名大生ボイス

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大学生活全般

2023.03.15

  • 大学生活全般

新入生が買うべきものと買わなくていいもの

20230315kobayashi.jpgみなさん、こんにちは。名古屋大学工学部1年生の小林です。春から新入生のみなさんは春休みをいかがお過ごしでしょうか。もうすぐ始まる大学生活のための準備で忙しい人も少なくはないと思います。以前の記事でも少し触れましたが、新入生の中には「入学までに揃えるものがわからない。必要なものが揃っているか不安」、という思いを抱えている人もいると思います。そこで、今回の記事では新入生のみなさんが大学生活が始まる前までに買うべきものと買わなくていいものを、1年間実際に大学生活を送ってきた私自身の経験と照らし合わせながらお伝えしたいと思います。

 

買う必要があるもの

・ノートパソコン
大学生は、講義の録画やオンライン授業の受講、課題作成などにノートパソコンが必要不可欠です。去年の秋学期の時点では多くの授業は対面で実施されたものの、ZOOMなどのアプリを利用したオンライン授業も残っていました。今年の授業の形式がどうなるかはまだ分かりませんが一部授業はオンラインやオンデマンド形式になると思います。その際、ノートパソコンにしておくと持ち運べるため授業が受けやすいです。また、名大の課題の提出方法は、独自のシステムを利用してインターネットで提出をするものがほとんどを占めています。スマートフォンでも一応提出することができますが、パソコンがあるかないかでは楽さが大きく変わってくるので、ノートパソコンの購入を強く推奨します。パソコンの種類については、用途に応じて自分に合った性能や使い勝手のものを選ぶことが重要です。名大の履修関係の書類の中に、学部や学習内容に応じて、どれくらいのスペック(性能の良さ)のパソコンが適しているかを示した資料があったはずなので、それをよく参照してください。ただし、購入時期については今すぐに買う必要はありません。大学生協(購買)が提示してくれるパソコンがあり、この説明が入学式前後でされるはずです。生協のパソコンは価格が他のものより高いですが、保険が手厚く故障や破損などの対応が他店よりも優れていたはずです。説明会で有益な情報が色々と手に入るので、学外の店舗を検討しつつ、生協のパソコンも視野に入れて考えてみてください。

 

・バッグ
大学生は、通学時にノートパソコンや書類、教科書を持ち運ぶことが多いため、バッグが必須です。高校までとは違い、ノートパソコンやタブレットなどの電子機器を運ぶことが日常的になるので、防水バッグを選んでおくと雨の日でも心配せずに通学することができます。大学生は教科書から解放されて、ミニバックだけ身につけて大きなリュックサックを背負っている人は全然いない……といったイメージを持っているかもしれませんが、実情はかなり違ううと思います。実際の大学生は、ノートパソコンはほぼ確実にいりますし、教科書もなんだかんだ授業で使うのでバッグなしでの登校は厳しいでしょう。特に理系は高校とさほど変わらない量か、もしくは高校のより分厚く重い教科書を持つことがあるので覚悟しておいてください。

 

・スーツ
入学式でスーツを着用する必要があるため、入学式までに必ず買ってください。式典なのでフォーマルなスーツが適切です。色は黒、紺、グレーなどの落ち着いた色が適しており、体にフィットするスリムなデザインが良いでしょう。ただし、過剰に体にフィットしすぎると、動きにくくなってしまいますので、程よいゆとりがあるものを選ぶことが大切です。ジャケットの丈、パンツの丈もしっかりと確認して選びましょう。インターネットで購入する方が安く手に入れることができますが、サイズ感や着心地を把握できないので、届いてから想像と違って後悔する可能性があります。なるべく実店舗で店員さんと相談して決めることをおすすめします。また、ここで買ったスーツは成人式や今後の様々な式典で使う可能性があるので、将来的に使えるものかどうかも検討の条件に入れると良いでしょう。

 

・文房具
授業がペーパーレス化が進んでいるとはいっても文房具は必需品です。授業で使うスライドやプリントをインターネット上に上げてくれる教授もいますが、従来通り紙のプリントを配る方もいます。そのためやはり文房具は少しはあった方がいいです。また、試験は対面で行われるものが大半を占めているので、シャープペンシルや鉛筆は必須でしょう。私は久しぶりに試験でシャープを使う時、手が慣れていなくて書くスピードが遅くなってしまったという失敗をしたので、日常的に書く練習をした方がいいです。また、脳科学的にも筆記用具で文字を書く方が、書かずに勉強した時よりも記憶が定着しやすいというデータもあるので、文字を書いて勉強してみましょう。

 

