リチウム二次電池等の発火の危険性がある製品の安全な保管・回収・全国輸送の実現にむけた具体策を提案!

公開日:2025年12月11日
プレス

本学大学院工学研究科 石垣 範和 助教、人手・水・電気を用いない形状自由な消火機器開発グループ、全国規模の宅配便事業者・リサイクル業者である株式会社VOLTA(静岡県富士市、代表 今井 健太)が連携し(図1)、リチウム二次電池(モバイルバッテリー、リコール品、ポータブル電源(大型蓄電池)など)のサイズに応じた安全な全国輸送実現にむけ、廃棄された膨らんだリチウム二次電池を利用した安全な回収方法及び輸送方法の実証実験を行い、社会実装に向けた具体策の検討を行っています(図2、図3)。

この実験・検証は、各社が得意とする電池、消火機器、生産、輸送、リサイクルの知見を活かし、全国の自治体、企業並びに個人が直面している発火、延焼の危険性を有する製品(膨らんだリチウムイオン電池など)の安全な保管、輸送、廃棄、リサイクルの実現に向け、相互協力、社会への情報提供を行うことを目的としています。
 これまで実施した実証実験の結果を踏まえて、リチウム二次電池、リチウム二次電池を使用したモバイルバッテリー、携帯扇風機、電子タバコ等の電化製品や各々の火災・延焼現象の違いに応じ、リチウムイオン二次電池単体の場合は小型消火機器を用い、電化製品の場合は輸送用消火機器を用いて回収・運搬する方法を考案しています(図4)。今後も引き続き、回収・保管・運搬などに係る現場の声や要望に応じた消火機器を検討・展開するとともに、作製物の消火性能について実証実験等を通してさらなる調査を進めていきます。
 また、本検討を通し、リチウム二次電池に含まれるレアメタルや消火機器に用いるリン資源を用いた、医薬、農業、工業製品への資源活用、循環経済の構築、生活・経済安全保障へ貢献することを目指します。
 本研究は、各団体および有志の協力者、SNSを通じ募った寄付者等の協力によって実現した研究の成果となります。

 

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図1. 実証実験、検討の担当別グループ一覧

[1] 蓄電池のリサイクル

株式会社VOLTA

URL: https://www.env-volta.jp/

 

[2]人手・水・電気を用いない消火機器開発グループ

プロ・クリエイティブ株式会社 (JST:大学発新産業創出基金事業)

消火機器製造・販売など/リン資源・材料メーカー

(消火機器の製造・販売に関する主体)

URL: ホームページ作製中

 

株式会社GOTO:

事業内容:粉末成形プレス・粉体成形機・産業用油圧プレスの設計・製造

URL : https://www.gotoiw.co.jp

 

米山化学工業株式会社

暮らしにおいて不可欠な無機リン酸化合物のトップメーカー

URL: https://www.yoneyama-chem.co.jp/

 

 

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図2. 2025年11月に実施した破棄された膨らんだ二次電池の輸送実証実験(混載便)の概要

 

 

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図3. 輸送実験で用いた消火機器の実証実験結果

(協力:神戸市消防局様、環境局様 実施場所、神戸市消防局 市民防災総合センター)

 

 

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図4. 実証実験で火災のリスクを低減させる手・電気・水を用いない消火機器を用いた・リチウム二次電池の保管・輸送の案

(2025年12月時点で石垣 範和 助教が考案している方法)

 

<参考:関連した過去のプレスリリース>

・名古屋大学プレスリリース「人手・水・電気を用いない形状自由な消火機器の研究開発を実施します」

https://www.nagoya-u.ac.jp/info/press/post_494.html

 

 

 

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