名大生ボイス

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受験勉強法

2025.01.17

  • 受験勉強法

共通テスト!自分を信じて!

みなさん、こんにちは。名古屋大学工学部の小林です。受験生のみなさん、いよいよ明日が共通テスト本番ですね。ここまでたくさん勉強してきたと思いますが、それでも不安や緊張は拭えないのではないでしょうか。私も共通テストを受験した2022年の前日は、まさにそんな気持ちでした。この記事を通して私が共通テストを受けた時のことを今一度思い返して、気持ちを共有するとともにみなさんを少しでも勇気づけられるようなアドバイスをしたいと思います。ここまで頑張って勉強してきた自分を労って、少しリラックスして記事を読んでいただけると幸いです。

 

共通テスト前日の心境

20250117k.jpg以前少しだけ記事で語りましたが、共通テスト前日になかなか寝付けず、一人暗い気持ちでした。「ちゃんと問題が解けるだろうか」「今までの努力は報われるのか」「思わぬミスをしてしまうのではないか」——そんな考えが次々に頭をよぎり、眠ろうとしてもなかなか寝つけなかったのです。
それでも、当日は緊張のピークに達するため睡眠不足で眠くなくなるということはありませんでしたし、緊張と集中の相乗効果で頭が回らないということもありませんでした。眠気というものはリラックスしているときに来ます。テスト中にリラックスできる人はなかなかいないと思うので、もし、私と同じように前日に緊張でなかなか眠れなかったとしても心配しないでください。共通テストという緊張する舞台だからこそむしろ眠気は来ないので、寝不足でも大丈夫と自分を落ち着かせて、前日は眠るようにしましょう。

 

試験中の苦悩と新制度の壁

私が受験した2022年の共通テストは、新制度2年目ということもあり、前年に比べて受験生はある程度の対策が進んでいる状態でした。しかし、蓋を開けてみると、数学が大幅に難化し、私含めほとんどの受験生を驚かせ、そして絶望させたと思います。テストが終わってみれば、特に数学Ⅰ・Aは、センター試験時代を含めても類を見ない低い平均点となった、ある意味伝説の回でした。
私自身も数学は得意な方で、共通テストでは高得点を狙っていました。しかし、試験が始まると予想以上に難しく、時間配分に焦りながら問題を解くことになりました。解けるはずの問題が解けなかった時の焦燥感は今でも忘れられません。数学は得点源だと思っていたからこその焦りだったと思います。数学で良い点を取って、自分を勢いづけて次の教科も良い点を取るぞという気持ちだったので、本当に全ての計画が崩れていくような気持ちで涙も滲んでいました。
数学I・A試験が終わった後、教室の雰囲気はまるでお通夜のようでした。普通少しはおしゃべりする人がいる教室なのに、誰も何も言わずに本当に重い空気でした。廊下でいつも自信満々に点数予想と自慢をしていた友人たちも「やばい、全然できなかった」「もう終わったかもしれない」と口々に言っていて、私もその空気に呑まれそうになりました。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない、と気持ちを切り替えました。私はこの「気持ちの切り替え」が一番大切だったと思っています。

 

得意科目での失敗に動揺しないこと

試験というのは、想定外のことが起こるものです。特に得意科目に自信を持っている人ほど、共通テスト本番で思うように点数が取れなかった時のショックは大きいものです。私も、数学なら絶対に高得点が取れると思っていましたが、2022年の共通テストで予想外の難しさに直面し、試験中に焦りと不安がどんどん大きくなりました。
ここで大切なのは、「失敗を引きずらないこと」です。得意科目で失敗すると、「もうダメだ」「自分は受からない」とネガティブな気持ちになりがちです。でも、そんな状態で次の科目に進んでしまうと、焦りや落ち込みが影響して、本来できるはずの問題までミスをしてしまうことになります。まるでドミノ倒しのように、全科目で悪い結果を引き寄せてしまうのです。
だからこそ、試験中は「気持ちの切り替え」が最も重要です。もし得意科目で思ったより点が取れなくても、「得意な自分ができなかったのだから、周りの受験生も同じように苦戦しているに違いない!」と考えましょう。難化しているなら、それは全員にとって難しいのです。「仕方ない、次の科目で取り返そう!」と前を向くことが、共通テストを乗り切る最大のポイントになります。
試験が終わるまで合否は誰にもわかりません。一つの科目がうまくいかなかったとしても、そこで諦めずに次の科目に集中できるかどうかで、最終的な結果は大きく変わります。試験の途中で「もう無理だ」と思わず、「最後まで自分にできることをやる!」という気持ちで頑張ってください。

 

難化するか易化するかは誰にもわからない

共通テストの難易度は毎年変わります。2022年の数学のように急に難化することもあれば、逆に易化することもあります。ですが、それは事前には誰にもわかりません。だからこそ、試験直前に「今年は難しくなるのでは」「簡単になったらラッキー」といったことを考えても仕方がないのです。
今、自分がやるべきことはただ一つ。目の前の試験で、自分の持てる力を最大限発揮することです。今までの努力が無駄になることは絶対にありません。問題が難しかったとしても、それはみんな同じ条件です。だからこそ、自分を信じて、目の前の問題に全力で挑んでください。

 

共通テストの結果がすべてではない

共通テストが終わった瞬間、ほっとする人もいれば、落ち込む人もいると思います。思うように解けなかった科目があると、「もうダメかもしれない」と思ってしまうこともあるでしょう。
でも、共通テストの結果がすべてではありません。私も共通テストでは数学が思ったように取れず、試験後はかなり落ち込みました。それでも、続く共通テストの他の科目、共通テスト二日目、そして二次試験に向けて最後まで諦めずに勉強を続けた結果、志望校に合格することができました。
共通テストは、あくまで大学入試の一つのステップに過ぎません。ここで少し失敗しても、その後の頑張り次第で巻き返すことはいくらでもできます。だから、試験後に落ち込むのではなく、次の一歩を踏み出すことを意識してください。

 

まとめ

今まで積み重ねてきた努力は、必ずみなさんの力になっています。試験当日は、難しい問題が出るかもしれません。緊張して思うように解けないこともあるかもしれません。それでも、自分を信じて最後まで全力で挑んでください。
私は共通テストで予想外の出来事に直面しながらも、最終的に志望校に合格することができました。だからこそ、みなさんにも同じようにここまでの努力が報われてほしいです!明日の試験、みなさんが持てる力を存分に発揮できるよう願っています。自分を信じて戦ってください!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:工学部化学生命工学科3年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校