2026年10月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

 

10月23日

本日は午前中に木下記念事業団の通常理事会にオンライン参加しました。春と秋に開かれる理事会、これまでは大阪まで行って対面で参加していたのですが、今回は午後からのイベント参加のため、無理を言ってオンライン参加にしてもらいました。

この記念事業団ですが、学生への支援、研究者への支援などの事業を、大学を指定して非常に活発に進めています。特に、今年は大学病院の経営が厳しいということで本学、岐阜大学を含む大学病院へ特別な支援をいただきました。また、教員・研究者が海外でまとまった期間研究活動をするための支援として、1年最大1200万円を支援するというプログラムも新たにスタート、本学からも2名が採択されたとの報告を受けました。本当に感謝です。

 

午後からは、名古屋大学環境医学研究所80年の記念式典に出席しました。

記念式典は、来賓が文部科学省大学研究基盤整備課の細野亮平課長補佐、全国から関連する研究者が集まり、ES館のホールで盛大に執り行われました。

環境医学研究所は、名古屋帝國大学設立からわずか4年後、戦時中の1943年に設置された航空医学研究所にルーツを持ち、戦後の1946年に「環境医学に関する学理及びその応用の研究」を行うことを目的に発足し、以来、東山キャンパスでの医学系の研究を推進する中核として今日に至っています。現在の名古屋大学は、9学部、13研究科、3附置研究所体制の総合大学と紹介していますが、その3附置研究所の中でも最も長い歴史を持ち、目的やミッション、そして組織の再編を重ねて発展を続けてきたのが環境医学研究所です。

非常に高い研究実績を持ち、産学連携も積極的に行うなど、名古屋大学の中において小さいけれども強い存在感を放っています。かつては宇宙医学などもテーマにしていた時期があったとのことですが、現在はゲノム科学、神経科学、内分泌・代謝学の3研究分野に重点を置いています。

とはいえ、名前からだけでは何を研究しているか分かりにくいかもしれません。また立地しているところも丘の中腹に隠されていて、本学構成員にとってあまり馴染みのない部局でもあります。私自身、一度も中に入ったことがありません。関係者の皆様、そのうち案内してください。

環境医学研究所関係者の皆様、これまでの素晴らしい業績・実績に深い敬意を表します。今後は、医学系研究科・附属病院はもとより隣接する創薬科学研究科や情報学研究科などともこれまで以上に連携を深め、AI時代においてオリジナルで学術的・社会的にインパクトの高い業績をあげていくこと、大いに期待しています。

80周年、おめでとうございます!

 

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10月21日

10月も下旬に入ったというのに本日は蒸し暑い日が戻ってきました。最高気温31.4°、観測史上最も遅い真夏日だそうです。最近「観測史上」という言葉に驚かなくなっています。

さて本日、午後にはJAXA宇宙戦略基金の石田真康プログラムディレクター(PD)をリーダーに宇宙戦略基金の関係者が本学を訪問されたので、1時間ほど懇談を持ちました。

石田PDは一般社団法人SPACETIDEのCEO、宇宙ビジネスを長年手がけられて来られた方になります。内閣府の宇宙政策委員会基本政策部会委員も務められていて、宇宙の分野で政府、学術界、そして産業界を結ぶ活動をされていらっしゃいます。

宇宙戦略基金は内閣府、文科省、経産省、総務省が連携してJAXAに設置した総額1兆円規模の大型基金です。これまでに第1期、第2期までが採択されていて、幸い本学は1期では特に大型を、2期では研究開発を中心にたくさんの研究者が支援をいただいています。

今回はその中でも特に未来材料・システム研究所の笠原教授が行っているデトネーションエンジンの開発拠点を中心に、視察に来られたとのことです。

名大側からは、宇宙関連研究の戦略を長野総長補佐から説明し、笠原さんからは最新の開発状況の説明がありました。

これらを受けて、石田PDからは、この基金が最終的に目指すのは市場拡大であること、名大に対する期待はとても高いこと、息の長いプロジェクトなので世代を超えてきちんと継続する体制を整えてもらいたいこと、事業化までの道のりをしっかり見据えてもらいたいことなどの注文いただきました。きっちり体制を整え、良い成果が出るように大学全体としてしっかりと支援していきますので、よろしくお願いします。

 

