名大生ボイス

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受験勉強法

2019.01.11

  • 受験勉強法

受験シーズン到来「ベストを尽くす!!!」

受験生の皆さん、こんにちは。小川高広です。

いよいよ名古屋大学など国立大学の入学試験が本格的に始まります。皆さんの準備は万全でしょうか。勉強面はもちろんのこと、試験に合わせて体調を整え、朝型の生活にするなど健康面、そして「絶対合格するんだ!!」という精神面。これらの準備がすべて整えば、大学入学試験も怖くないかもしれません。

しかし、そうは言っても、簡単にはいきません。たくさん勉強しても、不安はつきものです。苦手な教科がある人は特にそうかもしれません。朝が苦手という人もいるでしょう。私は理系の分野で研究を続けていますが、数学が苦手でした。大学入学試験で多くの場合に課されることが多い、英語も好きではありませんでした。「でした」といっても、今もその気持ちには変わりありません。数学や英語は「ちょっと、、、」という気持ちになります。さらに、朝はあまり好きではありません。朝と夜ならば、夜の方が好きです。大学入学試験はもちろんのこと、大学へ入学した後に講義の際に行われる、定期試験や単位認定の試験の時は、朝早く起きる必要もあります。だから、朝が早い時は、前日からテンションは低めです。

 

受験生の皆さんは、大学の入学試験にあたり、今どのような気持ちでいますか。「そわそわ」したり、「イライラ」したりして、落ち着いていないと思います。家族の方々も、気にかけておられるかもしれません。その気持ち、あって当然だと思います。でも、ちょっと落ち着きましょう。様々な気持ちがあるかもしれませんが、気持ちをそこには使わず、英単語を一つでも覚えることに専念してください。今私が、本格的な試験シーズン到来のこの時に、受験生の皆さんに伝えたいことは、「ベストを尽くして欲しい」ということです。いかにして、大学の入学試験に臨むか。自分なりにベストを尽くすことが大切です。勉強面、健康面、精神面をしっかり整えておきましょう。大学での入学試験は何度もありません。大学や志望する学部によっては、一発勝負というところもあります。もちろん、ベストを尽くしても、時には無情な試験結果になることもあります。誰よりも勉強し、万全の状態で試験を受け、完璧に答えが書けた!と自信があっても、緊張のあまり名前や受験番号を書き忘れたり、解答欄がずれていたりすることもあります。気が付いたら試験終了5分前ということもあります。人生何が起こるかわかりません。私は試験がうまくいかなかったことが何回もあります。その結果を知った時は悔しい気持ちになりました。いろいろな人たちに支えられていたので、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

けれども、心の乱れをずっと引きずってはいけません。自分の家族や学校の先生、友人など支えてくれたいろいろな人たちへの感謝を忘れず、そして、次は何が何でも試験に合格するんだと、改めて自分の気持ちをしっかりと持ち、次の試験に備えることが必要です。簡単に気持ちが切り換えられる人は、それほど多いとは思いません。行きたかった大学ならば、なおさらです。その気持ちは十分にわかりますが、前を向いて進みましょう。同時に勉強についても、向き合い方を変えるなど、試験がうまくいかなかった原因を考え、気持ちを切りかえるしかありません。常にベストを尽くしてください。もし、もっと勉強して、行きたかった第一志望の大学に再度チャレンジしたい場合は、来年の試験まで勉強を頑張るという選択もありかと思います。その時は、お金の問題もあるので、家族の方や学校の先生としっかり話しをしてみて決めないといけません。

大学生活は4年間(医学系は6年間)あります。貴重な時間を過ごす自分の母校となる大学ですので、自分の気持ちが一番大事だと思います。けれども、第一志望の大学にこだわりすぎて、入ること自体を「目的」と考えてしまうのは良くないと思います。無事に入学が決まってしまった瞬間、どうすればいいんだ!と悩んでしまうことがあるからです。大学への入学自体が目的ではなく、大学で4年間しっかり勉強することが、次につながります。大学は高校までとは違い自由です。自分でしっかり生活を管理する必要があります。今まで知らなかった世界の扉を開き、大学での生活を通じ、様々な知識やスキル、ものの考え方を修得し、卒業後の就職や将来の仕事につなげていくことが大学に入る目的の一つであり、しっかり学業に取り組むことが重要なことだと思います。また、大学生活では、一生付き合える友人と出会うこともあるでしょうし、学生生活を共にすることでお互いを成長させることが、大学に入る意義でもあると思います。第一志望に入り、幸せな学生生活が送られることもあれば、第一志望ではない大学に入り、最初は嫌だなと思っていても、とてもいい友人や先生に出会い、自分が大きく成長できるチャンスがあるかもしれません。むしろ第一志望の大学よりも自分に合っていたということもあります。もう一度、入学して、どう過ごしたいのか、入学試験を受けるに当たり、その気持ち、入学の目的を考えてみましょう。苦しい時に頑張れるか、頑張れないか、強い気持ちがあるならば、受験生の皆さんにとって、入学試験の際の原動力になると思います。

 

さて、名古屋大学を目指す受験生の皆さんは、数学が苦手でも、英語が苦手でも、受けなければならない科目があります。人によっては物理や化学などが苦手かもしれません。しかし、みんな同じ試験問題を解きます。得意な人にとっては、順調に解くことができ、全く苦痛を感じることはないかもしれません。一方で、苦手だと思っている人には大変です。自分の得意、不得意に関係なく、朝より夜の方がいいと思っていても、入学試験は自分の意思に関係なく朝から行われます。身体に障害のある受験生の皆さんには、試験会場にスロープが設けられるなどの配慮を名古屋大学は積極的に行っていますが、科目の苦手や不得意、朝が好き、夜が好きといった個人の事情は配慮はありません。自分でその環境に合わせるしかありません。

繰り返しになりますが、ベストを尽くせるように、しっかりと準備してください。どのような教科についても、完璧な解答ができる受験生はいません。みんな、得意や不得意の教科を抱えながら、「試験大丈夫かな」と不安を持っています。自分だけが特別劣っている訳ではありません。自分だけに不安がある訳ではありません。みんな同じ気持ちです。そう考えると、少しは気持ちが楽になりませんか。隣の受験生も前後の受験生もみんな内心同じです。皆さんに「ベストを尽くす」、そのことを忘れないで欲しいと思います。皆さんが実力を発揮してしっかりベストを尽くし、この春から名古屋大学でお会いできることを楽しみにしています。最後に受験生の皆さんへの応援を込めて、写真を載せます。大学入試センター試験後に、名古屋大学で行われる大学の個別の試験について、その合否の結果発表は名古屋大学のシンボルである豊田(とよだ)講堂前で例年行われています。昨年私が撮った写真ですが、発表会場の雰囲気を味わってみてください。合格者は体育会系の部活動に所属する先輩に祝福の意味を込めて、胴上げされることもあります。マスコミも来ていて独特の雰囲気があります。受験生の皆さんもその場に足を運ぶことになると思います。とにかく、ベストを尽くし、自分が納得する「最高の結果」が得られるよう、名古屋大学の東山キャンパスから皆さんのことを応援しています!!!

Profile

所属:農学部科目履修生

出身地:兵庫県