名大生ボイス

名大生ボイス

イベント

2022.12.05

  • イベント

Compus On 東海国立大学機構に参加してきました

はじめに

みなさん、こんにちは。名古屋大学工学部1年生の小林です。お久しぶりです。今回の記事では、11月のCompus On 東海国立大学機構(以下ではCompusと書きます)に参加した時の体験や感想を、みなさんにお届けしたいと思います。

 

そもそも、Compusとは?

みなさんは、そもそもCompusというイベントをご存じですか?Compusは名古屋大学学生支援本部によって開催されているイベントです。プログラム概要としては、「ともに生き生きとした社会を作り出すことが出来る人を育むこと」を目標として、話す力、聴く力、協調する力、発案する力などのコミュニケーションに必要不可欠な力を、他者と交流することを通して体験的に身に付けるプログラムになります。11月には、2日に初めての参加者も歓迎の「秋のreboot編」、9日に主に経験者を対象とした「待望の上級編」が開催されていました。私は、先月の参加が初だったので、「秋のreboot編」に参加しました。その際の体験について、感じたことを交えつつお話ししていきたいと思います。

 

20221205kobayashi.jpeg

 

多種多様な多くの参加者

開催時間より前に教室に着き、まず始めに感じたのは参加者の多さでした。約30~40人ほどが集まっており、大半の参加者は名古屋大学の学生でしたが、2名ほど岐阜大学の学生もおり、ZOOMを利用して参加していました。また、学年の幅もとても広く、大学1年生から4年生まで参加していましたし、留学生の方々も何人も見られました。このような多種多様な人々がともにコミュニケーション能力を高めることを目指し、このイベントに集まっていることに心を動かされました。

 

アクティブリスニング

イベントが始まると、まずある程度親しみやすいように同じ学年の人たちで固めてもらい、グループを作りました。このイベントでは、全体を通してこのグループで活動しました。グループでの初めての活動は、アクティブリスニングを体験してみようというものでした。アクティブリスニングとは、簡単に説明すると意欲的に熱心に相手の話を聴くということです。アクティブリスニングをより実感するために、1分間あえて無視して相手の話を聞くことと、1分間熱心に聴くことの両方を試しました。体験してみると、この両者の1分間の差は歴然でした。無視して相手の話を聞こうとした時に感じたのは、意識して無視しようとすることは簡単そうに見えて案外難しいということです。日頃、無意識にも相手の話には相づちを打ったり、頷いたりしているものなので、これをなくそうとするのは無意識に行っている行為を直す必要があり困難に感じました。また、話し手は聞き手よりもさらに難しさと辛さを感じました。反応が乏しい中、1分間も会話を続けるのはなかなかハードです。人間と対面しているとは言え、反応がなく無視されているという状況は、言葉を話さない人形に向かって1分間語りかけるのと大差ありません。1分間話す際のテーマが「イベントに参加した理由」だったので、一人で話しているだけでは話題を広げることが難しく、本当に辛かったです。一方で、アクティブリスニングを実行した1分間はとても快適で楽しいと感じました。最初、アクティブリスニングをする、と意識して行うのは難しいかなと心配だったのですが、いざやってみると案外簡単です。自然に相手の話に耳を傾け、気になったポイントで少し質問したり相づちを打ったりするだけで会話にリズムが生まれ、楽しいコミュニケーションに変化しました。聞き手が無視していた1分間はとても長く感じたのに、アクティブリスニングをした1分間は非常に短く感じました。このように、1分間の会話だけでもアクティブリスニングの重要さを学ぶことが出来ました。

 

インタビューの練習

アクティブリスニングの次には、ペアでインタビューの練習をしました。ペアのインタビューをして、グループの別のペアに他己紹介をするという練習でした。いきなりペアの相手にインタビューをするのはハードルが高いと思うかもしれませんが、インタビューのコツをまとめてある資料が配られるので、そのコツを実践的に学びながらインタビューをすることが出来ます。インタビューのコツとして総じて言えることは、相手のプライバシーに踏み込んではいけないという、消極的な先入観を崩すことです。あまりにデリカシーの無い質問はNGですが、表面上の情報しか得られない薄っぺらい質問だけしていてもインタビューになりません。相手のことを思いやり、相手の情報に深く踏み込んではいけないという消極的姿勢を取ることよりも、相手のことを知ろうとする意思を持つことの方が重要になります。

 

司会進行の練習

インタビューの後は、グループで司会進行の練習をしました。司会進行をするにあたって、司会の役割の意味を考え実際に司会進行のセリフを練習しました。これに関しても、全てグループで司会進行を考える必要はなく、司会の役割とセリフに関する資料をもらうことが出来るので、実際にそのセリフを言いながら体験的に司会のやり方を学ぶことが出来ました。この後には、実際にこの司会の役をグループのみんなで回しながら、グループワークを行いました。お題は、会話する時に使える言葉であいうえお作文を作ることであり、グループ内で意見を出し合いながら進めていきました。グループ内で意見を出し合っていても、議論が滞ってしまう場面も訪れますが、その時には司会進行の練習で学んだ議論を整頓するセリフを使うことで、議論を再始動することが出来ました。このグループ活動を通して、議論を行う際には意見を出す能力はもちろん大切なのですが、それと同じくらいに議論を円滑に進めるような司会の存在が重要だと学びました。

 

まとめ

以上が、私が実際にCompusに参加して学んだこと、感じたことです。全体的に座学ではなくずっと体験をしながら、コミュニケーションの能力を高めるようなことを学ぶことが出来ました。Compusで得られた知識や体験は、日常生活でのコミュニケーションでも大いに活用できるものだと思うので、非常に有益だと思います。Compusは12月14日(水)にも開催されるようなので、この記事を読んで興味を持った方や、自分のコミュニケーションスキルの向上を図りたい方は是非とも参加してみてください。12月に参加が困難な方も、Compusは定期的に開催されると思いますので、どこかのタイミングで一度参加してみるのはいかがでしょうか。きっと日常生活に役立つ知識や情報を何かしら得ることが出来ると思います。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。これからも記事を更新していきますので、よろしくお願いします。

Profile

所属:工学部化学生命工学科1年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校