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10月20日

本日は、午後にJSF(Japan SciCom Forum)の第8回フォーラムで挨拶をしてきました。

JSFは英語話者で主として日本を拠点としているサイエンス・コミュニケーターや科学コミュニケーションに関心を持つ者によるコミュニティです。会員は400人、そのうち300人が国内にいるとのことでした。

名古屋大学には強力な国際広報のチームがあります。そのメンバーが会員となっていて、今回のフォーラムをホストしたとのことでした。

野依記念学術交流館でのフォーラム、80人を超える出席者で賑わっていました。英語で発信できるコミュニケーターがこれだけ国内にいることは驚きでした。

今回の挨拶、私としては会心の出来でしたが受け止めはどうだったでしょうか。またゲストスピーカーとして、本学の戦略パートナ大学の一つであるエディンバラ大学からコーポレート・コミュニケーションの責任者であるキャスリン・ダーカスさんが来られ、キイノートスピーチをされました。

 

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10月19日

本日もバタバタと忙しい1日でした。

午前中は総長戦略室会議と運営会議です。

昼は、先日国際交流貢献顕彰を差し上げたライマール・C・ブリューニングご夫妻との懇談、ブリューニングさんと私は、ドイツ・バイエルン州、名古屋、米国カリフォルニア州ベイ・エリアで経歴が重なります。最初にお会いしたのは、全学同窓会米国支部の発足の際でした。楽しく懇談をしていたら、時間がすっかり過ぎてしまいました。

ブリューニングご夫妻と別れた後は打ち合わせを挟んで、東海機構の統合報告書のための写真撮影です。守衛所の近く、バス停のところから名古屋大学の石碑と豊田講堂を入れての撮影になりました。

その後はES館に移動して、「AI for Research Forum」というシリーズの研究会に出席してきました。今回のテーマは「AI時代の科学研究を組織と実践から展望する」です。特別に文部科学省から豊田崇史研究振興局研究振興戦略官(人工知能活用担当)にも参加いただきました。豊田さんは、東海機構の企画部長をされていたこともあり旧知の方ですが、AI関係の大きな補助金を一手に取り回している方になります。豊田さんからは、国の政策について、実際の採択されているプロジェクトを示しながらの解説をいただきました。

その後の発表は、森健策情報基盤センター長による新たに運用の始まった「不老弐」の解説、それから二人の若手研究者による研究発表。生命農学研究科の加藤晃代准教授はウエット系バイオの研究者の立場からタンパク質合成の問題についてのAI活用について、情報学研究科の難波里子特任助教は情報系の立場から希少疾患や難治性疾患に対する創薬標的予測AIの開発などの話をされました。社会実装と近いところにある研究、今後の進展が楽しみです。

 

 

10月17日

本日土曜日は22回目となるホームカミングデイです。

午前中は全学同窓会の評議会、評議員の皆さんとお弁当をいただいた後、豊田講堂に移動して、名古屋大学の集いです。

ほぼ満席の豊田講堂での集い、今回の司会は中京テレビの仲川晴斐アナウンサー、2023年教育学部の卒業生です。コロナ禍で一番苦労した頃の学年です。

まずは私、そして柴田昌治全学同窓会長から歓迎の挨拶、続いて全学同窓会代表幹事の木村彰吾副総長から活動報告です。続いて国際交流貢献顕彰の授与式、昨晩の記念レセプションに出席の4名の方々に壇上に上がっていただき、表彰の後、スピーチをしてもらいました。例年スピーチは英語なのですが、今年から翻訳がスクリーンに流れるようになりました。若干ずれていくのはご愛嬌ですが、わかりやすかったと思います。

 

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続いてNU3MTのグランプリと総長特別賞のお二人の学生の登場です。グランプリが七原宇紀さん、総長特別賞が倉満健人さん、お二人にトロフィーと副賞の目録を渡した後は、いよいよエキシビション、NU3MT当日にも流した応援ビデオに続いて、3分で本当にわかりやすい研究成果発表、素晴らしかったです。聴衆の皆さんにも喜んでもらえたと思います。

 

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この後は休憩、私もようやく壇上から降りて、ここからは一聴衆としての参加です。今年のテーマは(私に忖度したわけではないと思いますが)宇宙です。

