こんにちは、法学部2年の市瀬です。
だんだんと寒くなり、気づけばもう2018年も終わりが見え始めてきました。なんだかあっという間な気がします。
みなさんにとって今年はどんな一年だったでしょうか?
何かやり残したことがある人は、ぜひ最後の一か月でやり遂げられるといいですね。
気持ちよく今年を締めくくり、清々しく新しい年を迎えたいものです。
さて、今回は、11月20日(火)より開催されている、第38回名古屋大学博物館企画展「おどる色彩 舞うひびき」の様子をお伝えします。
受験生の皆さんは、勉強の息抜きにでもお読みいただければ嬉しいです!
皆さんは、「よさこい」と呼ばれるものを知っていますか?
高知県の「よさこい祭り」がその始まりですが、最近では愛知県でも「にっぽんど真ん中祭り(通称『どまつり』)」など、数多くのよさこい系祭りが開かれています(どまつりは、一口に「よさこい系」では括れない独自性を切り開いていますが)。そうした祭りに行ったことがある、あるいは、よさこいを観たことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の企画展では、名古屋大学のよさこいチーム「快踊乱舞(かいとうらんま)」の演舞『心咲(こころざき)』を例にとり、「目で見る『衣装』」と「耳で聞く『音楽』」に焦点を当て、それらの変化が演舞をどのように盛り上げているのかが紹介されています。
私はよさこいについての事前知識がほとんどなかったため、どのような展示が行われているのかあまり想像がつかないまま、楽しみに博物館へと向かいました。
企画展では、まず演舞『心咲』の華やかな衣装や幕に目を惹かれました。
実際の演舞で使用される衣装を着たマネキンがずらりと並んでおり、それぞれの衣装の特徴についてもパネルで説明されていました。
ただ華やかであるだけではなく、ひとつひとつの衣装に意味や工夫が込められていることがわかりました。衣装の細部までじっくり見ることのできる機会はめったにないかもしれませんね。
こちらの衣装は一般の方にも写真撮影が可能となっています。衣装を着たマネキンと一緒に写真を撮ることもできますよ!
また、衣装だけでなく、鳴子や傘、扇子などの道具も展示されていました。
これらの道具も、演舞に欠かせないものとして、それぞれの役割を果たしているそうです。
今回の企画展では、演舞『心咲』に関する映像も用意されています。
私は、一つの演舞を通して観たことは今までなかったのですが、こんなにも多くの人が、大きな動きを揃えて一つの作品を作り上げるということは、とても大変そうだという印象を抱きました。しかし、そうであるからこそ、完成したときに大きな感動を与えられるのだろうな、とも感じました。そのくらい、迫力のある素敵な演舞でした!
映像は全部で3種類用意されており、一つは上で述べた『心咲』の連続上映、あとの二つは『心咲』の工夫について紹介・解説する映像です。
演舞について詳しく説明がされており、とても見ごたえのある映像になっていました。
フォーメーション、基本動作、音楽、衣装、道具などの工夫、それによって生み出される演舞の楽しさについて知ることができます。
なるほど、そんなことまで考えられているのか!と思わず驚いてしまうようなこともたくさんありました。
演舞にどのような工夫があったのかは、ぜひ、みなさんも今回の展示を見て確かめてみてくださいね。
さて、こうして展示を一周すれば、今回のテーマである「おどる色彩」と「舞うひびき」、衣装や音楽について、どのように踊りと結びついているのかということを知ることができると思います。
そうしたら、最後にもう一度モニターに戻り、演舞『心咲』を観てみることをおすすめします。
衣装や音楽に込められた意味や思いを感じ取ったうえで演舞を観ると、いっそう深い楽しみ方ができると思いますよ!
企画展の様子は以上になりますが、私のように、よさこいにあまり馴染みのなかった人にとっては、よさこいの魅力や工夫について知ることができ、興味が湧いてくるような楽しい展示でした。
また、よさこいに興味がある、観に行ったことがある、という方にとっても、この企画展を通して、よさこいを新たな視点から楽しめるのではないかと思います。
企画展「おどる色彩 舞うひびき」は2019年2月16日(土)まで開催されています。
今回の記事を読んで少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ行ってみてくださいね。
また、講演会や演舞など、企画展に関連してのイベントも開催予定ですので、興味のある方はぜひご覧ください!
企画展や関連イベントの詳細は、こちらからご覧いただけます。
http://www.num.nagoya-u.ac.jp/event/special/2018/181120.html
Profile
所属:法学部法律・政治学科2年生
出身地:長野県