名大生ボイス

名大生ボイス

受験勉強法

2023.09.28

  • 受験勉強法

文学部推薦入試のあれこれ③〔志望理由書〕

はじめに

こんにちは、文学部1年の平松優里です。最近ようやく日傘を買いました。今までよく日差しに耐えてきたものだ、としみじみ思います。もっと早く買えば良かったです。
さて、これまで文学部推薦入試に関して2つ記事を書きましたが、今回からは私の体験談を含めた対策法を書いていきたいと思います。私は入試に関して毎日不安でしたが、名大生ボイスの体験談を読んでやる気を保って、安心感を得ていました。私も今度は体験談を提供する側になりたいのです。長くなるとは思いますが、平凡な高校生が名大生になるまでの物語を読むような気持ちで楽しんでいただければ幸いです!

 

文学部という新しい選択

夏休みが明けた頃、担任の先生との面談で名大文学部の推薦入試のお話をいただきました。当時は、名大教育学部の一般入試での受験を目指していたので、文学部と聞いて戸惑ったことを覚えています。ただ、文学部だけは共通テストを利用しない入試だと聞き、一度持ち帰って考えてみることにしました。今まで考えもしていなかった文学部。調べてみると、それぞれ専攻に分かれて学ぶこと、それが想像以上に幅広いことを知りました。私は小さい頃からなんとなく持ち続けてきた、先生になりたいという夢の延長線上で教育学部を志望していたので、これを機に自分の学びたいことについて考え直してみることにしました。
高校3年生の1学期に少しの興味で参加した子ども食堂のボランティアを思い出し、子ども食堂についてもっと深く探究できたらいいなという思いがあったため、それに合った専攻はなんだろう、と考えた結果、社会学を志望することにしました。
文学系、歴史系、哲学系、心理学や社会学などの幅広い分野の中からひとつに絞るため、悩みに悩みましたが、最終的には面接での話しやすさを鑑みて決めました。
文学部と聞くと〇〇語文学ばかりだと思いがちですが(私もそのうちの1人でした)、「人文学」という幅広い学びが可能なので、学びたいことが見つかりやすいかと思います。下記ページから案内(パンフレット)をダウンロードできます。詳しい説明や教授の研究内容が載っているので、受験する方は熟読することをおすすめします。特に、教授の研究内容、先輩方の論文の題名を見ると、どんなことが学べるか分かってきます。教授の著書を読んでみるのもおすすめです。
https://www.hum.nagoya-u.ac.jp/about/about-sub6/

 

志望理由書を書き始める

私が最初に手をつけたのは、志望理由書です。と言っても、いきなり書き始めるのではありません。まずは、書きたいこと、つまり大学で学びたいことを明確に決める必要があります。私は上記の通り、社会学や子ども食堂といったことを軸にしました。はじめは、志望理由書をとりあえず書いてみよう、と思い、書きたいことを書きたいままに書き連ねて「できた!」と思っていました。ですが次第に、こんな稚拙な文章じゃ一次試験すら通らない、そうしたら面接も小論文も受けられない、と不安になり、「論理的な文章」を目指すようにしました。最初に書いたものはただ頭の中にあるものを書き並べただけのものだったため、まずそれを整理して、どういう流れで話を進めるか構想しました。そして、学びたい分野に関連した事柄を新聞やインターネットなどでたくさん調べ、アンテナを高く持ち、視野を広げるようにしました。これは、志望理由書だけでなく面接にも小論文にも活きてきます。

 

人文学関連の本の感想を書く

以前の記事にも書きましたが、志望理由書には本を読んで感じたことも書かなければなりません。これも、自分の学びたいことに関連づける必要があるのです。私の場合はまず本選びから始まったので、大変でした。私がたどり着いた本は、ウェルビーイング(幸福)に関する本です。これは、学びたいものに直接関連する本ではないと思うのですが、自分の学びたいことを違う角度から考えると関連してくる内容だったため、「こんな視点でも子ども食堂について考えられます」ということを書くことができました。

 

おわりに

今回は主に志望理由書について書かせていただきました。考えれば考えるほど何を書けばいいかわからない、これで合っているのか不安、という日々だったことを思い出します。担任の先生や、面接練習をしてくださった先生に見ていただき、アドバイスをいただいたり褒めていただいたりしたことで、なんとか自信を持てるようになっていきました。国語の先生が私の選んだ本を読んでくださり、よく読んで書けているねと言ってくださったときは本当に嬉しかったです…!名大の推薦入試に限らず志望理由書を書く方は、自分で書いたものをいろいろな人に読んでもらうことをおすすめします。

 

20230925_hiramatsu3-1.jpg

中央図書館

 

20230925_hiramatsu3-2.jpg

文学部棟

 

20230925_hiramatsu3-3.jpg

↑全学教育棟の赤い線

(フランスの現代美術家によるアート作品)

Profile

所属:文学部1年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立安城東高等学校