まず新たな試みとして、本学の教員による講演がありました。宇宙地球環境研究所の岩井一正教授が「愛知でもオーロラが見える!?その日を予測します ~名古屋大学が東海のものづくりとAIで挑む宇宙天気予報の未来~」というタイトルで30分ほど、親しみやすい語り口で最新の研究成果までわかりやすく伝えてくれました。講演中に一部、昨年に引き続きプロジェクションマッピングが入りました。

最後は恒例の名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンサート、宇宙に縁のある曲を選んでの名曲コンサートとなりました。

最初が2001年宇宙の旅の冒頭で使われたことで有名になったリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭部分、そして最後がホルストの「木星」、どちらも宇宙の曲として鉄板です。一曲だけ謎だったのがハイドンのトランペット協奏曲です。名フィルの方に事前に伺ってわかったのですが、ハイドンはドイツからイギリスに渡って天王星を発見し王室天文官となったウイリアム・ハーシェルと親交があったから入れたのだそうです。ハーシェルがドイツ時代には音楽家で交響曲を何曲も書いたのは知っていたのですが、ハイドンと知り合いだったのは初めて知りました。ハイドンがイギリスを訪問した時にハーシェルの望遠鏡を見せてもらったそうです。

途中、ここでもプロジェクションマッピングがあったのですが、「木星」に合わせてのものがなかなか良く、また最後のアンコールのディズニー映画ピノキオから「星に願いを」では、幻想的な美しいプロジェクションマッピング、特に一番最後は皆さん息を飲む素晴らしい出来栄えでした。ウチキカク、大内真一さん、ありがとうございました!

 

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終わった後に豊田講堂の外に出てみたのですが、すでにキッチンカーは撤収中、残念でした。

 

 

10月16日

本日夕方には、明日のホームカミングデイを前に、名古屋大学国際交流貢献顕彰の受賞者4名をゲストに迎えて、記念レセプションを行いました。場所は豊田講堂内のシンポジオンホールとユニバーサルクラブになります。

2010年度に創設された本顕彰ですが、外国籍を有するまたは海外に活動拠点を置く本学の卒業生・修了生や教職員を対象に、国際学術交流や国際水準での文化・交流・社会活動等において顕著な貢献をした方を表彰するものとなります。

 

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今年は、フィリピンからマリオ・ホヨ・アグハさん、ミャンマーからマ・マ・タンさん、米国からライマール・C・ブリューニングさん、そしてシンガポールから纐纈伸治さんの4名の方を顕彰しました。

皆さん、卒業・修了後に本当に素晴らしいキャリアを築かれています。以下、簡単にご紹介します。

マリオ・ホヨ・アグハさんは国際開発研究科出身で、博士号を取得後、ミンダナオでの平和維持活動に国会議員として従事、現在はミンダナオ州立大学ジェネラル・サントス校の社会・⼈⽂学学部長・教授を務められています。名大での最後の思い出となるはずだった修了式、国会議員として活動しなくてはならなくなったので出ることができなかったそうです。学位記をお持ちいただければ、今回あらためてお渡しできたのに、残念です。

 

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マ・マ・タンさんは法学研究科修了後、本学がヤンゴン大学内に設置していたミャンマー・日本法律研究センターの現地コーディネータや特任講師、ASCIの特任准教授などを長年お勤めいただいた方です。現在は、海難事故関係の現地法人のコンサルタントをされています。本学のミャンマーでの活動を長年支えてくださり、ありがとうございます。

 

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ライマール・C・ブリューニングさんは、農学研究科の博士研究員(非常勤講師)を務められ、その後米国に渡り、研究者として活躍した後、企業家・起業家として活躍されてきた方です。名古屋大学では、天然物化学の研究で有名な後藤俊夫先生の研究室にいらっしゃいました。人脈としては、理学部の平田義正先生につながります。平田先生の教え子には俊英が綺羅星の如くおられ、多くが海を渡って活躍されました。その代表がノーベル賞の下村先生ですが、コロンビア大学の中西香爾先生とハーバード大学の岸義人先生の3名には生前名古屋大学特別教授の称号を差し上げています。ブリューニングさんはドイツのミュンへン大学で学位を取得後、コロンビア大学の中西先生のところに行く予定が、予算の都合ですぐには行けなくなり、その間ということで後藤先生に誘われて名大に来られたとのこと、「名大はミュンへン大学に次ぐ第二の母校」とおっしゃっていました。現在はフィランソロピストとして女性博士研究員の経済的支援に、奥様ともどもご尽力されています。

 

