名大生ボイス

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大学生活全般

2024.05.10

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名大の留学制度とそのメリット

はじめに

みなさん、こんにちは。名古屋大学工学部3年生の小林です。みなさんは留学をしてみたいと思ったことはありませんか?この世界は日本の外にも大きく広がっていることを実感し、自分の中に新しい価値観を切り開くまたとないチャンスです。以前の記事で留学についての一般的な内容をお伝えしましたが、今回は名古屋大学の留学制度について、制度の種類や概要の紹介と、独自のメリットについてお話したいと思います!

 

名古屋大学で利用できる留学プログラムの種類と特徴

① 短期留学プログラム
20240510_k.jpg2週間から1ヶ月程度の期間で海外の大学で学ぶことができます。夏休みなどを利用して国際経験を積みたい学生に最適です。講義の履修や地域研究が中心のプログラムと、語学学習が中心のプログラムの2種類があります。私が利用したのもこの短期留学プログラムで、オーストラリアに赴き、語学学習を中心としながら現地で交流を深める経験をしました。期間がそこまで長くないため、初めて留学をするという方はまず短期留学プログラムから始めるとハードルが高くなく、参加しやすいのではないでしょうか。また、参加条件が比較的緩やかなので、準備期間はそこまで長くありません。留学に少しでも興味があるよ!という方は、この短期留学プログラムについて調べてみることをオススメします!

 

② 交換留学プログラム
1学期もしくは1学年間の期間、海外の大学で学ぶことができます。交換留学なので、名古屋大学が学術協定を締結している海外の高等教育機関と学生を相互に受入・派遣し、学びの場を広げる機会を学生に提供しているものになります。短期留学よりも長い期間になるので準備も大変ですが、その分得られるものは格別だと思います。交換留学では語学学習というよりは、専門分野の講義や研究を現地の大学生と共に受講するイメージです。
短期留学プログラムの準備はガイダンスと1、2回程度の個別面談、数回の事前学習くらいで比較的簡単に留学できるのに対して、交換留学プログラムではそれ以上に時間をかけて準備する必要があります。
一般的な流れとしては、個別相談で卒業までの大まかな留学計画を立て、語学スコアの取得(IELTSなどのスコアが一定に達していないと交換留学の資格を得ることが出来ません)をし、交換留学説明会で応募の手順及び選考日程を確認した後、個別相談で希望大学や履修科目の確認、最後にWEB登録と書類提出をして準備完了になります。交換留学をしたい!と思ってすぐに出来るものではなく、早い段階から名大の海外留学室と個別面談を重ね、スケジュールを入念に練って臨む必要があるので、少しでも興味がある方は一度アポイントメントを取ってみてください。個別面談のタイミングは早ければ早いほど良く、後々になって機会を逃してしまうのは非常にもったいないので、早め早めの行動を心がけましょう。

 

③ i 留学プログラム
i 留学プログラムは、名古屋大学独自の国際プログラムで、海外留学室で実施もしくは計画しているオンライン等を活用した学生プログラムのことです。国内にいながら、海外の大学の授業に参加したり交流したりできる画期的なプログラムになっています。ちなみにi 留学の“i”はinternational, intercultural, imagination, interaction, integration, information, invention などを意味し、自分の “I” を掛けているらしく、なかなかメッセージ性の強いネーミングになっています。
i留学は2020年度以降に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、海外派遣や受け入れを伴う学生プログラムが中止や延期になってしまった中でも、国内にいながらもどうにかして物理的な垣根を超えて「教育の国際化」を果たそうとした結果、誕生したという経緯があります。感染症の影響が収まってきた今でもi留学の制度は残っているので、いきなり現地に直接行く留学はちゅうちょするという方は、ここから検討し始めるのも良いと思います。ただ、現在(2024/5/10)確認したところ、いま募集中のi留学は見つからなかったので、時期によっては募集がない可能性もあります。i留学に限った話ではないですが、どんなプログラムが現在募集中なのかを、こまめに海外留学室ホームページで確認することをおすすめします。

 

名古屋大学の留学制度のメリット

ここからは私が実際に利用して感じたメリットを挙げます。これらの情報が、名古屋大学の留学制度を検討する際の参考になれば嬉しいです。

 

① 留学前の準備とサポート
名古屋大学の海外留学室では留学を検討する学生に対して、個別面談で留学先の選定や準備に関する具体的なアドバイスをしてもらえます。また、交換留学プログラムに必要な語学スコア獲得を支援する夏期開催のIELTS講座など、準備に役立つ様々なプログラムを提供しており、学生が留学に必要なスキルを名古屋大学の制度だけで十分に身につけることができます。また、留学の準備期間だけでなく、帰国後にも成長の機会があり、海外留学室を活用して未来へとつなげていくことができます。

 

② 高い信頼性
名大の制度であるため信頼性が高く、安心して留学生活を送ることができます。この信頼性が高いということは実は結構大事だと思います。民間の留学支援団体を調べていくと、どの団体が良いのか、信頼できるのかといった情報を集めることが大変ですし、不安な気持ちも残ります。また、やっと信頼できそうな団体を見つけても選考で落ちてしまう可能性もありますし、探した後に留学準備を始めると、実際に留学に行くまでの手間がかかり、留学前にかなり精神的に疲労してしまうかもしれません。情報を比較し参照するのが得意な方は問題ないですが、そういったことが苦手だったり、あまり検討する時間が取れなかったりする場合は、第一候補として名大での留学を考えると良いと思います。

 

③ 経済面でのサポート
名古屋大学の留学制度は、経済的な面でも非常に優れていると思います。他の民間団体と比較して、プログラムの価格がだいぶ抑えられているうえ、成績に応じた奨学金制度を利用することで、留学にかかる費用を大幅に削減することが可能です。家計状況や成績、GPAに応じていくつかの奨学金が用意されているので、自分に当てはまるものがないか探してみると、海外渡航支援の奨学金を貰えるかもしれません。奨学金は借金であると不安に思う人もいるかもしれませんが、海外渡航奨学金の中には給付型(返済不要)のものも多く、そういった場合は一切借金にはならないので純粋に費用を減らすことができます。しかも海外渡航支援の奨学金は通常の奨学金に比べ、成績基準が緩いものが多いので、私が留学した際には普通の奨学金は貰えなくても渡航支援の奨学金は貰えている人がいました。こういった経済面の利点も考慮に入れて名大での留学について考えてみてくださいね。

 

まとめ

名古屋大学の留学制度は、学生にとって貴重な国際経験を提供するだけでなく、安心して学べる環境と経済的なサポートも充実しています。留学を考えている学生のみなさんは、この機会を最大限に活用して自分の将来に投資してみてはいかがでしょうか。世界はあなたをいつでも待っています!!!もっと詳しい情報を知りたい方は、名古屋大学の海外留学室のホームページやグローバル・エンゲージメントセンターで確認できます。また留学に関する最新のニュースやイベント情報に関しては、名古屋大学の公式サイトもこまめにチェックすると良いです!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:工学部化学生命工学科3年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校