名大生ボイス

名大生ボイス

受験勉強法

2024.10.11

  • 受験勉強法

英語を学ぶときに気をつけるポイント

みなさん、こんにちは!名古屋大学3年生の小林です。みなさん、英語の勉強は好きですか?グローバル化が進んでいる現代において、英語の勉強は誰しも通らなければならない道だと思います。大学受験でも非常に重要な科目ですし、大学に入ってからも仕事に就いてからも、身につけておきたいスキルとなってきています。今回はそんな英語を効率的に学ぶためのポイントについて、実体験に基づいてお伝えしていきたいです。受験生の方はもちろん、高校低学年の方や大学生にも参考になるような内容をお届けしますので、ぜひお読みください!

 

●英語学習の重要性・意義

海外に行ったことがある人は身をもって知っていると思いますが、日本を出れば日本語は通じず、英語が母語ではない国でも英語が使われることが多いです。英語は世界中の人々と交流が出来る一番便利なコミュニケーションツールと言え、英語ができると世界が広がります!
この記事を読んでいる方は高校生の方が多いと思いますが、英語は受験においても重要な科目です。英語は言語なので、基礎の部分が身について定着するとどんな形式の問題にも応用がきき、安定して点数を取れるようになります。英語が安定すれば、他の科目で低い点を取ってしまった時もカバーできるようになります。点数の振れ幅が小さく、安定しやすい英語の点数を伸ばすことが重要だというのが伝わったでしょうか。それでは次の項からどのように英語学習に取り組むべきかお伝えしていきますね!

 

●毎日必ず学習することをルーティーン化する

20241010k.jpg最も大切なのは継続と言っても過言ではないでしょう。毎日少しずつでも学習する習慣をつけることで、英語力は自然とついてきます。大変に聞こえるかもしれませんが、毎日長時間向き合う必要はありません。例えば、毎朝10分間英単語を覚える、通学中に英語のラジオや音楽、ニュースを聞くなど、生活の中に英語を取り入れてみるだけでいいのです。英語が身についてくると、日本語脳に加えて英語脳が出来上がっていきます。英語脳が成長していくと脳のスイッチが切り替わり、スラスラと理解できるようになります。なかなかその次元に達するまでには時間がかかると思いますが、継続しなければいつになっても成熟しません。早く英語力を伸ばしたいあまり、一日で詰め込みすぎてもすぐ伸びるものではなく、必ず長い年月が必要になるので、やはり継続することが大切になってきます。毎日、無理のない範囲で単語や問題集をやる、それが難しければ少しでも英語に触れる機会を持つことを意識してみましょう。

 

●英語学習の目的を明確にする

毎日継続して勉強をしろと言われても、なかなかやる気は続かないものです。継続に必要なのはやる気と目標だと思います。受験生の方なら大学受験合格のため、それ以外の方も自分が英語を学ぶ目的を明確にし、意識をすることでモチベーションが高まります。目標を書き出して目につく場所においておくと、見るたびに「英語を勉強するぞ」という気持ちが湧いてくるはずです。そしてその目的に合う勉強法を探しましょう。海外の大学に進学したいなら、アカデミックな英語が必要になりますし、旅行が目的なら日常会話を中心に学ぶと良いでしょう。受験生の方はメインにするべきはやはり問題集になります。最も点数につながりやすいのは過去問で、サブとして単語帳や文法書、問題集をこなしていくと良いです。
目標は小さく分解して設定し、学習の進捗を確認してください。「今週中に英単語を100個覚える」といった、小さな成功体験の積み重ねでやる気が続きます。達成感を味わうことが、次の目標に向けてのモチベーションを高め、勉強において良いサイクルに繋がります。

 

●最初は文法と単語力の基礎固めから始める

がむしゃらに始めれば良いわけではなく、ある程度勉強の順序があります。英語の基礎は単語と文法です。最初に固めるべきは単語力で、単語が分からなければ、文章は読めませんし会話も聞き取れません。とはいえ、一日で単語帳一冊を覚えるなんて荒技はできません。スタンダードな方法として、毎日少しずつでも新しい単語を覚える習慣をつけるのが良いと思います。単語帳を活用するのも良いですし、スマホアプリを使うのも便利です。ただスペルと意味を覚えるだけでなく、覚えた単語を実際の文章で使ってみることで、定着率がより上がります。また、単語を覚えるために、英語の本や記事を読むこともおすすめです。実際の文章を読むことで、単語力だけでなく文法力も向上します。自分の興味のあるジャンルの洋書を選ぶと、楽しみながら学べると思います。
単語の次に大切なのは文法です。文法書を一周して間違えたポイントを重点的に復習すると、より効率よく学べます。また、文法問題を解く際には、正しい答えを覚えるだけでなく、なぜその答えになるのかを理解することが重要です。答えを丸暗記するのではなく、どういう文法がこの問題では問われているのかを意識しながら解くと、より有意義な学習になります。単語と文法をまとめて定着させる方法として、英語で日記を書くこともおすすめです。自分の考えを英語で表現する練習になり、ライティングにも役立ちます。文法や基本的な単語をしっかりと学び、暗記することが後の学習に大きく影響し、この土台があるかないかで英語学習の効率が大きく変わってくるため、この二つの基礎は絶対に強固なものにしてくださいね。

