイントとなり得る最重要期間です。もちろん全受験生が必死になって勉強に励むことと思いますが、大事なのはスタートです。もしスタートの段階で基礎があやふやだったり、そもそも何それ状態だったりしたら、1ヶ月を効率よく使えないどころか勉強意欲がなくなり、結局だらだら過ごしてしまいかねません。こうなってしまうとほかの受験生に圧倒的な後れをとってしまうので、この1ヶ月は総点検の時間に充ててもらいたいと思います。
また、夏休みは一日8時間・9時間と長時間勉強をすることになるので、それに耐えられるよう体調管理は常に意識してほしいです。張り切りすぎて1週間寝込むより、時間を減らしてでも毎日継続する方がよっぽど定着します。特に睡眠は大事にしましょう。いま慢性的に眠気に襲われている人は、夏休みを改善チャンスとして睡眠を大事にしてください。これも重要な勉強法の一つです。後は熱中症に気をつけ、屋内でも少し多めに水分はとるようにしましょう。
ここからは夏休み前までに是非確認してほしいことをお伝えしていきます。
〇 現代文
何の話なのかまずは理解できないとどうしようもありません。過去問を見てもらえればわかるように、似たようなテーマ(・資本主義が~ ・「個人」という概念が~ ・「ことば」とは~ とか……)が違った視点から論じられていることも多いです。そうしたテーマで何が問題となっていてどんな解決策があるのかということを、教養として知っておくだけでずいぶん読みやすくなると思います。おそらく皆さんは名古屋大学のオープン模試を受けたと思いますが、抽象的なテーマや初めて聞くような話題に触れることもあるので、やはり普段からいろいろなテーマに関心を持つことは大事だと思います。もちろん記述解答の書き方も大事ですが、そもそも何を書かなければいけないかわからないとお手上げなので、理解を最優先にしてほしいです。
〇 古典
基本的な単語や文法は復習するとして、面倒かもしれませんが一文一文直訳していきましょう。古文は読むのにそもそも時間がかかるうえに省略が多いので、なあなあで読んでいると途中からパニックになりがちです。私自身、古文は苦手だったのでほかの科目より多く時間を割きました。速読力を高めるという意味でも、すらすら翻訳できるまで直訳を頑張ってほしいです。
漢文については、とりあえず基本的な単語や文法が押さえられていれば今は大丈夫です。
〇 数学
言わなくてもわかっていると思いますが公式忘れは論外です。数学はいかに解法を思いついて答えまでの道筋を組み立てるかが重要で、計算過程にかける時間をなるべく短縮したいわけです(特に共通テスト)。なので計算ミスで焦って詰むということにならないよう、常に検算する意識を持って基礎問題の復習に努めてほしいです。特に微積や確率あたりがミスしがちなので、そこを重点的に復習するようにしましょう。個人的に重要だと思うのは文字を含む関数の解き方です。文字の範囲や場合分けと意識するべきことが多いので、数学力の大幅アップを目指せると思います!とにかく慎重に解くことがほかの科目よりも大事です。
〇 英語
おそらく一番勉強時間を費やす科目だと思います。もちろん単語・文法は大事ですが、特に意識してほしいのは文章構成です。文章を読むときに抑揚をつけて読んでください。例えば、例の部分はリラックスして読み、否定の語があったら超集中で読む、問題提示とその答えを対応させながら読むなど、メリハリをつけて読むことでだらだら訳しながら読むより内容が記憶に残りやすいです。特に共通テストの場合、後半にいくにつれて文章量も長くなり疲労も溜まってきます。そうなるととても全文を精読することはできません。接続詞や単語のニュアンスから大まかな文章構成を読み取ることができると、重要な部分に脳のリソースが割けるので、パンクせずに解けるようになると思います。例えばassumeという単語は「仮定する」と訳されますが、根本は「思い込み」というイメージなので、これが使われていたらその考えは筆者に否定されがちです。また助動詞全般に言えますが筆者の主観を表すので、考えを問われたら助動詞を確認することが大事です。こうしたことから単に単語の意味や文法事項を覚えるだけでなくその特徴まで掴めると、読解だけでなく英作文にも役立つと思いますのでぜひ実践してみてください!
〇 理科基礎
完全に共通テストのための対策になるので、秋以降集中的に取り組めば大丈夫です。私は生物基礎と化学基礎で受けましたが、化学基礎の方が苦手意識は高いと思うので、さらっと復習しておく程度で良いでしょう。
社会ですが私は日本史と世界史で受験したので、歴史のことばかりになってしまいますがご容赦ください。
〇 世界史
よく考えたら全世界を対象にしているので、人物名や時代・場所がごちゃごちゃになりがちです。日本史なら日本国内で完結しているのでそこまでにはなりませんが、特にヨーロッパの国王やイスラム教圏の人物名、植民地支配などは誰がいつどこで何をしたのか、本当に覚えるのが大変だと思います。そこで私は同時代の人と比較しながら暗記していました。例えばグレゴリウス7世はかの有名なカノッサの屈辱の当事者ですが、日本だと藤原氏全盛期の時代なので日本で藤原氏が大宴会している最中、彼の城の前でハインリヒ4世が土下座している場面を思い浮かべながら覚えていました。世界史はどうしてもある程度まで縦のつながりで習い、近代になって各国との関係を一緒に習うので、常に「その頃〜では…」という感覚は大事かなと思います。また日本史にも言えますが、年号暗記は最後に余裕があったらしましょう。まずは出来事の順序を覚えて因果関係を抑えることが大事です。
〇 日本史
最後に私の一番の得意科目である日本史についてですが、今のうちから様々な資料に触れておくと良いと思います。前にも話したように2次試験の日本史は9割方論述問題で、さらに大量の資料読解が課されるのため、資料がだいたいいつ頃のもので何がわかるかということを、その場で読み取らなければなりません。これは過去問などで何度も触れて慣れないと対応できないので、早めの対策をしましょう。また、暗記する際は出来事の前後の変化について記述できるようにしましょう。その出来事の歴史上の意義(「松方財政は資本主義発達のきっかけとなった」、「後三条天皇即位は藤原家支配の衰退を確実にした」など……)について簡単にまとめておくと、記述の練習になると思います!最後に、対策が不足しがちな現代分野からも意外と出題されることが多いので、特に沖縄の歴史や戦後経済、安保条約にまつわる重要事項の復習をやることをおすすめします。
おわりに
いかがでしたでしょうか。各科目について、本格的な受験対策が始まる前の準備をお話ししてきましたが、気づけばもう半年ちょっととなっています。もちろん量も大事ですが質も大事ですし、飽きたら他の教科に取り組むことも効果的だと思います。とにかく健康に気をつけて、継続していくことを心がけて勉強頑張ってください!これからも微力ながらサポートできたら幸いです。それではご精読ありがとうございました。
Profile
所属:文学部1年生
出身地:静岡県
出身校:飛鳥未来きずな高等学校