2024.3.11 掲載
個人用ノートパソコンの準備について
名古屋大学では、講義室で行う対面授業だけではなく、遠隔により実施する授業科目(以下、遠隔授業)を実施しています。遠隔授業はもちろん、対面授業においてもパソコン(PC)等の情報機器の活用は不可欠になりつつあります。キャンパス内にはPC の設置された端末室もありますが、台数も開室時間も限られています。講義を支障なく受講し、本学での学びをより有意義なものとするため、新入生の皆様には各自でPC を準備していただくことを強く推奨します。
ご準備いただくPC のメーカー・機種等は指定しませんが、在学中の活動に支障がないよう、下記に示す一定の性能を持つPC のご準備をご検討ください。
※以下の内容は学部生に向けたものです。大学院生は、学部生の推奨仕様を参考の上、自身の研究に則したものを用意してください。(不明な点は所属研究科事務や研究室の教員に相談してください。)
推奨仕様について
1. 基本要件
- 容易に持ち運びができるノート型PC であること
ゼミや演習では、自分のPC を大学に持参してプレゼンテーションを行うこともあります。PC のサイズや重量等についても十分ご注意ください。 - 無線LAN(Wi-Fi)への接続が可能であること
キャンパス内では、学生・教職員向けに無料のWi-Fi サービスを提供しています。講義中にWi-Fi に接続し、講義資料にアクセスしたりデータを共有したりする可能性もあります。 - 遠隔授業に必要なマイク、スピーカー、カメラが利用できること
遠隔授業において教員や他の学生とコミュニケーションができるよう、マイク、スピーカー、カメラを内蔵したPC を選択するか、PC に接続できる外部機器を別途ご準備ください。 - Microsoft Office が動作する性能を持つこと
講義や演習、レポート作成課題等では、Microsoft Office の利用を前提としていることもありますので、Microsoft Office が動作するPC を選択して下さい。なお、名古屋大学では在学生所有のPC にインストール可能なMicrosoft Office を無償で提供していますので、新規にPC をご購入の場合、Office 搭載モデルを選んでいただく必要はありません。
2. 具体的な性能等
「推奨仕様」と「最小仕様」の2種類を「表1:PC 仕様表」に示します。「推奨仕様」を満たしていれば、1台のPC を卒業まで快適に利用できると考えられます。「最小仕様」は、簡単な文書作成や遠隔授業の受講等に支障のない最低限の仕様です。学部や学科によっては、追加の要件や仕様を設けている可能性もありますので、「表2:学部・学科ごとの注記」も確認してください。
表1:PC仕様表
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推奨仕様 |
最小仕様 |
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OS | Windows 11 またはmac OS Sonoma (14.0)以上 | |
CPU |
Intel Core i5 (第11 世代)と同等以上 Mac の場合M2 と同等以上でも良い |
Intel Core i3 (第11 世代)と同等以上 |
メモリ容量 | 8GB 以上 | |
記憶装置要領 | SSD 256GB 以上 | HDD 256GB 以上 |
無線LAN | Wi-Fi 5 以上の規格に対応(IEEE 802.11 ac、ad、ax のいずれかに対応) | |
ディスプレイ | 12 インチ以上 | |
バッテリー駆動時間 | カタログ値で8 時間以上 USB PD 給電に対応 |
カタログ値で5 時間以上 |
入出力装置 |
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セキュリティソフト | 市販のセキュリティソフトをインストールし、定義ファイルを最新に保つこと。Windows の場合、OS 付属のWindows Defender でも可。 |
表2:学部・学科ごとの注記
文学部 | 心理学分野・専門への分属を希望する場合は、心理学の実験演習に備え、推奨仕様を満たしかつメモリ16GB 以上のWindows PC を準備することが望ましい。 地理学分野・専門への分属を希望する場合は、 地理学に関わる演習や実習に備え、メモリ16GB 以上のWindowsPC とすることが望ましい。 |
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教育学部 | 新規に購入する場合は、推奨仕様を満たすPC を準備することが望ましい。 | |
法学部 | 法令判例データベース等の中にはWindows のみサポートのものがあるため、Windows PC を推奨する。 | |
経済学部 | 新規に購入する場合は、推奨仕様を満たすWindows PCを準備することが望ましい。 | |
情報学部 | メモリを16GB以上とすることが望ましい。 | |
理学部 | 推奨仕様を満たすPC を準備することが望ましい。 数理学科への分属を希望する者について、Mac 、Windows の選択に迷う場合はMac を推奨する。 |
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医学部 | 医学科 | 推奨仕様を満たすPC を準備することが望ましい。 |
保健学科 | 既にノート型PC を保有している場合、入学から当面の間は、多少仕様を満たさないノート型PC でも構わない。 | |
工学部 | 化学生命工学科 物理工学科 マテリアル工学科 |
最小仕様を満たすPC で十分である。 |
電気電子情報工学科 | 推奨仕様を満たすPC を準備することが望ましい。 | |
機械・航空宇宙工学科 | 専門系科目での演習実施のため、メモリ16GB 以上のWindows PC とすることが望ましい。 | |
