名大生ボイス

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イベント

2018.04.02

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名大中央図書館の新歓展示『貴重書コレクション―時を超える贈り物―』2018年4月2日から開催

 

 

理学部物理学科の中野です。

 
名古屋大学中央図書館の2018年名古屋大学新入生歓迎展示会 『貴重書コレクション -時を超える贈り物-』が2018年4月2日(月)~6月10日(日)まで、中央図書館2階ビブリオサロンにて開催されます。

入場無料一般の方々の入場も可能となっています。

 

教科書に載っていた「アノ本」が実際に見られる

 

「貴重書コレクション」では、名古屋大学がこれまでに培ってきた知的資産や附属図書館が収集したコレクションが展示されています。

 

高校や中学校の教科書に載っていたような書物の「初版」や、かつて日本で読まれた「古文書」を実際に見ることができます。

 

モンテスキュー著『法の精神』初版初刷やホッブズ著『リヴァイアサン』初版といった西洋書はもちろん、紫式部著『源氏物語 桐壷の巻』・『平家物語』などの日本の文学において重要な古文書や、杉田玄白が訳した『解体新書』・福沢諭吉著『文明論之概略』に至るまで、かつて学校で学んだあの貴重書が当時の姿のまま展示されています。

 

 

「貴重書コレクション―時を超える贈り物―」では実際に「祇園精舎の鐘の声~」で始まる

『平家物語』を見ることができます

 

名大が誇るノーベル賞受賞者の学位論文も

 

下村脩「海ホタルルシフェリンの構造」学位論文 旧制3253(理学)

展示室に入ってすぐ右手には、名大が誇る5名の研究者の学位論文が展示されています。

展示されているのは以下の5つの論文です。

 

  • 下村脩「海ホタルルシフェリンの構造」
  • 益川敏英「粒子と共鳴準位の混合効果について」
  • 小林誠「軽粒子ハドロン散乱と流れ代数和則」
  • 赤﨑勇「Geの気相成長に関する研究」
  • 天野浩「GaNのMOVPE成長と光電物性及び青色発光素子への応用に関する研究」

 

 

木曽三川の治水に関わる国内最大級の古文書群『高木家文書』関連資料の展示

 

高木家文書は旗本西高木家の旧蔵文書群であり、約10万点を名古屋大学附属図書館が所蔵しています。

高木家文書には全国的にも珍しい治水に関係する資料や貴重な絵図類が多く含まれ、現代の自然災害への防災にも役に立つ貴重な資料です。

 

今回の展示会では、幕末ごろの木曽三川の流域を描いた大絵図・関ヶ原の戦いにおける東西両軍の配置を描いた大絵図・全長約8メートルにも及ぶ木曽川を描いた絵図の3点が展示されています。

 

全長約8メートルに及ぶ木曽川丈絵図

また、現在、名古屋大学附属図書館では貴重資料である高木家文書を整理・保存し、研究を進めて社会に公開するためクラウドファンディングを実施しています。

 

高木家文書についての詳細・クラウドファンディングの詳細については名古屋大学の使命!東海地方の貴重な古文書を後世にをご覧ください。

 

 

中央図書館では他にも新入生向けのイベントが盛りだくさん!

 

今回ご紹介した『貴重書コレクション -時を超える贈り物-』は開催期間の後半に資料の一部を入れ替える予定です。

また、中央図書館では、中央図書館スタンプラリー基セミスタート!これだけ講座April 2018 図書館ガイダンスなど、新入生はもちろん2年生以上の学生や留学生にもためになる様々なイベントを開催しています。

 

 

貴重書コレクション -時を超える贈り物-』にて全国にも誇れる資料を見た後は、ぜひ図書館にも立ち寄って学習・研究に役立ててください!

Profile

所属:理学部物理学科2年生

出身地:静岡県

出身校:静岡県立浜松南高校