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纐纈伸治さんは、工学部土木工学科を卒業後、五洋建設に入社して現在に至るまで同社で活躍されています。2000年からはシンガポールに赴任。気がつくと途中4年の香港勤務はあったものの、合計26年の海外赴任になってしまったと言っていました。お仕事ではインフラ、地下鉄の建設に従事されてきています。昨年9月に発足した全学同窓会シンガポール支部の初代支部長として、立ち上げにご尽力をいただいています。

 

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記念レセプション、最初はシンポジオンホールに集まり、受賞者の皆さんが駆けつけてきた当時の指導教員らと旧交を温め、また、私からも個別にご挨拶させていただきました。全員で集合写真を撮った後は、ユニバーサルクラブでの懇親会です。私からのご挨拶の後は全学同窓会伊藤副会長から乾杯のご発声、その後は皆さんにご挨拶いただき、記念品を渡しました。とても和やかな雰囲気の会でした。

 

 

10月15日

本日午前中は、紺綬褒章授与式、毎年寄付をいただいている方に今年も貢献いただいきました。本当に感謝です。

午後には、トヨタ自動車の内山田相談役を訪問するためにミッドランドスクエアまで行ってきました。現在副会長をしていただいている全学同窓会関係などでのご相談です。内山田相談役には東海機構の運営方針会議の議長としても、機構そして本学にとって非常に有益なご助言をいつもいただいています。

 

 

10月14日

マニラを夜中に出て羽田には朝4時台に到着、京浜急行の始発を待って名古屋に帰ってきました。品川から名古屋に向かう最初ののぞみは99号、品川発です。1号が東京発なのでこの番号なのでしょう。

名古屋駅に到着後は直接大学に向かい、着替えをして打ち合わせを持ち、ランチです。午後には、アンドリュー・シーラー駐日オーストラリア大使の講演会に出席し、そのあと1時間ほど懇談を行いました。場所はコモネです。

歴代のオーストラリア大使とは、少しばかり縁があります。10年以上も前になりますが、私がコーディネータをしていたリーディング大学院プログラムPhDプロフェッショナル登龍門の研修として、学生とともに東京のオーストラリア大使館を訪問しました。その際には、当時の大使だったブルース・ミラー氏にご挨拶する機会もいただきました。またその次の大使であったリチャード・コート氏にも、登龍門からのお願いとして2017年に本学で講演をしていただいています。

今回のシーラー大使の講演は、名古屋大学インターナショナルデイ(NU i-DAY)に合わせてお願いし実現したものです。オーストラリアとは、医学系研究科と生命農学研究科が各々アデレード大学と西オーストラリア大学と行っているジョイント・ディグリープログラム、西オーストラリア大学やモナシュ大学と行っている学生交流や英語学習のプログラムなど、数多くの交流が行われています。

今回は、生命農学研究科が進めている「大学の世界展開力強化事業」〜インド太平洋地域等との大学間交流形成支援〜に関係している教員や学生が中心となって企画した講演会と伺いました。このプログラムはアデレード大学、西オーストラリア大学、モナシュ大学、クイーンズランド大学との間で、多様な文化的・学術的背景を持つ学生が主体的な共修を行う双方向の研究教育交流プログラムです。

今回のシーラー大使の講演内容は、平和で安定し繁栄するインド太平洋地域実現に向けた両国の共通のビジョンについて、そして、研究、重要技術、経済安全保障において両国の協力の重要性が高まっている、というものでした。特に繰り返し「法の支配」の重要性を述べられていたのが印象的でした。

 

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大使からは事前に、若手研究者や学生と交流を持ちたいという強い希望があり、若い人からの質問に対して非常に丁寧にお答えいただいていました。

講演の後で、短い時間ですがオーストラリアでのスタディツアーに参加した学生グループが、オーストラリアの小麦から日本の食卓へ―サプライチェーンから考える食料安全保障―という内容でのトークを大使の前で行いました。実は日本のうどん用小麦の9割がオーストラリア産とのこと、日本のうどんのために改良されたASW(オーストラリアン・スタンダード・ホワイト)という品種を使っています。

 

