名大生ボイス

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受験勉強法

2018.10.16

  • 受験勉強法

松高くんの受験勉強法~センター地理~

こんにちは。名古屋大学工学部1年生の松高亜樹です。初めて記事を書くので、皆さんが分かりづらい箇所も多々あると思いますが、温かい目でご覧ください。

僕は、8月に行われた名古屋大学のオープンキャンパスにボランティアスタッフとして参加したのですが、その中で受験生の皆さんと対談する時間がありました。その際に最も好評だった、受験生の時の勉強法についてまとめていきます。今回は、僕が実践していた地理(センター試験)の勉強法をまとめます。ただし、この記事は、僕は理系なので、主に理系の受験生に向けた記事になっております。

 

分析

「センター地理って他の社会の教科と比べて覚えることが少ないが、高得点は取りにくい。」といったような言葉を度々耳にしたことがあります。皆さんもそう感じたことがあるのではないでしょうか。「社会は暗記科目」と言って知識のインプットだけしか行ってないという人の成績は伸びません。地理は問題文と自分が暗記した内容をどう結びつけるかが勝負です。私もインプットの練習しかしてこなかった去年の8月の段階では、マーク模試で6、7割の点数しか取れていませんでした。しかし、アウトプットを意識しながら勉強した結果、本番で97点を取ることができました。その際、知識を単に頭に入れることだけではなく、その知識をどうやって使うのかということを意識していました。このアウトプットの練習をすることこそが、センター地理の点数を伸ばすことに必要不可欠です。以上の理由で、これから、インプットとアウトプットの実践的な方法を伝えていきたいと思います。

 

インプットの勉強法

アウトプットの練習をするためには、知識をあらかじめインプットしておくことが大切です。僕は理系なので、地理に時間を割くよりも、数学や化学などの理系科目に時間を割きたかったです。ですから、スキマ時間である通学時間を中心に知識のインプットをしていました。ただし、インプットとは言っても、知識をただ頭に詰め込むだけではありません。効率よく知識を頭に入れるために工夫をしました。その中のほんの一例を紹介します。

(例1)   インドネシアの旧宗主国はオランダである。→ネッシー(インドネシアのこと)はおらん。(オランダのこと)

(例2)   フィリピンの旧宗主国はスペイン、のちにアメリカ合衆国である。→酸っぱい(スペイン)飴(アメリカ)を食べて、舌がフィリフィリ(フィリピン)する。

このように面白い語呂合わせで頭に入れたり、暗記することをストーリーにして(なぜこのような結果になるのかなど)頭に入れたりするようにすると効率よく覚えることができます。ここで、強調したいのが、同じ教材を1年間で少なくとも5周はする必要があるということです。5周も同じ教材を見ると頭によく浸透します。私は、先生が授業中に配ったプリントを何周も見返していました。そして、そのプリントには、授業中に先生が言った余談やジョークなどを全て書き込み、授業の記憶を呼び起こす引き金にしていました。センター試験を受ける頃には、このプリントに書いてあること(先生のジョークを含む)がほぼ全て頭に入っていました。

そして、毎日、地図帳を持ち歩いていました。センター地理の過去問や、マーク模試を解き終わった後、地図をすぐに見直せるようにしたかったからです。皆さんは地図帳をどうやって使っていますか?私は地図帳に赤ペンで豪快に先生が重要と言っていた言葉や、自分で大切だと思った言葉を書き込んでいました。そうすると、ふと気になったときに地図帳を見返すだけで、その開いたページで大切な箇所が一目で分かるようにしていました。私の尊敬する地理の先生は「地図帳は汚すもの。」と仰っていました。

 

アウトプットの勉強法

まず、センター試験の地理Bの本試験の過去問を10年分解きました。大切なのは、それを解き終わった後、その過去問の問題用紙に解答に至るまでのプロセスを書き込むことです。この時のポイントは、その問題を見た瞬間に解答へのプロセスが頭に浮かぶようにするために、かなり大きめの字で解答に至るまでのプロセスを書き込むことです。この問題を何回も見返すことでセンター試験独特のクセが分かるようになり、センター地理の決まった解法のパターンが自然と身につきます。これに関しても、授業と授業の間の休み時間などのスキマ時間に、自分の書き込みが詰まった過去問集を見返すことが必要です。

これらに加えて、センター試験の本試験の過去問が終わったら、追試験の問題をやっていました。追試験の問題は本試験の問題よりも難しいと言われていますが、傾向は似ているので3年分こなしました。

 

最後に

 皆さんが実践しやすいよう、以下のようにアウトプットの勉強法のまとめを時期別にわけて書いていきます。

 

(1)4月〜10月上旬

マーク式の問題集(系統地理)を2周

(2)10月下旬〜12月

マーク式の問題集(地誌)を1周

センター地理の過去問10年分を1周

(3)1月〜センター試験当日

センター地理の追試3年分を1周

 

 
 この記事はあくまでも私の体験記のため、皆さんにあった勉強法ではないかもしれませんが、参考になればとても嬉しく思います。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

Profile

所属:工学部機械・航空宇宙工学科1年生

出身地:三重県

出身校:三重県立四日市南高等学校