名大生ボイス

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受験勉強法

2021.03.25

  • 受験勉強法

名大生の勉強法 ①

はじめに

こんにちは、工学部2年生の塚本育美です。今回は、タスク管理や生活リズムといった観点から、私の中学から大学に至るまでの勉強法について書いていこうと思います。皆さんの中には、受験も近いし、「これから勉強をがんばろう!」と思っても、部活や遊び、行事など、色んなことに阻まれて、思うように勉強ができない......と思う方も多いかと思います。私も実際そうでした。中学も高校も毎日練習があるような部活で、勉強しようと思っても帰る頃にはクタクタですぐに寝てしまったり、かといって貴重な休みはすかさず遊びの予定をついつい入れてしまったり、テスト期間に限って何か新しいものにはまってしまったりと、勉強しようと意気込むものの、いくつもの障害に阻まれて上手くいかない、という経験を繰り返していました。そこで、私は中学のテスト勉強の時から、効率的に勉強をするために、勉強法の本を読んだり、勉強法・時間管理法についてネットで調べては、自分なりに噛み砕いてスケジュールを組んでは色んな方法を取り入れていきました。そうする中で、自分に合う勉強法、合わない勉強法がだんだんわかってきて、今ではモチベーションがなくなりそうな春休みにも、家事やインターンなど様々なことを並行しながら自主的に自分の学びたい勉強にも十分時間を割き、こうして記事を書く時間も十分に確保できています。そんな自分の経験を生かして、これから受験勉強を始める中高生の方、これから大学生活を始める新入生の方々に向けて、勉強を様々なことと両立しながら、より効率的に行うための私なりの勉強法について書いていこうと思います。

 

ツールを駆使する

勉強法や、時間管理法の本を読んでいると、様々な人が付箋や手帳などのアナログなものから、カレンダーアプリ、todoアプリなどのデジタルなものまで、色んなツールを試していることがわかります。私も同じようにアナログ・デジタルを問わずいろんなものを使ってきました。ここではそれぞれについて、私が感じたメリット・デメリットを書いていこうと思います。皆さんにとって一番いいツールが見つかれば嬉しいです。

 

手帳を使う

私はよく紙の手帳を使っています。手帳は数あるツールの中でも長い間使っています。特に受験勉強のときはメインで使っていて、毎日肌身離さず持ち歩き、手帳で色んなタスクを一括で管理していました。見開きで1週間、1日の予定が時間ごとに立てられるものを使って、何の教科の何の教材のどこからどこまでをやるか手帳に細かく記入していき、終わったら消して、消すときの爽快感を味わいながら、コツコツと予定を消化していきました。

手帳のいいところは、遊びの予定や、寝る時間などをあらかじめ予測しながら時間が立てやすいところと、自分がその勉強にどれくらいの時間を要するのか、目に見えて時間感覚がつかみやすいため、次の勉強の予定を組む時に参考にできるところです。勉強の計画を立てようと決めても、本当にその量が1日でこなせるのか、その時にはわかりません。しかし、手帳を利用して、勉強以外に取られる時間と、勉強に集中できる時間と自分の勉強スピードをつかんでいくことで、だんだんと1日に自分が取り組める勉強量がわかってきます。そうすることで無茶な計画を組んで計画倒れしていく、ということが徐々になくなっていきます。

しかし、1日1日の記入量が多く、結構めんどくさいのが難点です。実際に記入がめんどくさくなって丸1週間白紙なんて事もありました。また、始めるハードルも結構高いなと思います。ただ、そのめんどくささも含めて、使ってみて良かったと思っています。記帳量でモチベーションが落ちているのか、上がっているのか、かなりはっきりとわかるため、週ごとのモチベーションの波に合わせて勉強量を調整するなど、サボって白紙だった事すらも勉強の計画にいかせました。最初の方はやる気に満ち溢れていたので、きっちり細かく丁寧に、字も綺麗にお洒落にしながら凝って手帳を作っていましたが、最後にはやる事も多くなり、誰にも見せられないくらい汚く、だけどやることは明確に書くように、最低限のレベルで記帳していました。それでも十分反省して、次の計画に生かして、ということができたので、本当に雑でいいからまずは手帳に記入してみるとこから始めるといいと思います。

大学に入ってからは月ごとの予定が見られる小さなものをカバンに入れています。これも予定をパッと見で確認できて便利だし、何より紙の使用感が好きなので長年手帳を愛用しています。

 

カレンダーアプリを使う

様々なものがデジタル化してきて、今では社会人の方だけでなく学生も手帳の代わりにカレンダーアプリを使う人が多いように感じます。カレンダーアプリも様々なものがありますが、私はgoogleカレンダーを使っています。特に、大学に入ってからはgoogleカレンダーで日ごとの細かい予定を管理するようになりました。

大学生になると、勉強や遊びだけではなく、バイトや家事の予定、サークルや部活、学生団体やインターンなど、様々な「やること」に追われることになります。そんな中で高校の時のように、手帳で管理しようと思うと、色んなジャンルの予定が飽和してごちゃごちゃになり、かえって予定を見逃してしまうなんて事も。リスケジュールがあるものなら余計にごちゃごちゃになって手間もかかります。そこで便利になるのが、カレンダーアプリです。(特に私はGoogleカレンダーを愛用しているのでその機能にフォーカスして述べていこうと思います。)