・教科書
大学での教科書は必須です。ただどの教科書を使うかは大学が示してくれますし、購入も大学にて教科書販売の日がありますので個人で準備する必要はありません。春休みに急いで準備する必要はありませんが、大学からの情報を逃さないように注意してください。一応、教科書販売の日に何らかの要因で購入できなかった場合も、後日学内の生協に行けば教科書を一冊ずつ購入することができるので、教科書販売の日が空いていない方も安心してください。

 

必須ではないが買っておくと良いもの

・タブレット
学部にはよりますが、工学部や理学部などの理系ではタブレットの所有率は9割にも上ると思います。今の時代、ノートやルーズリーフではなくタブレットでノートを撮る人が大半になってきています。タブレットでメモを取ることができれば、授業ごとに別のノートを持ってくる必要がなくなり、タブレットだけで全てまとめることができます。さらに、データを友達とシェアすることもできますし、紙のノートは雨で濡れて見られなくなる可能性がありますが、バックアップを取ればノートがなくなることもありません。また、高校までは紙で配られていた穴あきになっているプリントが、大学ではネット上で公開される場合がかなりあります。タブレットがあればこの電子データに直接書き込むことができますが、ない場合は授業の度に自分で印刷することになり、時間もお金もかかります。タブレットは高価ですが、大学4年間使うものだと割り切って投資するのが得策ではないかと私は思います。

 

・イヤフォンやヘッドフォン
大学生は、オンライン講義やオンデマンド教材の音声を聞くことが多々あります。この時に良質なイヤフォンやヘッドフォンを持っていると快適に授業を受けることができます。イヤフォンなしでも過ごせないことはないですが、教室に生徒が集まって各々パソコンの音声を聞く授業もあるので、ほぼ必須と言えます。また、音楽や動画を楽しむ時にも活用できるのであって損はしないでしょう。特に電車通学の学生は乗車中に使えるイヤフォンがあると本当に便利です。

 

・水筒
大学生は、長時間講義を受けるため、水分補給が重要です。自分の好みに合ったデザインやサイズの水筒を持っておくことをおすすめします。大学内や駅で飲み物を買うことは容易に出来ますが、毎日購入していると塵も積もれば山となるというように出費が増してしまいます。私の意見としては、自分で水筒を買って活用する方が経済的でおすすめです。

 

・書籍
学問を深めるためにさまざまな書籍を読むことが必要になります。自分の専攻に関連する書籍や自己啓発書など、自分の興味に合った書籍を選んで読むことをおすすめします。特に一人暮らしではなく実家暮らしの学生にはおすすめです。一人暮らしの方はだいたい大学から徒歩圏内に住むことが多いですが、実家暮らしの場合はかなりの距離を電車で移動することも珍しくありません。この時間をSNSなどに使うのも良いですが、読書に充てることで自分の知見をより広げることが出来ます。何冊も一気に購入すると読まないで本が溜まっていってしまうことになりかねないので、まずは一冊、登校中に読む本を決めて読み切ってみるところから始めてみましょう。

 

買う必要があまりないもの

・ルーズリーフ、大学ノート
高校までの勉強では紙媒体が多く、板書もノートやルーズリーフなどの紙に書く人がほとんど全員だったと思います。大学からはタブレットを利用して電子データとして保存する人がほとんどになります。私が大学でルーズリーフを使ったのは一回か二回程度だと思います。自分の考えを整理したり、自学に使うことが出来るので買うなとは言いませんが、高校までのように毎日消費することはなくなります。ごく稀に大学ノート(A4サイズのもの)の利用を推奨している教授がいるためその場合必要ですが、そうではないならそこまで必須ではないので、春休みのうちに1年分のノートを買い貯める、などの行為は不要です。必要になったらその都度1冊ずつの購入で大丈夫です。

 

・参考書
高校や中学校時代は教科書に加えて参考書も購入して勉強していた人も少なくはないと思います。大学の勉強においても数学や化学などの一部教科では参考書が存在していますが、これらの購入は必須ではありません。教授が示してくれる教科書の内容が理解できれば十分知識もつき試験でも点数が取れます。授業内容が理解しづらい場合は参考書を買うのも手ですが、その前に教授や友達に質問することをおすすめします。大学の勉強用の参考書は高価なものが多く、せっかく買ったのに使わなかったという方も多いので、本当に活用するという意識があり、授業より発展的な内容まで勉強したいという意欲的な人はぜひ買いましょう。

 

まとめ

今回は新入生が大学生活が始まるまでに買っておくべきものに関する情報をお伝えしました。去年、私が新入生だった頃は情報の獲得が難しく、何が必要なのか分からずに混乱していたことを思い出しながら一生懸命書いたので、活用していただけると幸いです。入学式の前後は色々と準備で忙しくなるとは思いますが、心配になった時にはこの記事に戻ってきて再確認をしていただけると嬉しいです。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:工学部化学生命工学科1年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校