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講演会の後の懇談では、名大がどのようにオーストラリアと関わっていくのかが話題の中心でした。大使としては、少しでも多くの学生をオーストラリアに送って欲しいようでした。一方でこちらとしては、オーストラリアからの受け入れも是非増やしたいと申し上げておきました。それに対して大使からは、「日本のカルチャーに興味を持っている学生は多いし、日本語は学校で一番人気の高い外国語なのでチャンスは大いにある」とのことでした。在日アメリカ大使館の助成を受けて実施している情報セキュリティ研修では、名大とパートナーの大学が学生の相互交流をしながら学ぶというプログラムが大変うまく回っている、とお伝えしておきました。オーストラリア大使館も何か是非学生交流のプログラムを作っていただければ幸いです。

 

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10月13日②

昼食のあとは、日本大使館を訪問するためにマニラに移動です。渋滞を予測して少し早めに出たのですが、今回も予想外に順調で、約束よりも1時間近くも前に到着です。

大使館訪問ですが、我々名古屋大学のチームに加えて、カマチョ学長が率いるUPLBチームも加わって総勢20名の大所帯となりました。

大使館での懇談には、北川克郎特命全権大使に、ロスバニョスに来てくださった花田公使参事官兼総領事と松田広報文化センター所長・一等書記官にも加わっていただき、たっぷり1時間、これまでの名古屋大学のフィリピンでの取り組みと今回のフォーラムや入学式などについて説明させていただきました。北川大使はまだ着任してから数ヶ月でUPLBは訪問されたことはないそうです。前任は東京で欧州局長の要職にあり、花田さんと同様、フランス語が堪能な方で、とても気さくに懇談させていただきました。

昨年定めたフィリピン大学とのロードマップの中では、UPLBにネイチャー+センターを作るということが盛り込まれています。コアファシリティのように、これまで主に日本から持ってきた装置などをまとめて、研究の拠点とする、という構想です。これについてもご説明して、可能ならサポートをお願いします、とお伝えしました。いずれにせよ、日本大使館、カマチョ学長らとは今後も密に連絡を取っていくことになりそうです。

 

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大使館からは、そのまま空港方面へ移動、空港のすぐそばのホテルで、フィリピン大学ヒメネス機構長主催のディナーにご招待いただきました。その後、私と周藤副総長ら一部のメンバーはそのまま空港へ移動、夜便で一路羽田へと向かいました。

とても盛りだくさんだった2泊4日のフィリピン出張もこれで終わりです。

 

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10月13日①

宿泊はUPLBのキャンパス内にあるSEARCAのレジデンス・ホテル、2023年10月に訪問した時に宿泊した場所でした。

朝食はすぐお隣の建物、結構お値段が上がっていた(為替のせいもあります)のにはびっくりしました。名古屋のモーニングの方が安い感覚です。

午前中は、昨日と同じSEARCAのウマリホールにて、ASCIの入学式です。

今年のフィリピンの新入生は、9名という記録的な数となりました。工学、国際開発、環境学にそれぞれ2名ずつ、生命農学に3名が入学です。また8名が大学の教員、1名が政府職員になります。

私からは、働きながら学位を取るという新入生のみなさんに敬意を表しつつ、失敗を恐れずにチャレンジし続ける勇気ある知識人になってもらいたい、という趣旨の祝辞を贈りました。

日本大使館からは、旧知の松田茂浩広報文化センター(JICC)所長・一等書記官が駆けつけていただき、カマチョUPLB学長とともに祝辞をいただきました。さらに数名の来賓の祝辞などに続いて、4つの研究科の代表にそれぞれ祝辞をいただきました。

最後は、新入生全員の決意表明、周藤副総長のクロージングで終了、2時間半ほどの式でした。豊田講堂で行う入学式よりもよほど時間がかかっていますね。

 

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10月12日③

農学ゲノム研究センター視察後は、キャンパス内にあるSEARCA(東南アジア地域農学高等教育研究センター)のウマリホールに移動、第2回となる名古屋大学・フィリピン大学・アカデミック・リーダーズ・フォーラムに参加しました。これは、昨年5月に本学で行なったフォーラムの2回目となります。

SEARCAのメルセディタ・A・ソンビリア所長、JICAの馬場隆所長、濱田摩耶公使参事官兼総領事、フィリピン大学のヒメネス機構長らに引き続き出席いただき盛大なフォーラムとなりました。

