名大生ボイス

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受験勉強法

2022.03.25

  • 受験勉強法

春から受験生の皆さんへ~計画について~

こんにちは。名古屋大学経済学部新4年生の伊藤舞です。春から受験生になる皆さんへ、受験勉強に必要不可欠な計画の立て方についての記事を書いてみようと思います。あくまで私の実践していたやり方ですので、参考程度に読んでいただけると嬉しいです。

 

はじめに

計画.jpg皆さん、レミニセンス現象って知っていますか? 私は計画の立て方を試行錯誤していく中で初めて聞きました。では、次のような経験はありますか? 例えば、学校の定期テストの勉強をしているとき、一夜漬けして知識をたたき込み、これで完璧だ!と言って臨んだテストの結果がイマイチで、まだやりたいのに眠たいから寝よう、、と言って臨んだテストの出来が思ったより良かった、という現象です。このことから分かることは、覚えたすぐ後よりも、覚えてから一定の時間をおいたときの方が記憶を呼び起こしやすいということです。このような現象をレミニセンス現象といいます。
このような現象がなぜ起こるのかについて少しお話しします。先ほどの例の場合、一夜漬けすると集中力がなくなって、勉強に飽きがくるなど、記憶を呼び起こすのに邪魔になります。一方で、一定時間置くことで、脳の中で記憶が整理され、思い出しやすくなります。
ここで何を伝えたいかというと、勉強の計画を立てる際は、記憶を定着させるための時間を確保するために、しっかり休憩の時間を入れるべきであるということです。

 

計画の立て方

具体的な計画の立て方についてお話ししたいと思います。私が実践していたこととして、
①1日単位で勉強計画を立てるとき
②長期休みなどに、1週間単位で計画を立てるとき
以上の2パターンに分けてご紹介したいと思います。


まず、①の1日単位で勉強の計画を立てるときについてです。1日単位で計画する際は、5~15分の休憩を必ず取るように計画していました。朝起きてこの問題集をここまで済ませたら、10分の休憩を取る、昼食後、この模試のこの科目の見直しが終了したら5分休憩を取る、などのようにです。また、15分の長めの小休憩を計画しておけば、計画が後ろ倒れになっても調節しながら勉強することができ、予定通りうまくいかないことでモチベーションが下がることがなくなります。

 

次に、②の1週間単位で計画を立てるときについてです。夏休みなどの長期休みに1週間ごとに計画を立てる際、学校の補習や塾の講習などを全く入れない1週間を作るように計画していました。ある程度新しいことを覚えたら、それを身体と脳に定着させる時間が必要です。

 

利点

ここで、私が受験生の時に以上のことを実践していたことで得た恩恵について紹介します。以上のように、インプットしてからそれを定着させるために一定期間置いたことで、主に次の2つの利点がありました。
①膨大な量の知識を整理できたことで、効率よくインプットできた
②計画の埋め合わせができた

 

1つ目の利点についてお話しします。夏休みに、全く授業を入れない週を意図的に計画に組み込んだことで、これまでの補習や講習で配布された膨大なプリントを整理することが出来、隅から隅まで復習することができました。一度しか解いたことのない過去問などは、講義で解説を聞いても、数週間後には忘れています。それを、この1週間の間にもう一度復習することで、確実に記憶を定着させることができました。

 

2つ目の利点についてお話しします。計画予定ではやるはずだったが、計画通りに進められなかったものを、意図的に生み出した1週間の間にこなすことができました。40日間ある長い夏休みの受験勉強などは特に、計画の立て方によって勉強効率が左右されます。一度遅れた勉強を取り戻すのは難しいため、ここで埋め合わせできることは、本当にやるべきことを再確認できる機会を創出でき、効率的な勉強に繋がります。

 

まとめ

以上のように、勉強の計画を立てる際は、短期的な計画、長期的な計画に関わらず、しっかり休憩の時間も計画に組み込むことで、記憶が定着しやすくなるという利点があります。私の実践していた計画の立て方、ぜひ試してみてください。

 

おまけ

1日単位で計画を立てる際に5~15分の休憩を組み込むと良いとお伝えしましたが、今回はおまけとして、この休憩の間に私がしていたことについて簡単にご紹介したいと思います。せっかくの休憩なので、なるべくそれ以降の勉強効率を上げる有益なものにしたいですよね。スマホを触って目と肩を疲れさせたまま、もう一度机に向かうと言うことがないようにできると良いです。
ここでは、特におすすめしたいものをご紹介します。それは、1分仮眠です。名前の通り、1分間だけ眠ります。椅子に深く腰掛け、全身の力を抜いて1分間目をつぶるだけです。この1分仮眠にどのような効果があるかについて、あくまで私個人の意見ですが、お伝えします。人間の五感のうち、視覚からの刺激は約80%です。目を閉じるだけでも余計な情報がシャットダウンされ、脳がリフレッシュされます。机に突っ伏して行うと、寝てしまう恐れがあるため、私は椅子に座ったまま行っていました。ぜひ実践してみてください。

Profile

所属:経済学部経営学科3年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立半田高等学校