名大生ボイス

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受験勉強法

2016.08.05

  • 受験勉強法

河合くんが受験生のときに大切にしたこと Part 2

Part 1はコチラから!

 

自分の弱点を探る

入試においては、受験生の多くが解けない難問を解けるようにするよりも、合格者の多くが解ける問題を確実に解けるようにする事が大切です。また、自分が得意な科目をさらに得意にするために習得すべき知識よりも、自分が苦手な科目をそれなりのレベルに引き上げるために習得すべき知識の方が圧倒的に量が少なく、また内容も簡単です。よって、受験勉強の多くの時間は自分が苦手とする科目を受験生の平均レベルにまで引き上げるための勉強に使うと効率が良いでしょう。

 

苦手科目を克服するためには、自分がなぜその科目を苦手としているのかを分析することが大切です。例えば、一概に数学が苦手と言っても、そもそも公式を知らない、公式の使い方を正確に覚えていない、典型的な解法パターンを知らない、演習量が足らない(典型的な問題は解けても出題形式が変わると分からなくなる)、計算ミスが多いなど、その原因は様々です。自分がその科目を苦手にしている原因が分かればその対策を立てられる(公式の使い方が分からないならば教科書を一からやり直し、教科書の例題レベルの問題で使い方を確認してみる、演習量が足りないなら初めて見る問題を1時間~2時間かけてじっくり取り組んでみるなど)ので、効率よく弱点を潰すことができるでしょう。

 

原因を探すヒントは、自分が解いて間違えた問題の答案に隠されています。答案の間違えた箇所と解答を照らしあわせ、自分がその問題を解けなかった理由(問題を解くのに必要な公式を知らなかった、どこかで見たことがある解法だが解法を見るまでは思いつかなかった、そもそもそんな解法は見たことがない、解答を見て、その部分に関わる部分の教科書や参考書を読んでも理解できない、計算ミスなど)を答案や解答冊子に書き込んだり、ノートにメモをしたりすると良いでしょう。その作業を繰り返すと、次第に自分の弱点が分かるようになって、対策が立てやすくなってくるはずです。また、解けなかった問題は後日解き直しておくことも重要です。

 

 

質より量

先ほどから何度も繰り返すように、受験勉強においては試験当日までの時間で効率よく自分の実力を向上させることが大切です。これまで効率の良い勉強をするためのいくつかの「方法」を紹介しましたが、ここでは、机に向かってペンを走らせるという「勉強」そのものの効率を上げる、言い換えれば、同じ参考書の同じページをより短時間で習得する方法を紹介します。

 

 「勉強すること」自体の効率を向上させるためには、頭も使いつつとにかく量をこなすこと、これに尽きます。中学に入学して英語の勉強を始めた時よりも、何年も勉強を進めてきた受験生今の自分の方が速く英単語を覚えられるように、内容を効率よく理解、暗記するためには、そのための思考回路組み上げ、自分なりの方法論を確立することが重要です。ただやみくもに勉強するのも考え物ですが、まずは手を動かして、「勉強をすること」のスキルを向上させましょう。

 

成績は突然伸びる

受験勉強をしていて最も辛いことの一つは、勉強を進めていても思ったように成績が伸びないときです。筆者自身も夏休みの勉強のほとんどを数学に費やしたにも関わらず、夏休み明けの数学の実力テスト(100点満点)で9点という絶望的な点数を叩き出してしまった時は、正直心が折れそうになりましたが、そのまま勉強を続けた結果、入試の2週間前に突然入試レベルの問題が解けるようになり、最後には数学に助けられて合格しました。

個人的には、勉強の実力は「ポ○モン」などのRPGゲームのように、経験値が一定の数値を超えると突然レベルが1段階上がると思っています。(余談ですが楽器のスキルも同じような感じです)また、場合によっては経験値がレベルアップに必要な値に達していても、ある「きっかけ」が無ければレベルアップできない事もあります。成績が思うように伸びないときは勉強の方法が良くないことも多いので、まずはなぜ成績は伸びないのかを分析してみましょう。そしてその結果をもとに対策が立てられたなら、あとはそれを信じて勉強をし続けましょう。勉強していても成績が中々伸びない時期はかなり辛いですが、いつかきっと伸びるはずです!

 

息抜きの時間を作り、不調を感じたら早めに休む

いくら受験生とはいえ、一日のすべてを勉強に費やすことは困難でしょう。適度な息抜きの時間をとることもまた効率を上げるのに役立ちます。

息抜きは各自の好きな事をすればいいのですが、特に趣味がない人には散歩などの体を使う息抜きがおススメです。というのも、勉強した後は頭がかなり疲れているので、読書などの頭を使う趣味はあまり休息にはならなかったと個人的に思います。さらに、受験期はどうしても室内に引きこもりがちになり、運動不足に陥りやすくなってしまいます。適度な運動は脳の活性化にも繋がるそうなので、勉強に疲れたら少し体を動かして気分をリフレッシュすると良いでしょう。

 

この間散歩中に撮った写真です!

 

また、体の不調を感じたら勇気を持って早めに休むことも重要です。というのも、筆者自身がセンター試験前にペースを上げすぎてオーバーヒートしてしまい、3日ほど吐き気とめまいで寝込んでしまった事があるからです。試験前に寝込むのはライバルが勉強している中何もできないので精神的に非常につらいものがあるので、皆さんは自分の限界を把握して、筆者のような経験をしないようにしましょう(笑)

 

勉強は思ったよりも体力を消耗するため、体調が悪いときに無理をして勉強すると治りが悪くなります。1日休むのと5日体調が悪く集中できない状況で勉強するのでは圧倒的に1日休んで体調を回復させる方が効率が良いため体の異変を感じたら、その日はあきらめて早めに寝るようにして、体調が回復したらいつも通り勉強に励めば良いのです。

 


 

ここまで長々と色んなことを書きましたが、勉強には人それぞれのスタイルがあり、一概にどれが正解とは言えません。受験生の皆さんは各々に合ったスタイルを見つけ、それを信じて毎日コツコツと勉強していきましょう。ここまで読んでいただきありがとうございました!

Profile

所属:工学部化学・生物工学科分子化学工学コース3年生

出身地:愛知県