今回の主賓は、フィリピンの国家科学者エミール・Q・ジャヴィエルさん、この方は、フィリピン大学ロスバニョス校(UPLB)の学長、フィリピン大学(UP)の機構長などを歴任され、SEARCA所長、国家科学技術庁長官も務めるなど、植物遺伝学・農学の研究者であるとともにフィリピンで最もよく知られ尊敬されている科学者の一人です。彼のキィノートスピーチに続き、名古屋大学とフィリピン大学で前回のフォーラムで定めたロードマップ実行へ向けて、カマチョUPLB学長、山内章ASCI学院長のお二人から現状の報告と未来へ向けての話がありました。

コーヒーブレークを挟んで、持続可能なキャンパスづくりということで環境学研究科の谷川研究科長、UPLBのバンタヤン副学長らによる講演があり、後半はデュアルディグリーを通じて国境を越えた高等教育がどのように実現されるのかパネルディスカッションと、名古屋大学とフィリピン大学の戦略的なパートナーシップがもたらす新たな可能性についてのラウンドテーブル、多くの登壇者かつ盛りだくさんの内容でした。

 

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夜は、UPLBに招待されてのディナー、着席してのビュッフェスタイルです。高校の合唱団による歌が披露されたのですが、後半はフィリピンお得意のカラオケ大会、前回のフィリピン訪問の時にも登場した本学の修了生が再び歌っていました。そのあとは、カマチョ学長の日本語による「さくら(独唱)」、最後はヒメネス機構長によるボンジョビ、みなさんノリノリで終了しました。だいぶ疲れました…

 

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10月12日②

ランチをご招待いただいたあと、学内ツアーということで、つい数ヶ月前に完成した農学ゲノム研究センターにご案内いただきました。UPLBの研究担当バンタヤン副学長自らのガイドです。最新の機器が揃っている印象でしたが、多くが中国製で、それを使っている教員は中国に行ってトレーニングを受けているとのことでした。

また、この真新しい建物、正面玄関で最初に目につくのが韓国の国旗です。日本のJICAに当たるKOICAが支援してできた、ということで大々的にフィーチャーされています。

アップした写真は玄関を入ったところで、バンタヤン副学長(中央)、周藤副総長、中園農学研究科長らと一緒に撮ったものです。女性はこのセンターの職員の方でした。

 

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10月12日①

朝、マニラのホテルからロスバニョスまで移動しました。比較的道が空いていて1時間半ほどで到着できたのはラッキーでした。

今回の訪問はさまざまな目的を兼ねているため、本学の訪問団、なんと20名を超える大所帯となりました。私に加えて、周藤副総長、山内ASCI学院長、さらにASCIの新入生を受け入れる生命農学、環境学の研究科長、また生命農学、工学、環境学、国際開発の教員ら本当に多彩な陣容です。

到着後最初のイベントは、本学とフィリピン大学ロスバニョス校(UPLB)、フィリピン高等教育委員会(CHED)の間でのデュアルディグリープログラムへ向けた意向表明書(LOI)の調印式です。

たかが意向表明書の調印と侮るなかれ、実際には大ごとになりました。ホールの前のスペースでの式典、UPLBのカマチョ学長、CHEDのアグルピス議長(大臣相当)はもちろん、UPLB、CHEDなどの多くの関係者が参列、フィリピン大学機構のヒメネス機構長がマニラから急遽駆けつけてこられたのはサプライズでした。さらにロスバニョス市長、また、フィリピン大学機構の同窓生代表の評議員のフランシス・ラウレルさんなどもお越しいただきました。このラウレルさんがまたすごい家柄の方で、祖父は戦時中にフィリピンの大統領を務め、お父さん、そして弟さんが日本大使、というのにはびっくりです。調べるとお祖父さんはホセ・ラウレル、日本軍の占領下での大統領であり、戦後は戦犯となり巣鴨プリズンに入れられていたそうです。お父さんのホセ・ラルエル3世は東京の陸軍士官学校で学び1966年から71年まで駐日フィリピン大使を務められています。このお父さん、大使の任期が終わったあとですが時の福田総理から「日本は戦争中に酷いことをしてフィリピンの人々に未だに嫌われている、どうしたら良いだろうか」と相談され、「若い人を日本に招いて教育すれば、日本の理解者になってくれる」とアドバイスし、フィリピンの若者の留学受け入れにつながったそうです。貴重な歴史を聞かせていただきました。ちなみにご本人はYKKに務めた後トヨタのディーラーを営んでいるとのことです。

日本側も本学関係者以外に、日本大使館から濱田摩耶公使参事官兼総領事にお越しいただき、JICAからは馬場隆所長も参列、本当に豪華な調印式になりました。

 

