古典は英語と同様、演習中に間違えた単語、句法をノートにまとめて見直していました。単語、句法、活用形は得点源なので、そういった見直しも重要です。単語と同様、助動詞も早いうちに定着させておいてください。国公立大学の入試問題で「傍線部を現代語訳しなさい」という形式の問題はよく見かけますが、こういう種類の問題は助動詞の細かい知識が問われます。この手の問題は面倒でも品詞分解をしたほうがいいです。たとえ1つでも助動詞の意味が現代語訳に反映されていないと、減点の対象になってしまいます。
「源氏物語」のようにある程度の古文常識を持っていないと解けない問題もあるので、古文常識の把握もきちんとしました。具体的には以下のとおりです。
・当時の人々の習慣(五十日の祝い、宿直、歌合せ、男性が女性の家に通う、病気は医者が治すのではなく、占い師に来てもらって治す、方違へ、里居など)
・宮中の様々な表現方法(九重、雲居、雲の上、百敷、大内山)
・昔の時間の表現方法
(例:子の刻(覚え方のコツ→現代で昼間を示す単語は正午→正午の「午」は「午の刻」の「午」→11~13時は「午の刻」と覚える→当時の時刻の表現方法では子の刻、丑の刻など隣り合った干支の時間間隔は2時間である→午の刻をベースに干支を時計の文字盤に当てはめる)
・服装(例:直垂、狩衣、藤の衣)
・伝説(例:松浦左用姫伝説)
・人の身分の表現方法(さきばらい、上達部、北の方、女房、東宮、すべらぎ、公達、女御、更衣)
・古典文学の有名な舞台(例:逢坂山)
・現実の世界ではありえないが、古文でよく用いられる表現
(例:悲しみの涙で袖が濡れて、袖に涙の池(もしくは川)ができた。
歌徳→和歌を詠んだことで日照りが続いていた地域に雨が降る。)
・名前の種類の区別(例:字、号、諡、諱)
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所属:経済学部2年生
出身地:埼玉県