名大生ボイス

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受験勉強法

2019.04.01

  • 受験勉強法

小川くんの受験勉強法-新学期到来に役立ちそうな話

受験生の皆さん、小川高広です。いよいよ新学期が始まりますが、受験生の皆さんに、役立ちそうな話しを二つ書きたいと思います。

 

一つ目は、心の中のごちゃごちゃした気持ちを解消する方法です。皆さんは受験が近づき、どのような気持ちですか?まだ実感がない方もいるかもしれませんが、受験のことで、どうしようか悩んでいる方もいるかもしれません。学校生活のことで、不安もあるかもしれません。

こんな時は、散歩したりして、気分転換することが大事です。そして、私が皆さんにお勧めしたいことは、「今持っている気持ちを紙に書き出してみる(日記などでも構いません)」「不安な気持ちを学校の先生や友人、保護者などに話してみる」などです。もし心の中がもやもやしているならば、一度、やってみてはいかがでしょうか。

方法は本当に簡単です。たとえば、皆さんが今「合格ができなかったらどうしよう」「英単語が覚えられない。どうしよう」「苦手な数学の公式問題が解けるかな」などなど、いろんな思いを持っているとしたら、正直にその気持ちを紙に書き出してみましょう。もしくは、学校の先生や友人、保護者の方に正直に話してみましょう。

そうすれば、今まで心の中にあった悩みなど心の中にあるごちゃごちゃした気持ちが紙の上や言葉として、心の外に出される状態になります。いっぱいだった心の中にスペースができ、心の一部が「あいた」状態になります。このスペースは簡単に言うと、心の余裕につながります。私は研究中などに考えがまとまらず、心がいっぱいだなと思った時はよく紙に書き出します。どう考えているのか、今何を思っているのか、書くことで今の心の状態が目に見え、改めて心の中を整理することに役立っています。

心理学などの現場では、この方法がよく使われているそうなので、一度試してみてください。

 

もう一つは、記憶についてお伝えします。私の経験でもありますが、一生懸命、机に向かい、教科書や参考書を読みながら勉強しても、うまく英単語が暗記できないということがあります。このような時はどうすればいいのか。例えば、一度勉強をやめて、リラックスすること、外の空気を吸うこと、などいろいろな解決方法があります。でも、今日は別のいい方法をお伝えします。

もしかすると学校の先生から聞いたことがあるかもしれませんが、なかなか暗記できないときは、「声に出しながら、動作を付ける」ことがいいと言われています。

例えば、Tennisという英単語を覚えるときは、言葉でTennisと言いながら、手にラケットを持っているようにして、実際に素振りします。Runという単語なら、ちょっと走りながらRunと声に出してみます。Schoolなら手にペンを持っているようにして、手を動かし、ノートを取っているようにします。声に出すだけではなく、関連する動きをすることによって、脳が刺激され、脳が活性化されることが様々な研究で明らかにされています。これによって記憶が高まるそうです。学校や自宅で、声を出して動き回ることはしにくいかもしれませんが、ちょっと試してみてください。

これに関連し、英単語帳を見ながら、単語を口に出しながら、近くの公園を散歩するのもいいかもしれません。歩きながら声を出すことで、脳が刺激されます。

これを説明するいい例があります。皆さん、小学校などに「二宮尊徳(金次郎)」という偉人の像を見たことはありませんか。典型的な像は、本を読みながら歩いている姿をとらえた像です。勤勉な人物ということで小学校などに置かれているようですが、まさにあの姿が、記憶を高めることにつながります。先ほど触れた、歩行など動作を伴うことで、脳が刺激され記憶が高まります。尊徳ももしかすると、そのことを実体験で感じていたかもしれません。現代では外で歩きながら単語帳を読んだりすることは危険なので、立ち止まり単語を読み、口に出しながら歩き(動作を加え)、また立ち止まり読み、口に出しながら歩いてみてください。記憶がよくなるかもしれません。皆さんも、チャレンジしてみてはどうでしょうか。

Profile

所属:農学部科目履修生

出身地:兵庫県