名大生ボイス

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受験勉強法

2021.07.21

  • 受験勉強法

必勝!夏の受験勉強法

文学部1年の堀聡音です。梅雨が明け、いよいよ本格的な猛暑が到来しますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。私はきたる夏休みに想いを馳せつつ、迫る期末テストに向けて焦燥感に駆られながら毎日を過ごしています。
 これを読んでくださっている皆さんはどんな夏休みを過ごす予定ですか?私の高校時代の夏休みといえば、宿題を後回しにして地獄を見た記憶ばかりなので正直思い出したくありません。皆さんの8割はきっと私と同じ経験をしていることでしょう。でも、高校3年生の夏休みだけは例外であってほしい。そう、受験生の夏休みは、いわゆる「受験の天王山」です。そこで、今回は夏休みの勉強の参考に少しでもなるような受験勉強法(?)を紹介させていただきます。

◎はじめに
 夏休みにいざ勉強をしようと思っても、すぐに努力が結果に結びつくとは限りません。私が受験生のときは、夏休みの前後で模試の点数が9点しか上がらず、「そりゃないぜ」って感じだったので、「これに取り組めば必ず点数が上がる!」というわけではありませんし、点数が伸びる時期は人それぞれです。私も名大の合格基準と言われる共通テスト得点率8割に到達したのは、本番の2週間前でした。

◎納得するまで譲らない
 勉強をしていると、数学や化学で「ここでなんでこの式になるの??」というモヤモヤに直面することがあるでしょう。こんなとき、皆さんはどうしていますか?インターネットで解説を調べたり、友だちや先生に質問してみたり、何度も計算し直してみたり、人によっていろいろな対処法があると思います。今述べた方法やそれ以外の方法、どれを使っても自分に合っていると思えれば、それが正解です。

しかし、ここで一つだけ守ってほしいことがあります。それは、「納得するまで譲らない」ことです。たくさんの勉強法が私たちの周りには溢れていますが、どの方法にもこの意識を根底に置くべきだと思います。この意識が学力を身につける一番の近道のはずです。逆に、一番良くないのは、問題の解答を流し見して、「あーはいはいそういうことね」って分かった気になって済ませてしまうことです。どんな方法だって納得すればいいんです。でも納得した気になっちゃだめです。夏のうちはまだ時間に余裕があります。だから夏休みの間はゆっくり、健気に自分を納得させるための努力をしてください。

◎具体的になにをする?
ここまで精神論的なボヤ~ッとしたことばかり書いていたので、一年前の自分のあれこれを振り返りつつ、そろそろ具体的な勉強法について書いていこうと思います。今回は、国語・数学・世界史の勉強法について紹介させていただきます。

○国語
 国語を解くコツを文学部の学生に尋ねても、おそらく9割は「フィーリング」と答えるでしょう。私も例に漏れずフィーリング人間です。正直それだけではまっっったくアテになりません。しかし、「フィーリング」といってもテキトーにマークして正解できるというわけではなく、そのフィーリングを言語化できるほどに情報が頭の中で整理されていないだけで、ある程度、判断となる基準が存在するはずです。ここからは、その「フィーリング解法」を身につけるコツを、なるべく丁寧に、言葉で表現してみようと思います。

まずは、なんといっても、数をこなすことです。どの教科でもそうですが、国語は特に慣れが大切です。技術的には、問題に取り組むときに、問題文→本文→選択肢の順で読むと答えが自然と絞れるようになるはずです。そして、古典で大事そうな単語や文法は、専用のメモ帳を作り、そこに書き留めましょう。これ、本当に役に立ちます。(私事ですが、家庭教師をしている高校生に、私が受験生のときに作成した古典メモを見せたら「手元に置きたい」と、すごく褒めてもらえたのがとても嬉しかったです。嬉しすぎてそのままプレゼントしました。)最後に、また古典の話になりますが、古文も漢文も共通テストレベルの文章を一つ選んで、それらを逐一辞書などで調べながら丁寧に訳すと、文法や単語が自ずと身に付いて、他の文も読みやすくなります。
 以上が「フィーリング解法」を身につけるコツです。ぜひ試してみてください。

○数学
 数学といえば、フォーカスゴールドやチャートの、あの物々しさに圧倒されて、彼らを忌避してしまう受験生が今年もたくさんいることでしょう。私も彼らから漂う威圧感を好きになれず、なかなか相手にできないまま受験を終えてしまいました。フォーカスゴールドやチャートは、全部解くぞ!と意気込むよりも、都合の良いときだけ利用してやる、くらいの気持ちで取り組む方が上手く付き合えると思います。

私は夏に数学をサボってしまったため、8月の名大オープンでは数学が200点中25点という救いようのない点数を叩き出してしまいました。だから、特に数学に関しては、えらそうなことは言えません。控えめにアドバイスをさせていただくと、今まで受けた模試の中で苦手だと思った単元を、教科書や自分好みのワークで復習するくらいで良いと思います。もっと上を目指したい人は、赤本や2次試験対策(筆記)に時間を費やしても大丈夫でしょう。

○世界史
  暗記第一の歴史科目は、しばらくやらないとスルスルと頭からから抜け落ちていってしまう教科です。なので、定期的に復習する時間をとるべきです。世界史は勉強していても「わからない!」という壁にぶち当たることが少ないと思うので、数学のような頭を使う教科の息抜きにやるくらいがちょうどいいかなと思います。私は自分の中の記憶を整理するために、一つの人物や出来事を中心に据えた樹形図を書いていました。下に実際に私が書いた樹形図の写真を載せておきます。

hori210721_1.jpegこれをやると、「こことここって繋がってたのか!」という新しい発見があるので、結構楽しいです。

あと、私のように世界史の教科書の淡々とした文章が苦手な人は、YouTubeで世界史の授業動画を視聴しながら、教科書にメモやマーカーを書き込む勉強法が合うと思います。

 

以上、夏休みの受験勉強について紹介させていただきました。
 最後になりますが、受験勉強は、ほどよく気を抜きつつ行うことが大切です。たまには美味しいものを食べたり、好きな映画やドラマを見たりしたって大丈夫です。夏の暑さに負けず、みなさんの心と身体が元気な状態で、充実した夏休みを過ごせることを願っています。私も人間らしい文化的な夏休みを過ごせるように頑張ります。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

Profile

所属:文学部1年生

出身地:岐阜県

出身校:岐阜県立岐阜北高等学校