名大生ボイス

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受験勉強法

2026.08.05

  • 受験勉強法

オープンキャンパスで何を見る

皆さんこんにちは。そろそろオープンキャンパスの時期になってきましたね。名古屋大学では、2026年8月6日と7日にオープンキャンパスが開催されます。

オープンキャンパスというと、施設を見学したり、模擬講義を受けたりする場を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、大学選びで考えたいのは、入学試験に合格できるかだけではありません。入学後の数年間をどのように過ごし、何を学び、その先にどのような進路を選びたいのかまで想像する機会でもあります。

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ウェブサイトで分かることは先に調べる

入試科目、カリキュラム、取得できる資格、研究分野、留学制度、卒業後の進路など、基本情報は大学のウェブサイトやパンフレットで確認できます。事前に目を通しておく方が、当日の限られた時間を有効に使えます。

 

例えば、興味のある学部にどのような学科があるのか、いつから専門的な授業が始まるのか、研究室配属は何年次に行われるのかを確認してみてください。そのうえで、文章だけではイメージしにくかった点を、当日の説明や質問によって確かめます。

ウェブサイトに書かれている情報をそのまま聞くのではなく、「実際にはどのように授業を選んでいますか」「課題が多くなる時期はありますか」など、一歩踏み込んだ質問を準備すると、その大学で生活する自分を想像しやすくなります。

 

 

学生の言葉から大学生活を想像する

現地で特に聞いてほしいのは、学んでいる学生の話です。授業の難しさ、課題にかかる時間、空き時間の過ごし方、部活動やアルバイトとの両立などは、制度の説明だけでは分かりにくい部分です。

学生がどのような表情で大学生活を話しているか、質問に対して具体的に答えているかにも注目するとよいでしょう。ただし、一人の様子だけで、学部全体が合わないと判断する必要はありません。複数の学生や教員の話を聞き、共通して感じた雰囲気を判断材料の一つにすることが大切です。

 

また、「この学部に入って良かったこと」だけでなく、「入学前に知っておきたかったこと」や「想像していた大学生活と違ったこと」を聞くと、率直な情報を得られます。良い面だけでなく、大変な面も理解したうえで選んだ大学の方が、入学後の納得感は高くなると思います。

 

 

自分の関心を具体的に伝えてみる

私は高校生の頃、コロナ禍の影響で、対面ではなくオンラインのオープンキャンパスに参加しました。実際のキャンパスを歩くことはできませんでしたが、教員に質問できる機会がありました。

そのとき私は、「このようなことを学びたいのですが、どの学部や研究分野に進めばよいですか」と、自分の関心をできるだけ具体的に伝えました。すると、関心に近い研究がどこで行われているのか、学部での学びが将来の研究にどのようにつながるのかを教えていただけました。

 

当時は研究室や大学院について詳しく理解していたわけではありません。それでも、自分の興味を言葉にして質問したことで、大学には高校までとは異なる多様な研究分野があり、その中から進みたい方向を考えられることが分かりました。

現在、私は大学院で、当時関心を持っていた分野につながる研究に取り組んでいます。高校生の段階で将来を完全に決める必要はありませんが、「何となく良さそう」で終わらず、自分が面白いと思うことを言葉にする意味は大きいと感じています。

 

 

大学院や研究室まで少し先を見てみる

高校生にとって、大学院はまだ遠い存在に感じられるかもしれません。しかし、研究を重視する分野では、学部卒業後に大学院へ進学し、より専門的な研究を続ける人もいます。

そのため、学部の授業内容だけでなく、どのような研究室があるのか、学生はどのように研究室を選ぶのか、大学院へ進学する人はどの程度いるのかも確認してみてください。興味のある研究テーマが明確でなくても、「この学部ではどのような問いを研究できるのか」を知るだけで、進路の見え方が変わります。

 

研究室見学ができる場合は、目立つ装置や研究成果だけでなく、学生と教員がどのように話しているか、学生が自分の研究をどのように説明しているかにも注目するとよいでしょう。研究内容と同じくらい、その場所で学び続けられそうかという感覚も重要です。

 

 

毎日の生活を想像しながらキャンパスを歩く

大学では、講義室や研究室だけで一日を過ごすわけではありません。図書館や自習場所、食堂、休憩できる場所、駅から建物までの距離なども、数年間の生活に関わります。

キャンパスを歩くときは、有名な建物を見て終わるのではなく、「この大学に通うとしたら、どこで勉強し、昼食を取り、空き時間を過ごすだろう」と考えてみてください。可能であれば、学部のある建物だけでなく、図書館や学生が集まる場所も見ておくと、普段の大学生活を想像しやすくなります。

 

また、通学経路や周辺環境も確認しておくとよいでしょう。駅からの移動や昼食を取れる場所、授業の合間に落ち着ける場所は、日々の過ごしやすさに関わります。派手な設備だけでなく、日常を無理なく過ごせそうかという視点も大切です。

 

 

すべてを見るより、一つ質問を持っていく

オープンキャンパスでは、多くの説明を聞き、さまざまな施設を見ることになります。すべてを覚えようとすると、かえって印象が曖昧になることもあります。

当日は、説明を聞くことに集中しながら、気になった言葉や場所だけを短く記録しておくとよいでしょう。写真撮影が認められている場所では、後から思い出せるように残しておく方法もあります。ただし、情報を集めること自体が目的にならないように、自分が感じたことも併せて書いておくことが重要です。

 

そこで、参加する前に「この大学を選ぶうえで、自分が最も知りたいこと」を一つ決めてみてください。そして、学生や教員に自分の言葉で質問してみてください。質問の内容は、授業、研究、学生生活、進路のどれでも構いません。

 

オープンキャンパスの目的は、大学の良いところを確認することだけではなく、自分がそこで学ぶ姿を具体的に想像することです。参加後には、印象に残ったこと、気になったこと、まだ分からなかったことを簡単に書き残してください。複数の大学を比較するときにも、自分が何を重視しているのかが見えやすくなります。

まずは一つ質問を用意し、実際に見て、聞いて、感じたことを自分の言葉で整理してみてください。その経験が、大学名や偏差値だけでは決められない、自分に合った進路を考えるための一歩になると思います。

 

Profile

所属:創薬科学研究科 修士2年

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校