名大生ボイス

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大学生活全般

2024.03.19

  • 大学生活全般

大学での勉強の取り組むポイント①

はじめに

みなさん、こんにちは。名古屋大学工学部2年生の小林です。今回は前回までの記事、「大学での勉強の制度:①単位・GPA編」「大学での勉強の制度:②評価基準・専門化・授業形式編」の続きになります。

 

学習する際に気をつけるポイント7つ

大学での学習は高校までのものと大きく変わってしまいます。それではどのように学習すれば、この新しい大学での授業に対応できるのでしょうか。大学での学習を二年間終えて思った大切なポイントを7つ取りあげてみたので、意識しながら取り組んでみてください。また、行き詰まってしまった時は、この7つのポイントで足りない部分がなかったかを確認してみると、なぜかを分析できるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

 

① 主体性を持つこと
大学では高校までとは異なり、授業への参加がそこまで強制的ではありませんし、課題も任意提出のものもあるため自由度が大きい反面、主体性がないと学習できない可能性があります。主体性を持って行動しないと授業の内容がわからなくなったり、周りに遅れをとってしまったりするのです。そのため、授業になるべく参加し内容を理解するように努めなければいけません。入学前は授業に参加するなんて当たり前だと思うかもしれませんが、だんだんと怠け癖がついて出席頻度が下がってくる人もいます。主体性の重要さを日々思い出してください。

 

② 積極的な質問
大学では自己学習や自己管理が求められますが、それだけでなく、理解を深めるために積極的に質問をする姿勢が重要です。高校まででは質問を一切しなかった人も、大学からは質問する癖をつけて欲しいです。
質問を通じて疑問や不明点を解決し、新たな知識や理解を得ることができます。また、先生や他の学生とのコミュニケーションが促進され、よい学習コミュニティを作ることができます。この中で知識や経験を共有し合うことで、より深くものごとを理解することができます。
自己表現力やコミュニケーションスキルも向上します。自分の考えや意見を明確に表現し、他者との意見交換や議論を行うことでスキルが向上し、社会での活動や共同作業においても役立ちます。
質問の利点を書いてきましたが、特に大学で重要になってくる理由を加えると、授業の専門性が挙げられます。大学での授業は極めて専門的なものが多々あります。高校までは一般教養を扱うので、インターネットで調べればすぐに解決しますし、参考書や教科書も豊富に存在します。しかし、大学からはそうではないのです。専門性が極めて高いと、インターネットでの検索ではヒットせず、英語の論文レベルまで調べあげないと答えや理論がわからない場合もあります。自分だけでは理解が厳しいので、なるべく先生に質問をするようにしましょう。

 

③ グループでの学習
友人やクラスメイトとグループを組んで勉強すると、個人での学習とは異なる独自のメリットがあります。(もっとも、大学からはクラスの繋がりは存在しているようでしていないものではあります。)アイデアの交換や協力ができ、より効果的な学習が可能となります。
グループメンバーが異なるバックグラウンドや専門知識を持っている場合、それを共有し合うことで知識が深まります。人によって得意分野は異なりますし、自分が覚えていなくても友達は特に印象に残っている分野などもあります。そういった時に、複数人で一つの課題に立ち向かうと、思ったよりも簡単に解けることがあります。
また、お互いに励まし合うと学習意欲も高まります。仲間と一緒に学習してモチベーションを維持し、継続的な学習の動機付けを行うことができます。特に、難解な問題や複雑な概念に取り組む際には(期末レポートなどの大規模な提出物が当てはまります)、みんなで支え合いながら完成させることができます。また、グループ内でテストの点数を競おうとすると、刺激されて自分の点数があがることもあります。ただ、競争が激化しすぎて助け合いの精神が失われることには気をつけてくださいね。

 

④ 多様な情報源を活用
教科書だけでなく、インターネットや図書館など、さまざまな情報源から情報を収集し、幅広い視野を持った学習を行うことが重要です。特に大学では高校まではあまりなかったレポート課題が存在しますが、作成する際には教科書だけではなく、さまざまなソースを参照するようにしましょう。
教科書には一つの視点や情報が集約されていますが、インターネットや図書館にはさまざまなものが存在します。これらを活用することで、より広範囲で多角的な情報を得ることができます。例えば、特定のトピックについての論文や研究報告、専門家による記事など、あちこちから得られる情報を総合的に分析することで、より深く理解できます。
また、特にインターネット上では、情報の正確性や信頼性を確認することも重要です。図書館や学術データベースなども利用して、正確な知識を獲得しましょう。
これは少し授業に対するポイントとは異なってしまいますが、自己学習能力や情報リテラシーが向上し、結果として自らの成長にもつながります。レポート課題に取り組むうちに、情報セキュリティ意識も高まるのは良いことですよね。情報を批判的に評価し、信頼できる情報とそうでない情報を見分ける力は、大学での学習だけでなく、将来のキャリアや社会生活においても重要なスキルとなりす。
(「大学での勉強の取り組むポイント②」に続きます。)

Profile

所属:工学部化学生命工学科2年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校