名大生ボイス

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受験勉強法

2020.04.20

  • 受験勉強法

大学の選び方

皆さんこんにちは。文学部人文学科言語学専攻2年の猿山綾乃です。

今回は私が大学を選ぶ際に重要視した点についてお話します。受験生の皆さんが大学を選ぶ際に参考になれば幸いです。

 

私が大学を選ぶ際に重要視したのは以下の6点です。

1. やりたい分野が学べるか

2. 自宅から通えるか一人暮らしか

3. 国公立or私立

4. 総合大学or単科大学

5. 専門を極めるor 幅広く学ぶ

6. 留学制度

 

1. やりたい分野が学べるか

やりたい分野が高校生のうちに明確に決まっている方はあまり多くはないかもしれません。しかし、ざっくりとでもこのようなことをやりたい、こんな職業に就きたい、こんな勉強をもっと極めたい、と少しでも興味のある分野を調べておくことが大切です。キーワードだけでも書き出しておくと、後で大学を調べるときに役に立つと思います。例えば私は「フィンランド」「言語学」「教育」に興味があったので、フィンランド語やフィンランドの社会福祉制度について学ぶ社会学、言語教育学の分野である第二外国語習得などが学べる大学を探しました。大学を検索するサイトではこのようなキーワードを入れるだけで大学を検索できるものもあるので有効に使っていきましょう。その際私は現在在学している文学部だけではなく、外国語学部、教育学部も視野に入れて進路を調べていました。調べた結果、フィンランド語と社会学、大学院では第二外国語習得について学べる名古屋大学文学部を志望しました。

 

2. 自宅から通えるか一人暮らしか

私の場合、幸いにも一人暮らしでも通いでもどちらでもよいと言われていたので、一人暮らしのできる大学を選びました。私の実家は大学に通うとなると、どの大学でも片道2時間はかかってしまう環境にあったので、大学の近くに住みたいと考え一人暮らしを選びました。しかし、金銭面に関しては実家暮らしよりも一人暮らしの方がかかってしまうので、よくご家族と相談して決めましょう。また通えるか通えないかわからない範囲に住んでいる場合(私のまわりの学生を見てみると、片道2時間前後が一人暮らしと実家暮らしの境界線だと思います)、はじめは実家から通ってみて、授業や実験、実習で忙しくなったタイミングから一人暮らしを始めることも可能です。私の友人でも何人か、大学生活の途中から一人暮らしを始めた人もいます。

 

3. 国公立大学か私立大学か

国公立大学の場合、私立大学と比較して学費を抑えることができます。特に理系や医学系の場合、私立大学ですと国公立大学の何倍もの学費がかかってしまいます。1年生のころにかかる費用(入学金と学費、設備費など)の平均で比較してみると、国立大学では約82万、私立文系では約117万、私立理系では約154万、私立医科歯科系では約482万と大きく差が出ます。これが4年間となると金額として大きな差になりますね。一方の私立大学は科目を絞って受験が可能で、施設も比較的新しい傾向にあります。私は一人暮らしをする分、学費を抑えたほうがよいと考え、名古屋大学に進学しました。

 

コラム ~私立文系コースから名古屋大学へ~

このような文章を書いていて、国立大学である名古屋大学に在学している私ですが、高校3年生のころは私立文系コースでした。そんな私がなぜ名古屋大学に入学できたのかに関しては、「文学部推薦入試の対策法」をご覧ください。名古屋大学の文学部推薦入試に関しては、センター試験で5教科7科目を受験する必要がなかったので、名古屋大学は推薦入試のみで考えていた私は私立文系コースでした。しかし、まわりの学生はみな、センター試験を突破してきた学生だったので理系科目もきちんとできます。大学では理系科目はないから大丈夫だと思っていましたが、理系基礎科目や理系教養科目は高校までの内容は知っている体で授業が進むので、受験に使う・使わないに関わらずきちんと高校までの内容は理解しておくべきです。

 

4. 総合大学か単科大学か

多くの学部を持つ総合大学と1つや2つの学部しか持たない単科大学とがあります。名古屋大学のような総合大学の場合、様々な学部・学科の交友関係を作ることが可能です。サークルや全学教育科目など、他学部・他学科・他専攻の学生と関わりが持て、自分にはなかった視野を得ることができます。一方単科大学の場合、みな同じような分野に興味を持っている学生なので共通の話題を持ちやすいのがメリットです。授業も同じようなものを取っていることが多いので助け合いが容易です。私は幅広いコミュニティを大学では築きたかったので、総合大学である名古屋大学を選びました。名古屋大学では医学部以外がすべて4年間東山キャンパスで学ぶので、キャンパスの移動もなく、持続的な他学部・他学科とのコミュニティが築けています。

 

5. 専門を極めるか幅広く学ぶか

これは名古屋大学でも学部によって異なりますが、名古屋大学の文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部は入学時には学科や専攻に分かれていません。そのため1年次は幅広く学ぶことが可能です。しかし医学部・工学部・農学部・情報学部は入学時から学科や専攻に分かれています。細かく分かれている分、1年次に仲良くなった友人と4年間通してともに学ぶことが可能です。また1年次など早い段階から専門についての授業を受けられることも分かれているメリットです。私は専門も極めたいし、幅広くも学びたいと考えたので名古屋大学文学部を志望しました。文学部は1年次は幅広く、2年次以降は専攻に分かれるため専門を深く学ぶことが可能だからです。

 

6. 留学制度は整っているか

私は大学に入ったら1年間の交換留学をする、と高校の段階から決めていたので留学制度が整っている大学を目指しました。具体的に行きたい国・大学を決めていたのでその大学と協定を結んでいる大学に絞って受験しました。また留学の際のサポート体制が整っているかも、比較の際に重要視しました。

 

最後に

私は以上6つの点に特に注目して大学を選びました。このほかにも交通のアクセス(名大は学内に駅があるのでとても良いです)や周りの環境(住宅地なのか、大学の集まる地区なのか、都心なのかなど)、研究や実験の施設(理系の場合特に重要視するべき点だと思います)、学生の雰囲気(オープンキャンパスなどに足を運び体感するとよいと思います)など、自分は何を重視したいのかで大学を決めると後悔は少ないです。

受験生の皆さん、大学選びに迷っていたらぜひ私の基準も参考にして考えてみてください。そしてその選んだ大学に名古屋大学が入っていたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Profile

所属:文学部2年生

出身地:栃木県

出身校:栃木県立佐野高等学校