名大生ボイス

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受験勉強法

2022.05.12

  • 受験勉強法

受験生の皆さんへ~体調管理(夏)~

こんにちは。名古屋大学経済学部4年生の伊藤舞です。受験生の皆さんへ、受験勉強が本格化する夏が近づいてきました。夏休みの補習開講や塾の夏期講習の情報が解禁され始めた時期なのではないでしょうか。気温も上がってきて、塾や学校では冷房が効き始めます。体調管理は受験勉強の最重要事項です。健康な体で受験勉強に集中できるよう、今回は夏の体調管理についての記事を書いてみようと思います。あくまで私の実践していたやり方ですので、参考程度に読んでいただけると嬉しいです。

 

はじめに

今回は、夏の体調管理について話していきたいと思います。体調管理に気をつけると言うと、受験期真っ只中の冬のイメージがありますが、実は夏も体調を崩しやすい要注意な時期です。受験生にとって勝負の夏休み、1日も無駄にすることなく効率的に勉強するためには健康な体でいることが第一条件ですよね。本格的な夏に差し掛かる前に体調を整える習慣をつけておくと良いと思ったので、このタイミングで私の体験談をご紹介します。

 

夏に体調を崩すと…

夏に体調を崩してしまうと具体的にどのような弊害があるかについて先に軽く触れておきます。冬にひく風邪に対して、夏にひくものを夏風邪と言います。200種類以上ある風邪の原因ウイルスのうち、夏の暑さと湿気を好むウイルスが活発になるのが夏風邪です。
考えられる弊害の一つ目は授業理解の遅れです。1、2日学校を休んでしまうと、授業の遅れを取り戻すのはなかなか大変です。夏休み前の貴重な授業、漏れなくノートを取っておかないと夏休み中の基礎固めや復習に支障が出てしまいます。重要な文法事項の解説や構文の和訳など、休んだ授業の分のノートを友達に書き写させてもらうのも大変ですし、なにより同じ受験生である友達にも迷惑をかけてしまいます。
二つ目の弊害は、高校生活最後の部活や行事などへの参加ができなくなることです。夏休み中、体調を崩して部活の試合に出場できないなんてことが起こったら、それはもう本当に勿体ないことになるので、そうならないためにも体調管理は徹底しましょう。私自身、夏休み中に高熱が出て3日間ほど寝込んでいました。貴重な高校生活を一日も無駄にしたくはなかったのですが、さすがにこの3日間はおとなしく家で回復に努めました。笑 ウイルス性の風邪というよりは疲れからきたものでしたが、ちゃんと夏風邪らしく長引きました。ウイルスを撃退するための免疫力をつけ、過剰に疲労やストレスを溜めないためにも、以下のことを実践することをおすすめします。

 

夏の体調管理法

体調管理って一口に言っても、具体的に何をすれば良いかわからない!という人のために、私自身が実践していた体調管理法をご紹介します。それこそ高熱を出して寝込んでから、教訓の様にして実践していたものです。笑

 

【1】睡眠をしっかりとる

伊藤220512.jpg一つ目は、睡眠を十分にとることです。これは、単純に長く寝ろということではありません。質の良い睡眠を取ろうということです。授業中の教室や、自習室、帰りの電車の中で寝て、家に帰ってから夜遅くまで課題や勉強に追われて寝床に着くのは1、2時を回ってから……なんて人はいませんか。それ、すごく体に悪いですし、きちんと疲れが取れていません。肩や背中に力が入ったままの睡眠を何時間もとってもあまり意味がありません。授業中や電車の中では、脳がきちんと覚醒した状態で知識をインプットする様にしてください。自習室でどうしても眠くなった時などは、以前別の記事で紹介した1分仮眠を実践してみてください。
理想は、起きている間は勉強に集中して、帰宅してからは日付が変わる前にきちんと寝慣れた自分のベッドに入って睡眠をとることです。なんでも、メリハリが大事ですよね。トータルの睡眠時間を7、8時間にするのではなく、質の悪い隙間時間のうたた寝を無くし、きちんと陽が沈んでからの質の良い睡眠をまとめて7、8時間取りましょう。

 

