名大生ボイス

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受験勉強法

2021.04.06

  • 受験勉強法

名古屋大学を選んだキッカケ

はじめに

皆さん、こんにちは。工学部機械・航空宇宙工学科新3年生の伏原麻尋です。今回は、僕が高校生の時に、数ある大学の中から名古屋大学を受験しよう!と決めたきっかけをお話しします。僕は兵庫県出身で、大学から名古屋に住み始めました。兵庫県からわざわざ名古屋に行く人は少なく、母校の高校から同じ年に名古屋大学に合格したのは2人でした。大学を選ぶきっかけは人それぞれかと思いますが、高校生時代の僕が近場の関西圏の大学ではなく、敢えて名古屋大学を選んだ過程を紹介します。

 

興味ある事ってなんだろう?

進路を真剣に考え始めたのは高校2年生の2月頃です。そろそろ3年生に上がるということで、周りの友人が志望大学を固め始める頃、僕はあまり受験への実感がなく、将来へのビジョンがかなりぼんやりしていました。志望大学欄は近場の国公立の医学部をとりあえず書いておこう、くらいのノリで模試を受けていました。しかし、徐々に勉強へのモチベーションが保てなくなり、高2の冬から成績が伸び悩み始めました。今なんのために勉強してるんだろう?とか、勉強がなんの役に立つんだろう?とか疑問ばかり浮かんできて何も手につかないような時期もありました。僕には勉強への目的意識が足りないと気づいたので、将来どんなことを学びたいのか真剣に考えようと思い立ちました。

 

小さいころからの夢

話は僕の小学生時代に戻りますが、僕は昔から宇宙に興味があり、小学生の頃から宇宙飛行士という職業に非常に憧れを抱いていました。ふと宇宙に興味があったことを思い出し、空いた時間に宇宙関連のことを調べ始めたところ、ロケットや人工衛星といった宇宙機器が目に留まりました。宇宙機器を自分の手で作りたい、と意識し始めてからは話が早く、志望学部は工学部にしようと決めました。そして、大学を絞り込む段階に移りますが、宇宙関連に力を入れていて、かつ工学部が存在する旧帝大レベルの大学というのは数が限られているので、名古屋大学を見つけるのに時間はかかりませんでした。いくつか候補があった中で、名古屋大学にしようと決めた一番のキッカケは、大学院のサイトでとても心惹かれる研究を見つけたことです。実家から近い大学にはない、名古屋大学にしかない魅力をその研究室から感じました。

 

行きたい大学を見つけた!

名古屋大学に行きたい!と思い始めてから、高校3年生の時に名古屋大学のオープンキャンパスに行って研究室をのぞいてみたり、高校生が参加できる宇宙教育プログラムに参加してみたりと、色々と行動に移しました。特に実際に気になっていた研究室の見学をして、大学院生の方からサイトでみた研究の話を聞けたことが、受験期を乗り越えるためのモチベーションに繋がる、重要な体験になりました。高校3年生の夏という受験期においてはとても大事な時期に、授業を休んでプログラムに参加したこともありましたが、その後授業に追いつくのが大変だった分、将来に繋がるいい経験が出来たと思っています。それらが全て受験期の勉強のモチベーションになり、当時はかなり前向きに勉強できていました。実はセンター試験(今でいう共通テスト)で少し失敗してしまい、点数が目標点数に届かなかったので、担任の先生からは出願を止められましたが、どうしても名古屋大学に行きたかったので、出願させてくださいと懇願しました。それほど行きたい大学を見つけられたことと、そこに合格できたことは今でも凄く幸せだなと思っています。

 

高校生のみなさんへ

大学を選ぶ基準として、大学の偏差値や評判、知り合いの有無、立地など様々だと思いますが、自分の興味があることを学べる場所を探してほしいと思います。僕の場合は自分の興味がとてもわかりやすく、宇宙→工学→人工衛星→名古屋大学、というような流れがすぐに出来ました。まずは大まかな興味から、徐々に絞っていく方法もアリかと思います。

進路に悩んだら、興味を持てることって何だろう?と少しだけ考えてみてください。僕のように、小学校の頃の夢が進路決定のきっかけになったりするので、はじめから難しく考えなくて大丈夫です。勉強することに疲れてきた時にこそ、モチベーションを保つためにも、自分の興味と向き合う時間を作ることをオススメします。

僕の長い受験物語にお付き合いいただきありがとうございました。この記事で皆さんの大学選びの後押しが出来ていたら嬉しいです。

Profile

所属:工学部機械・航空宇宙工学科2年生

出身地:兵庫県

出身校:須磨学園高等学校