 

ここまでは、英語学習全般についての内容でしたが、以下では4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)に分けて、それぞれの学習ポイントについて解説していきたいと思います。

 

●リスニング向上のポイント

リスニング力をつけるためには、日常的に英語の音声に触れ、自然な英語のリズムや発音に慣れるのがおすすめです。最初は聞き取れない部分があっても、スクリプトを確認しながら何度も繰り返し聞くことで、徐々に英語に慣れ親しむことができます。過去問や問題集などの勉強法にも同様で、問題が聞こえるようになるまで繰り返し聞くことが大切です。シンプルながら一番早く上達する方法は、何度も繰り返すことだと思います。英語のリズムは日本語とかなり違うので、慣れるまで時間がかかりますが、ひたすら努力です。壁を一度乗り越えれば、ある時からかなりスムーズに聞き取れるようになると思います。

 

●リーディング向上のポイント

英文を読む力を高めるためには、先述の通り興味のある英語の本や記事を読むことが最も効果的です。最初は簡単なもの(絵本レベルでも良いです)から始め、徐々に難易度を上げていきましょう。分からない単語や表現はメモして後で調べる習慣をつけると、リーディング力とともに語彙力も向上して効率が良いです。その際はネット検索ではなく辞書を使うと、載っている他の意味や関連語句なども一気に覚えられるので便利だと思います。

 

●ライティング向上のポイント

書く力を伸ばすには日記や手紙を書くのがおすすめです。短い文章から始め、徐々に長い文章に挑戦してみてください。なかなかいないかもしれませんがネイティブの友達に添削してもらうと、より自然な表現を学べます。二次試験でライティングが課されている大学は少なくないと思いますが、この対策もやはり過去問です。できれば解答は先生や友達に採点してもらいましょう。自分では自分の文章の不自然な点や文法のミスには気付きづらいです。他人の視点で読んでもらうことで、改善点を見つけることができ、より自然で正しい英語を書けるようになっていきます。ミスは仕方ないので恥ずかしさをこらえて挑戦していきましょう。最初から完璧な文章を書ける人はいないので、間違えながら修正を重ね、ライティング能力向上を頑張りましょう!

 

●スピーキング向上のポイント

外国人の友達と英語で会話をしたり、オンライン英会話を利用したりして、実際に話す場面を作りましょう。初めはうまく話せなくても練習を重ねることで、ネイティブがどのような表現をするのか、どんなリズムで会話をしているのかを身体が勝手に覚えていきます。座学より実践して覚えていくのが上達への近道だと思います。また、会話の表現だけでなく発音も意識すれば、ネイティブに近い発音を目指せるでしょう。外国人と話す機会があまりないという場合は、日本人同士で英会話するのも手です。単語帳や文章で知った会話表現をお互いに練習しましょう。発音を完璧にするのは難しいかもしれませんが、練習としては十分意味があると思います!スピーキングを練習する機会は自然には訪れないので、自分で積極的に作っていきましょう。

 

●最後に:英語学習をする上での注意点

注意してほしいこととして2つお伝えします。1つ目、学習は焦らずに進めてください。試験が近づいてくるとだんだん焦りが出てきますが、英語は一朝一夕には上達しません。どれだけ焦っても一定のペースでしか進まないので、気持ちを落ち着けて自分のペースで学ぶことが大切です。自分と同じように、ライバルも英語学習には時間がかかっています。英語が一日で完璧になる人はいないので、あまり気負いすぎずに落ち着いて続けてください。
2つ目は、失敗を恐れずに挑戦することです。ミスをしてしまうこともありますが、間違いから学ぶことも多いので、恐れず積極的に続けることが大切です。自分の成長を実感できる瞬間が必ず訪れるので、ポジティブに取り組んでください!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。英語の学習は、国際的なコミュニケーションやキャリアの選択肢を広げるためにも、受験勉強の面でも非常に重要です。毎日の学習習慣を身につけ、文法や語彙の基礎を固め、リスニングやスピーキングを強化することが上達のコツです。そして、焦らずに自分のペースで学び、間違いを恐れずに挑戦することが大切です。英語学習を楽しみながら、ぜひ自分の目標に向かって進んでくださいね!これらのポイントを意識して学習を進めていけば、英語力は確実にアップします!みなさんが目標に向かって頑張れるように応援しています。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:工学部化学生命工学科3年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校