エネルギー理工学科 | Mac を購入する場合、仮想化ソフトを導入してWindowsを使用できるよう設定することが望ましい(該当する演習は1 年次秋学期履修であるため、入学時点ではWindows の利用準備が整っている必要はない)。 | |
環境土木・建築学科 | 3D CAD や画像編集等に用いるため、推奨仕様に加え、メモリは16GB 以上(もしくは8GB で増設可能)、ディスプレイは13 インチ以上であること(より大きいことが望ましい)。 | |
農学部 | 学部ガイダンスまでに準備すること。なお、既にノート型PC を保有している場合は、最小仕様を満たすノート型PC でも構わないが、新たに購入する場合には推奨仕様を満たすPC を準備することが望ましい。 |
3. 仕様に関する注意事項
- 上で示す仕様は、PC を準備する際の目安として示すものであり、この仕様を満たさないPC の使用を禁止するものではありません。たとえば、入学から当面の間は自宅で使用していた古いPC(ここに示す仕様を満たさないもの)を使い、大学の様子がわかってきた時点で自分専用のPC を準備する等の対応を取って頂いても構いません。
- 「最小仕様」のPC は、大量のデータ処理や動画編集等には向きません。将来の研究内容によっては、在学中にPC の買い替えを余儀なくされるかもしれませんので、可能であれば「推奨仕様」を満たすPC の準備をお勧めします。
- 学部・学科からWindows PC の利用を推奨されている場合、Mac の購入については慎重にご検討下さい。Windows PC の利用を前提に実施される講義等において、ご自身でOS の差異に対処して頂く必要が出てきます。
- PC の管理や基本的な操作方法の習得、障害発生時の対応等は、ご自身で行って頂く必要があります(本学の教職員は、個人が所有する機器のサポートを行いません)。マニュアルやWeb ページ等を活用し、自らのスキルアップを心がけてください。
大学が提供するソフトウェア、サービス、その他留意事項
- 本学はMicrosoft 社との間で包括的なライセンス契約を行っており、在学期間中は、同契約に含まれる下記のソフトウェアやサービスを無料で利用することができます。新しくPC を購入される場合、これらソフトウェアの搭載されたモデルを選んで頂く必要はありません。
・Microsoft 365 Apps for enterprise (旧称Microsoft Office 365 ProPlus):
この中にはWord、Excel、PowerPoint 等のプログラムが含まれます。
1人最大5台までのPC にインストール可能です。
・OneDrive for Business:
インターネット上のサーバにファイルを保管する大容量クラウドストレージサービスで
す。単なるデータバックアップだけでなく、複数端末でのファイル自動同期や、他の
学生・教職員との共同編集作業等にも対応しています。
・Teams:ビデオ通話機能を含むコミュニケーション支援ツールで、遠隔授業等で利用されます。
- キャンパス内では無線LAN (Wi-Fi)サービスが提供されており、学生・教職員は、持参したPC やスマートフォン等を無料でインターネットに接続することが可能です。また、キャンパス内の各所にある、情報メディア教育システムのサテライトラボにPC が設置されており、開室時間内であれば、利用することも可能です。
- 自宅や下宿から遠隔授業に参加するためには、住居において、高速なインターネット回線が必要となります。スマートフォンの公衆回線通信を使用すると高額な費用が発生する可能性もありますので、住居でのネットワーク環境の確保についてもご留意下さい。
- 最近のノート型PC には、購入後のメモリ増設ができない機種も増えつつあります。必要なメモリ容量について判断に迷う場合は、最初から大容量のメモリを搭載する機種か、事後のメモリ増設が可能な機種をご検討ください。
- 多くのPC には1年間のメーカー保証がついていますが、メーカーや販売店によっては、数年にわたる長期保証や操作に困ったときの相談窓口が提供されていることもあります。PC の管理や操作に不安がある場合、それらサービスの有無についても留意のうえ、機種や購入先を検討してください。
- 「推奨仕様」を満たすPC は、名古屋大学生活協同組合でも取り扱っています。詳細については、名古屋大学生協からの案内等をご参照ください。
参考:仕様表で使われている用語について
CPU はコンピューターの心臓にあたる装置で、カタログ等ではプロセッサとも表記されます。PC の世界ではインテル社の製品が広く使われており、同社製品を基準としてCPU 性能を記載するのが一般的です。同社の製品名には下記の規則性がありますので、性能比較の際の参考としてください。
① ブランド名:Core ブランド以外にCeleron 等のブランドもありますが、各種性能が劣りますので、学習・研究用途での利用は推奨しません。 |
- SSD(ソリッドステートドライブ)はHDD(ハードディスク装置)よりも高価ですが、動作速度や省電力性、耐故障性に優れています。HDD に比べ物理的な衝撃に強いため、持ち運んで利用することが前提となるノート型PC では、SSD に大きな優位性があります。
- 無線LAN には多くの規格があり、新しい規格のほうが速度も安定性も優れています。メーカーによって記載方法が異なりますが、カタログ等にWi-Fi 6、Wi-Fi 5、IEEE 802.11ac、ad、ax のどれかの記載があれば、必要十分な性能があると考えられます。新しい規格に準拠していれば古い規格での通信にも対応可能ですので、ご家庭で古い無線ルーター等をお使いの場合でも、接続に支障が生じることはありません。
- USB PD 対応のノートPC では、USB ケーブルを介して充電・給電を行うことができます。長時間の講義でバッテリー切れとなった場合でも、友人から充電器を借りたり、ショップの充電ステーションを利用したりすることが可能となります。
4. 授業用ノートパソコンの一時貸出について
授業で使用するため、令和6年4月及び10月の期間のみ、1日単位で本学所有のノートパソコンを無償で貸し出します。詳細については、授業用ノートパソコンの一時貸出についてをご確認ください。