名大生ボイス

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受験勉強法

2022.03.31

  • 受験勉強法

春から受験生の皆さんへ~英語のリスニング勉強法~

こんにちは。名古屋大学経済学部新4年生の伊藤舞です。春から受験生になる皆さんへ、今回は、英語のリスニングの勉強法についての記事を書いてみようと思います。あくまで私の実践していたやり方ですので、参考程度に読んでいただけると嬉しいです。

 

はじめに

伊藤_リスニング.jpg英語の勉強は、読んだり書いたりすることは授業で沢山訓練するのに、聞く訓練をする機会ってなかなかないですよね。どれだけ英単語をインプットしても、熟語を使いこなせるようになっても、流れてくる英語を聞いて問題を解くことが苦手な人がとても多いように感じます。私自身、英語のリスニングが苦手で、個人的に英検受験に励んだりと、克服するまでに試行錯誤しました。
難しい、苦手、というイメージが先行しがちなリスニングですが、英語の難易度的には中学英語レベルです。文字おこしされた解説を見てもらえると分かると思いますが、普段皆さんが長文読解問題で格闘している難しい文法や単語は、リスニングでは滅多に使われません。聞くことがきちんと出来さえすれば、得点源になるのです。

 

英語のリスニング勉強法

私が実践していたリスニング対策について、ここでは主に3つ紹介したいと思います。それは、

①英語を睡眠時の睡眠導入音楽として聞くこと
②自宅で勉強しているときの休憩として聞くこと
③速度を変えて英語を聞くこと

 

以上の3点です。

 

①について、私は質の良い睡眠をとるために睡眠導入の音楽を練る前のルーティンにしていたので、それを英語に置き換えていました。スマートフォンでリスニング音源を流しながら電気を消して目をつぶる、それだけです。寝る直前に枕元に置いておけば、リスニング音源が流れ終わるまでに眠りにつくことができました。ここでの目的は、耳を英語に慣らすことなので、内容理解を一生懸命行う必要はありません。ただ、聞くだけでいいのです。睡眠時のルーティンにもなり、英語のリスニング対策にもなり、一石二鳥ですよね。

 

②について、自宅で勉強している時の息抜きとして英語のリスニング対策をしていました。具体的には、次の2つがあります。どうして自宅時の勉強に限るのか、についてですが、聞く訓練をするにはやはり自身も話すことが効果的なので、静かな自習室や音声を聞くデバイスが使用できない学校よりも、自宅の方が適しているからです。勉強する科目を、勉強する環境に合わせて変えるというのもさりげない受験勉強のコツなので、参考までに真似してみてください。

 

Ⅰ実際に試験で使われているようなリスニング音声のオーバーラッピング、シャドウイングをすること
Ⅱ外国人有名人の動画配信などのチャンネル登録をすること

 

1つ目について、まず、オーバーラッピングとは、英文を見ながら流れてくる音声と同時進行で声を出しながら音読することです。シャドウイングは、英文を見ずに、聞こえてきた音声を空で追いかけて音読することです。流れてきた英語を自分で繰り返して言えるようになれば、だいぶ内容理解もできると思います。単語と単語が繋がって聞こえる箇所や、イントネーションによって品詞が変わる単語の意味理解などの、細かい部分にまで意識が行くようになれば、かなり正答率が上がると思います。
2つ目は、お気に入りの英語話者の有名人をフォローしていました。真面目な音声ばかり聞いているとモチベーションが下がるよ、、という人はこちらを特におすすめします。自分の好きな有名人が話している内容を理解したいと思うのは当然ですし、コーデやコスメなど、自分の興味のある内容の動画であればすんなり入ってきて、耳ならしにはちょうど良いです。字幕をつけて見ると、より理解が深まります。

 

③について、リスニング音源の速度を2倍速にして演習する、です。動画の速度は、設定画面から簡単に変更することができます。模試や試験の直前のリスニング演習では、通常の2倍速で音源を聞くことで、当日の試験の音声がゆっくり聞こえるように工夫していました。2倍速の音声を聞く際に、内容理解を意識することは必要ないです。当日のリスニング音源がゆっくりに聞こえるように、速い速度に慣れておくことが目的なので、それを意識して行ってみてください。

 

まとめ

今回は、英語のリスニング対策法について、私の体験談をベースにご紹介させていただきました。長文読解や英作文とは違って、個人の勉強でも、わざわざ何時間も確保してまとめて勉強する機会が少ないです。でも、だからこそ、このようにスキマ時間を利用して工夫して勉強することができれば、他の受験生とリスニングで差をつけることができます。みんなが苦手意識を持っているからこそ、得意にして満点を目指しましょう。

 

おまけ

ここでは、おまけとして、英語のリスニングの勉強法というよりかは、実際に試験中にリスニング問題を解くときに、工夫すると良いことを紹介できればと思います。
それは、リスニングの音声が流れてくる前に、問題用紙に記載してある英文に目を通しておくことです。いわゆる、先読みです。
流れてくるリスニングの音声を聞いて理解しながら、問題用紙に書いてある問題文と選択肢に目を通すのは至難の技です。聞くことと読むことを同時に行うことなんてことは、日本語でも難しいです。
ですので、問題の形式や解き方についての説明が流れている間に、問題と選択肢の英文はすべて先に読んでチェックしておくようにしましょう。時間がなくてすべてに目をとすことが難しい場合は、選択肢の動詞だけでも確認しておくようにしましょう。場面や状況理解などの、ある程度の予測は、これで十分できます。
目安としては、3ページ先を行くイメージで前へ前へ解いていきましょう。各設問に与えられている10秒ほどの回答時間を利用して先読みし、問題の内容に関する英文が流れ始めるタイミングで該当の設問に戻る、というのを繰り返しましょう。
内容理解が驚くほど簡単にできるようになるので、これに関しては特に、実践してみて欲しいです。

Profile

所属:経済学部経営学科3年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立半田高等学校