名大生ボイス

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受験勉強法

2023.11.21

  • 受験勉強法

アウトプットの重要性

はじめに

皆さん、こんにちは。文学部2年の矢部です。最近本当に寒いですよね。と思ったらまた少し暑くなったりと、地球が情緒不安定で困ります。皆さん体調にはお気をつけてください。さて、今回の話題は主に受験を意識し始めた高2生以下に向けたものとなります。受験生に向けた記事も近日公開予定なので待っていてください。

 

アウトプットすることで覚える

20231121_yabe.jpg今回の記事は先ほど述べたように、受験を意識し始めた高2生や高1生に向けたものであるので、受験において基本となる英数国、とりわけ英数に絞ってお話しします。(一部古典について言及しますが、現代文は扱いません。また社会や理科のような科目は英数国をある程度固めてから意識することをおすすめします。)
ところで皆さん、何かを覚える瞬間っていつだと思いますか。例えば英単語。多くの人は単語帳でその単語に出会った時だと、そう考えていると思います。もちろんその通りですが、完璧に定着する瞬間は問題を解いていてその単語に遭遇して分かった時、あるいは間違えてそれを復習した時だと思います。模試で「この単語絶対知ってる!単語帳のあの単語の下に載ってたのに…」みたいな経験あると思います。あれです。つまりインプットだけでは単語を完璧に定着できない、言い換えるとその単語を使えるようにならないということです。皆さんの最終目標は受験に合格することであり、そのためには単語を使えるようになっていることが不可欠です。文法も同じことです。これはこうやって訳すんだという公式を覚えても、いざ和訳問題や英訳問題で使えなければその暗記は何の意味もなさないことになります。

 

暗記科目はインプットの割合が増えるという誤解

英語で単語帳や文法書ばかり読んでいる、世界史で用語集ばかり眺めている、こうしたインプット過多になっている人が多いですが、そうした人でも数学ではしっかりアウトプットできていることが多いです。数学で公式ばかり眺めている人はそう多くないと思います。それはおそらくですが、数学で公式を書けという問題はほとんど出題されない一方、英語や社会ではインプットだけでも得点できる問題があるためだと思います。単語の意味を選ぶ問題や、世界史の一問一答などですね。こうした特徴があることで、暗記の要素が濃い科目ではインプットを重視しないといけないと考えている人が多い印象です。そしてこれは完全に間違った考えではないです。確かに、数学と比べて英語や社会は暗記量は増えます。しかしインプットとアウトプットの割合は数学と同じくらいか、少なくともアウトプットの方が多くなるようにするべきだと僕は考えます。つまりインプットも増えるけども、その分アウトプットも増やさなければならないのです。特に難関校であれば、インプットだけで対応できる問題は減ります。意識的にアウトプットを増やした勉強をしましょう。

 

僕のおすすめする勉強法(英語、古典)

ここからは僕が受験生時代に得意教科としていた英語と古典に絞って、軽く勉強の流れをお話ししていきます。また英語は高1の頃からの得意教科であったのに対して、古典は高3に入ってから急激に伸ばしたので、そういったところも念頭に置いて参考にしてみてください。

 

・英語編
簡潔にいうと、単語帳と文法書を一冊ずつ仕上げてそれ以降は長文と英作文をひたすらやる、ということになります。一つずつ説明します。
まず単語帳と文法書ですが、僕は高1の頃に成績が著しく悪いという理由で個別指導塾に入らされました(笑)。そこで僕の担当になった先生に例の犬の表紙の青い単語帳(最近なんかおしゃれ表紙とかになっててなんか羨ましいです)をすすめられて買いました。その先生はなかなかのスパルタで、毎週100単語の宿題に対し、翌週の正答率が95%を切ると居残りだったので、当時は悪態をつきながら嫌々やっていたのを覚えています。しかし今思えばそのおかげで基本的な単語には苦労しなくなったため、その先生には感謝しています。
文法も同じくらい厳しく指導されました。仕上げるというと、100%やらないといけないと思うかもしれませんが、何度もお話ししたように、単語や文法は使いながら覚えていくものなので、一通り目を通したら長文や英作文を解いていって英語の世界にたっぷりと浸かることをおすすめします。どの教科にも言えることですが、基本的にインプットってつまらないです。単純作業だし、成果も確認できないし、それでいて勉強やった感だけ生み出すのでやりすぎは禁物です。もちろん最低限のインプットは必要ですが。長文や英作文の具体的な勉強法については今回は割愛させていただきます(いつか記事にします)。僕は高2の夏を過ぎたあたりから長文を週4、5題(授業で扱うものとは別に)、英作文を週1題は最低限解いていました。

 

・古典編
英語とほとんど同じです。単語帳と文法書を短期間で何周かしてある程度定着したら問題を解いて復習。これの繰り返しです。具体的な参考書についてここで明記することはできないのですが、とにかく薄い参考書がおすすめです。厚ければ厚いほど、挫折する可能性も高くなります。暗記するために暗記するのではなく、使うために暗記するのが目的ですから、なるべく早く問題演習に取り掛かりましょう。古典も授業とは別に週に3題ほど解いていました。

 

英語や古典は語学ですから、基本的な単語や文法さえ押さえていればある程度理解できるようになります。そのため学年に関わらず、受験問題にチャレンジしやすい科目です。特に共通テストやセンター試験は基本の完成にうってつけなので解けるだけ解いてみましょう。またどちらの科目も音読することで文法やリズムを掴むことができ飛躍的な成果が期待できます。積極的に取り入れましょう。

 

おわりに

長くなってしまいましたが、アウトプットの重要性についてお話ししました。皆さんはそれを今日インプットしたので、今後の勉強でアウトプットしていきましょう。英数国が安定していると、理社に取り掛かる時すごく気が楽です。頑張っていきましょう。

Profile

所属:文学部2年生

出身地:神奈川県

出身校:攻玉社高等学校