名大生ボイス

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受験勉強法

2022.12.14

  • 受験勉強法

共通テスト同日模試を受けよう

はじめに

みなさん、こんにちは。名古屋大学文学部1年生の矢部です。今回はタイトルの通り、共通テスト同日模試についてお話しします。主に高校2年生に向けたものになりますが、高校1年生へのアドバイスも最後に少しだけあるので、よかったら見ていってください。

 

共通テスト同日模試を受けるべき理由

221214yabe.pngさて、共通テストまで今日でちょうど1ヶ月となりました。みなさんの先輩たちは今がおそらく精神的にも体力的にも一番きつい時期かと思いますが、みなさんはどのような心境でしょうか。いよいよ近づいてきたと感じているでしょうか。それとも、まだ実感が湧いていないでしょうか。ちなみに高2当時の僕は後者でした。同日模試も、学校や塾で言われたから仕方なく受けたと記憶しています。
本題に入りましょう。なぜ同日模試を受けるべきなのか。まず一つは、受験生になるいい区切りだからです。あくまで僕の高校での話ですが、高3になってから受験を意識し始める人というのがだいたい30%です。受験勉強はスタートは早ければ早いほどいいです。これまでなかなかやる気が起きなかった人にとって、この試験は絶好の機会と言えるでしょう。二つ目は、高3になると模試を受ける機会が増えるので、そのいい体力作りになることです。共通テスト模試というのは、なかなかに疲れます。名大を目指す(あるいは視野に入れている)人であれば、5教科7科目受けるでしょうから、全て足し合わせると500分もの試験時間があります。おそらくこれまでの模試で体感したことのない疲労感に襲われるでしょう。しかし高3になると、(学校や学習塾によって異なりますが)共通テスト模試はもちろん、記述模試も5教科になったり、冠模試(各大学の模試)を受けることになったりするなど、かなりの頻度で長時間の集中を求められることになります。同日模試はこれらの模試の前哨戦として、受けておくべきと言えるでしょう。最後に、本番と同じ、あるいは本番に限りなく近い環境で受けられる試験というのは、後にも先にもここだけです。自分の1年前の立ち位置を確認することもそうですが、僕があえて言いたいのはこの季節です。寒さや雪等による遅延、本番で想定される事態が最も起きやすい模試は間違いなく同日模試であるはずです。

 

※「大事な過去問を解きたくない」と考えている方ももしかしたらいるかもしれません。僕はそれでも受けるメリットの方が大きいと思うのでお勧めしていますが、その考え方も一理あると思います。最終的な選択はみなさんにお任せします。

 

ただ受けるだけではいけない

意義についてはお話ししましたが、かつての僕のように、受け身でただ受けるだけではもったいないです。この体験をより良いものにするためのアドバイスをいくつかさせていただきます。まずは同日模試の選び方です。同日模試は大手から個人まで各予備校がやっているため、どこのものを受けたらいいかわからない方も多いでしょう。僕がお勧めするのは次の2点を満たしていることです。ひとつは2日に分かれていること。もうひとつは外部会場(大学などで実施)であることです。どちらも本番のイメージトレーニングとして欠かせない要素なのですが、簡単にそれぞれ解説していきます。まず2日に分かれていること。これは同日に行うという性質上、多くの予備校がクリアしていると思いますが、初日の科目が終わった後の気持ちの入れ替え方、過ごし方を模索する上でとても重要な経験になるからです。次に外部会場であること。つまり自宅(オンライン受験)や、予備校の校舎での受験ではないことです。これは会場に行くための下調べや持ち物の確認、電車遅延等のリスクを想定した行動などをシミュレーションできる機会にするためと、本番さながらの緊張感を味わうためです。この2点を念頭に置いて、検討してみてください。
そして大事なのは、しっかりと勉強をして試験に臨んでください。決して僕のようになんとなくで受けないでください。「ノー勉で何点取れた」みたいなものは全くかっこよくありません。自覚がある人は目を覚ましてくださいね。多くの生徒は、同日模試を受けた後に受験を意識し始めます。つまり同日模試を境に「受験生」になるわけですが、みなさんにはその1ヶ月前の今日から「受験生」になってほしいと思っています。そのためにすべきことを簡単にお話しします。高2生のみなさんは、理社はまだ範囲が終わっていないと思いますので、文理を問わずまずは英国数でしっかり得点することを意識してください。よく言われることですが、理社は最後まで伸びます。今集中すべきなのは英国数の基礎がしっかりしているかどうかです。もちろん、英国数にある程度の自信があって、余力があるという人は理社を勉強しても構いません。共通テストはみなさんがこれまで受けてきた模試とは違い、各教科にそれなりの癖があります。可能ならば予想問題を解くなどして、形式を知った上で臨んでみると良いでしょう。そして必ず、目標点を決めてから受けてください。先ほどもお話ししましたが、高3になると模試がとにかく多いです。受け身でいては意味がありませんし、かえって辛いと思います。そして復習もしっかり行なってください。

 

高1生へ

冒頭でも触れましたが、受験勉強はスタートが早ければ早いほど良いですし、その方が楽です。なので志のある方は、英国数の3教科に絞って同じように目標点を定め、受けてみてください。僕も一応高1の時に学校から受験を勧められましたが、結局受けませんでした。高1の冬はまだまだ遊んでおけというのが僕の正直な思いです。高校生で気楽に遊べる冬は高1だけですからね。満喫してください。

 

おわりに

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。
「現在の自分の位置を知る」など、ありきたりな内容だけでなく、ちょっと違った切り口も加えながらお話ししてみました。
ぜひ同日模試を受けてみてくださいね。
健闘を祈っています。

Profile

所属:文学部1年生

出身地:神奈川県

出身校:攻玉社高等学校