カレンダーアプリのいいところは、PCでもスマホからでもアクセスできるためいつでも予定を確認できたり、手帳を持ち歩く手間が省けたり、ということだけではなく、カレンダーを誰かと共有したり、美容院や飲食店などのアプリから直接予定が入れられたりするなど、色んなものと連携ができることで予定調整が簡単になることがあります。出先で急な予定が入った時もスマホ一つで簡単に予定を見て、記入することができます。予約をするとすぐに自動でアプリに予定を記録してくれるようなアプリもあります。そのため、予定の入れ忘れが圧倒的に減り、ダブルブッキングも少なくなります。時間予定、終日予定、タスク型(締め切り型)の予定など、様々な予定に対応していたり、予定によって色を変えたり、別のカレンダーを用意する事もできるため、他のtodoアプリなどと並行して使う必要もなく、アプリ一つで自分の予定やすべきことを管理できます。

私は大学の予定やバイト、遊びなどジャンルによって色を分けて視覚的に予定を捉えやすくして使っています。また、予定を一つに集約しているので、面談などで誰かと時間を調整するときはそのカレンダーを利用して、空き時間を選択できる日程調整用のアプリを利用するなどしています。DMで何日にしますか?というやりとりをいくつもするのが面倒だったので、本当に便利だなぁと感じています。

そうやって予定管理をより効率的に行っていく事で、いくつもあるタスクが着実にこなせるようになり、時間にも余裕が出てきてさらにやりたいことができるようになりました。予定が沢山ある中で、それでも勉強を少しづつ進めたい、より効率的に行いたい人には、カレンダーアプリはとてもむいていると思います。

反対にデメリットとなるのは、タスクを消化している感覚、達成感が手帳よりも味わい辛いところと、やるべきこと・思考の整理がしにくいところかなと思います。私はよくやるべきことを手帳の隅に書き出して、書きながらいつやろうか、何を優先しようか決めてスケジュールを組んでいたので、カレンダーアプリだとホイホイと予定を入れてしまい、ついついパンクしてしまうので、紙の手帳と併用して自分のキャパと相談するようにしています。また、勉強している時は特に、タスクを消す爽快感をモチベーションにして頑張れるところもあったので、カレンダーアプリだと寂しいなぁと思います。ただ、そういう時は、テスト期間用に予定表を作るなどして、時期や目的に合わせて方法を変えていました。

手帳とカレンダーアプリの使い分けは私も難しいところだなぁと感じています。私は双方のメリットデメリットを自分なりに考えて、カレンダーアプリは細かい予定用に、手帳はタスクの整理用に使い分け、どちらも使いながら模索しています。

 

テスト期間特化型

中高のテスト期間からよくやっていたのがテスト期間の2週間だけに特化した予定表を作るという方法です。テスト期間は部活がないことが多く、テストに専念できることから、テスト勉強のことだけを詰め込んだ予定表を作ってそれを回して行きました。

私はよく学校で渡される、教科と日付であみ目を作った表を使っていました。まず、テスト範囲からやるべきことをワークのどこからどこまで何周するか、いつテストするかまで洗い出し、それを日数で割って、ページ単位でその日何をするのか決めていました。そうすることで、その日やることがはっきりと明確になって、時間は確保したけれど、何をしようか悩んで飽きるなんて事もなくせます。また、テスト勉強終了までにあとどれくらいの勉強をしなくてはいけないのか、定量的にはっきりと見ることができて進捗を掴みやすいと思います。私はこの表をあくまで参考に、今日は多めにやったから明日は復習して少し休もう、とか、自分のペースに合わせて進めて行きました。

また、優先度を決めて、できたら2周するつもりだったけど、テストしたらほとんど覚えてたからこのタスクは切って他の勉強に当てよう、などと途中で予定調整もガッツリしていました。この表が目安となってくれてるおかげで、予定が調整しやすくなりました。なので、テスト期間の1日をこれに費やしてでも、目安表は作っておくといいと思います。

デメリットとしては、最初にやると決めたことが自分の目標達成に十分な量なのか、そこを間違えると大きく崩れることだと思います。不安なうちは学校や塾の先生に聞いたりするといいと思います。私も、テスト範囲でどこを重点的に覚えるべきか、よく先生に聞いてから表を組んでいました。

 

タスク一覧・ToDoリストを使う

よく目の前のタスクを一覧で書き出して消化しようとする人がいますが、私は非効率的だと思います。膨大なタスクを目の前に並べて、ただただ絶望するという未来が見えるからです。私もTodoリストやタスク一覧を作って上から消していくのをやっていましたが、あまりうまく行きませんでした。色んなタスクが横並びになっていると、優先順位が見えにくく、とりあえず上からやろうと思っても重いタスクにぶち当たってtodoがこなせない......なんてことがよくありました。

タスク一覧やtodoはとにかくやることが多くて、自分の頭を整理するために書き出す時が多いと思いますが、その後に、タスクを細かくすぐできる状態まで言語化して、所要時間や締め切りをなるべく明確にして、その上で優先順位を決めて、カレンダーで予定にして埋め込んでいくことで、最終的に手元に残るタスクを一つにするところまでやると、思考が整理されてタスクが進めやすくなります。タスクが詰まれている絶望感も無くなります。

 

結局、最もタスク管理に適しているツールは?

ここまで色んなタスク管理法について書いてきましたが、結論予定管理はカレンダー、タスク管理は手帳と、並行して使うのが私はいいと思います。ただ、様々な予定管理の方法が出てきて、もっと効率的な管理の仕方を思いつくかもしれません。その時はまたここでお知らせできたらなぁと思います。皆さんも自分に会う予定管理の仕方を探してみてください。

                                                   (その②に続きます)

Profile

所属:工学部機械・航空宇宙工学科2年生

出身地:岐阜県

出身校:岐阜県立斐太高等学校