【2】朝ご飯を食べる

伊藤220512_2.jpg二つ目は、朝ご飯をしっかり食べることです。何を当たり前のことを……と思っている人もいるかもしれません。夏休み、学校の補習を取ろうと思っている方で、朝早く開講している授業はないですか?私は、普段の平日の授業の1限よりも早く0限の補習があったので、朝早く家を出ないといけなくて朝の時間を確保することが難しかったです。時間がないと、どうしても朝ご飯を省きがちですが、朝ご飯を食べないとかなり非効率な勉強になってしまいます。
朝ご飯を食べないとエネルギーが生成されなくて午前中の脳の働きが活発で無くなる、などのような当たり前のことはここではあえて書きません。私が過去に朝ごはんを食べる必要性としてかなり納得したものをここで少しお話しします。
私が中学生の時に、保健の先生が熱中症対策の話をしたことがありました。その先生が、熱中症予防には、水分・塩分・糖分補給が大事だとよく言われるが、スポーツドリンクで補うよりも何よりも、それらが多く含まれているのが朝ご飯なのだ、と言っていました。ここでいう朝ご飯は、バターロール1個などを言っているのではなく、味噌汁や白米、焼き魚などの理想の朝ご飯を指します。私はパン派だったので、牛乳やコーンスープ、ハムを足すなどの工夫をして、水分・塩分・糖分補給を心がけていました。熱中症予防にもなる朝ごはんの重要性、分かっていただけましたか?

 

【3】タオルを使用

三つ目は、自習室で勉強する時にタオルをお腹の上に乗せておくことです。私は、すぐにお腹が痛くなる体質だったので、クーラーの効いた部屋ではよく実践していました。体が冷えて腸が冷えると、お腹が痛くて勉強に支障が出るので、物理的にお腹を冷やさないようにタオルを当てていました。塾の自習室などは特に冷房が効いているので、夏期講習のついでに自習室を利用するときなどは必ずタオルを持参していました。お腹が痛くなりやすい体質でない人も、単純にお腹が冷えることで腸の働きが悪くなると、ウイルスがお腹の中で増殖しやすくなります。代表的なものが、エンテロウイルスやアデノウイルスだそうです。体を冷やすということは良くないということがわかっていただけたでしょうか。タオル一枚で何が変わるの?と思うかもしれませんが、だいぶ違います。カーディガンなどの羽織れるものを持参することで寒さ対策はできますが、「お腹」を冷やさないことが特に重要です。タオルを置くだけなので今からでも実践できます。ぜひやってみてください。

 

【4】水分補給

四つ目は、こまめに水分を取ることです。体育の授業や部活の時は、学校の先生などに、水分を取りなさいと口酸っぱく言われるため、気をつけて熱中症対策ができます。暑い場所ほど気をつけようという意識が働くので意外に大丈夫です。1番油断しがちなのは、クーラーの効いた部屋で勉強している時です。物理的に温度が低いと喉の渇きも感じにくいため、水分を長いこととらずに勉強に集中してしまうことが多いです。水分を取らないと、頭痛がしやすくなったり疲れやすくなったりします。また、水分を取らないことで喉を乾燥させてしまうと、そこからウイルスが繁殖しやすくなります。喉を常に潤しておくことでウイルスや雑菌の繁殖を防ぐこともでき、感染症対策にもなります。水分を取ることの必要性について理解していただけたでしょうか。目安としては、20分に1回、1口水分を取ってください。20分というのは、私の個人的なルーティンですが、昔テレビで専門家の人が、雑菌やウイルスの繁殖を防ぐのに適切な水分補給の頻度として20分と言っていた記憶があります。笑 きっちり測る必要はないので、問題集の大問を1つ片付けたら、などとキリが良いタイミングで、頭のリフレッシュも兼ねて1口水分をとっていました。一気にガバッと水分を取るのではなく、少しずつを何回かに分けてとることがいいというのはこれが理由だと思います。これは、夏風邪予防だけではなく、冬の風邪予防にも効果があるので癖にしておくと良いですね。

 

まとめ

以上が、夏の体調管理の方法です。受験直前期でもないし、インフルエンザの心配もない夏に「体調管理、体調管理」って何をそんなにって思っていた方は特に、意識して実践してみてください。具体的に何をすれば良いかわからない人も、この記事を見て、すぐに実践できることから始めてみてください。元気な時ほど調子に乗りがちですが、頑張りすぎると人間は簡単に体調を崩します。体調を崩すと、完全復活するまでに時間がかかりますし、その遅れを取り戻そうと焦る気持ちも効率的な受験勉強の足枷になってしまいますので、日頃から予防することの重要性を心に留めておくと良いと思います。この記事で紹介した体調管理方法は、あくまで私の個人的な体験談に基づくものですので、専門家の方が聞いたら違うと指摘されてしまうこともあるかもしれません。ただ、実践してからは冬まで一度も体調を崩すことなく健康な体で受験できた実績があるので、参考までに取り入れてみてください。

Profile

所属:経済学部経営学科4年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立半田高等学校