名大生ボイス

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受験勉強法

2023.09.01

  • 受験勉強法

僕が名古屋大学文学部を志望するに至った経緯

はじめに

受験生のみなさん、こんにちは。文学部2年の矢部です。夏休みが終わってしまいましたが、勉強は順調でしょうか。今ここで「順調です!」と自信を持って答えられる人は、今回の記事は読まなくて大丈夫です。志望校に向かって弛まぬ努力をしてください。応援しています。
さて、しかし順調ではないという人も多いと思います。なかには、志望校のレベルになかなか届かず、志望変更を検討している人もいるのではないでしょうか。実際、2年前の僕が名古屋大学の文学部に志望変更をしたのもちょうどこの時期でした。そのため今回は僕が志望変更をしたきっかけや考えていたところをまとめながら、志望変更の注意点や意識すべきことなどをお伝えしたいと思います。

 

なぜ志望変更をしたのか

20230901矢部.jpgこれには色々な理由があると思いますが、僕の場合は志望校に対して成績が足りていませんでした。おそらく最も一般的な志望変更の動機だと思います。僕は神奈川出身ということもあり、都内の国立大学の文学部を志望していましたが、全く歯が立たず、夏の模試でもE判定でした。そもそも大学でやりたいことがはっきりしていなかったこともあり全くモチベが湧かず、夏休みの後半は1日に3時間も勉強しない日が続いていました。しかしこのままではいけないと思い、やりたいことを探して志望変更も視野に入れることにしました。今振り返ってみると、勉強から逃げたいという気持ちが少なからずありましたが、結果的にこの判断は良かったと思います。

 

なぜ名古屋大学にしたのか

・やりたいことに基づいた理由
当時の僕はジェンダー学に関する書籍を読み漁っており、これは今まで特定のことに興味関心をあまり持たなかった自分にとって初めて熱中できる分野でした。そのためジェンダーについて学べる国立大学を調べていたところ、名古屋大学に行き着いたというわけです。名古屋大学は2017年に東海ジェンダー研究所と提携してジェンダー・リサーチ・ライブラリ(通称GRL)が設置されたばかりで、後述する理由と合わせて1番自分に合っていると感じました。

・試験形態や立地に基づいた理由
ジェンダー学は、文学部や社会学部の範疇であるため、必然的にそれらの学部を有している大学から選ぶことになるわけですが、実家から通える都内の国立大でそれらを設置しているところは非常に限られていました。そのためちょうど一人暮らしに憧れていたこともあり、志望校を全国に広げることにしました。国立にこだわった理由は学費と、教科数が多い点でした。当時の成績はバランス型とは程遠く、得意教科と苦手教科がはっきりしていたので、少ない科目数で戦う私立よりも、苦手教科を得意科目でカバーしやすい国立のほうが向いていると考えたわけです。また名古屋という立地は、新幹線のおかげで帰省もしやすく、京都や大阪、神戸へのアクセスも良いため理想的でした。

 

反省点

当時を振り返ってみて1番後悔していることは、志望変更をしてから対策に取り掛かるのが遅かったことです。元々の志望校の冠模試を秋に控えていたことや、周囲に応援してもらっていたこともあって、志望変更しようと考えていることを誰にも伝えられなかったのです。そしてそのままどっちつかずの勉強を続け、名古屋大学の過去問に初めて触れたのは、結局共通テストが終わってからでした。結果的に合格できたので笑い話にできますが、秋の段階で気持ちを決め切るべきだったと思います。

 

志望変更しようか迷っている人へ

まずみなさんに伝えたいのは、目標を下げることは決して悪いことではありません。「退くも勇気」です。全てはその後どうするかにかかっています。まずやってはいけないことは、目標を下げたからといってあぐらをかくことです。仮に元々志望していたところよりも偏差値が低くても、入試問題にはその大学に特化した対策が必要です。今志望変更するということは、その大学に向けて長いこと努力してきた人たちを相手にたった半年で勝たなくてはならないということですから、休む時間は当然ありません。
そして1番大事なことはその決断に迷いを持たないことです。先に述べた通り、僕の志望変更の動機には「勉強から逃げたい」という負の側面が少なからずありました。そして大学でやりたいことも、受験生生活を通して一貫したものではありませんでした。しかし不安や焦りによる迷いは決して良い結果をもたらしません。自分を肯定し、プラスの動機を作りましょう。動機はなんでもいいです。「モテたい」や「就職を有利にしたい」というような気持ちは、大学という機関の本質からは外れるかもしれませんが、十分立派な動機だと思います。もちろん、諦めずに元々志望していた大学を目指すのもありです。とにかく残り半年、覚悟を持ってください。変更するなら今が最後のチャンスだと個人的に思います。

 

おわりに

少し長くなりましたが、今回の記事は以上になります。夏期講習や冠模試を経て、本番がいよいよ近づいてくる中で今が最も志望変更を検討する人が増える時期だと思います。この記事がそうした人の一助になれば幸いです。

Profile

所属:文学部2年生

出身地:神奈川県

出身校:攻玉社高等学校