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10月11日

本日からフィリピン出張です。

行きはセントレアから直行便でマニラまで、4時間ほどのフライトでした。ただ出発が遅れたので、到着が当初の予定より30-40分ほど遅れました。

空港から全学同窓会フィリピン支部の皆さんによる歓迎会の会場に直接移動です。シーフードレストランが集まっている場所で、会場自体は奥まった場所にある会員制クラブでした。この場所は、支部長のロドルフォ・メンドーサ・ジュニアさんのご紹介で使わせてもらったとのこと。部屋の外はすぐにマニラ湾、素晴らしいビューが楽しめるはずだったのですが、飛行機が遅れて到着は日没後となり、また雨も降り始めてしまったので、景色は残念でした。

メンドーサさんは、工学研究科の土木工学で博士号を取った方で、今回同行された中村光先生の学生でした。フィリピンに帰って大学の先生をしていたのですが、ビジネスに方向を転換、知識を活かして大手デベロッパーのコンサルをしているとのことでした。また副業で奥さんと、本山にもある55ラーメンの支店をマニラに誘致、経営しているそうで、彼曰く、「フィリピンからの留学生に最も人気のラーメン屋だった」そうで、そのため誘致したようです。

同窓生の皆さんに駆けつけていただき、旧交を温めることができました。中でも、名古屋大学に一番最初に入ったというフィリピン大学ロスバニョス校のジョセフ・マサンカイ名誉教授、はるばるロスバニョスからお越しいただきありがとうございます。

歓迎会の後は、ホテルへ移動、チェックインを済ませ、明日からのイベントの原稿書きをして寝ました。今回の出張、やたら挨拶の機会が多いので、原稿の準備、自転車操業です。

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10月9日

本日は、午前中は総長戦略室会議と運営会議、普段は月曜日にやっているのですが、連休のため金曜日にシフトです。

昼からは、CBCの番組審議会に出席しました。名大に帰ってきたあとは、すぐにエルゼビア社の幹部の方との面談です。

エルゼビアは世界有数の出版社で、学術系の雑誌を多数手掛けていることで有名です。今回は、国際学術・政府担当の責任者、ジュディー・ヴァーセスさんがSTSフォーラムに合わせて来日されたので、訪問が実現しました。

主には情報解析、特にAIについてのプロモーションを受けました。例えば、AIを使って論文を書くことが横行しているのですが、それをチェックするAIのツールを開発しているとのこと、イタチごっこにも思えますが、出版社としても死活問題であるとともに、ビジネスチャンスなのでしょう。短い時間だったので、担当のURAを通じて、連絡を取っていくことを約束しました。 

 

10月8日

本日は、大阪大学の吹田キャンパスまで行って、第4回日越学長会議に出席してきました。越はベトナムになります。日本側が30大学、ベトナムは36大学も参加する大きな会議になりました。

午前中の最初は、ホストの大阪大学の熊ノ郷総長の挨拶から始まり、共同ホストのハノイ工科大学のリーアン・トゥアン学長、さらには、レ・クアン教育訓練副大臣、ファム・クアン・ヒエウ大使から挨拶があり、日本側からは、文科省の望月禎文部科学審議官、JSTの橋本理事長からのご挨拶がありました。

その後は、キーノートスピーチが続いたのですが、大阪大学先導的学際研究機構附属月面都市開発研究センターの藤井英俊センター長の話がなかなかぶっ飛んでいて面白かったです。月面で酸素をつくるというプロジェクトをしていて、そこにある酸化鉄などを太陽光によって高温に熱することで酸素が取り出せる、という内容でした。中身もですが、プレゼンも大変面白かったので、機会があればぜひ聴いてみてください。

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昼には、企業主催ランチョンセミナー。私が参加したのは、ベトナムに拠点を置くIHIインフラストラクチャー・アジアの方の講演です。IHIのベトナム現地法人になります。阪大の接合科学研究所と組んで学生のインターンシップをベトナムで実施しており、現地の学生も一緒に行う、という話、興味深く聴かせてもらいました。費用の一部は学生が持つのですが、ほとんどは阪大が負担しているようでした。企業側のメリットは、と質問したのですが、答えは、学生に就職してもらえれば最高だが、会社として高齢化が進んでいるので、若い人の意見が新鮮、貴重とのことでした。工学系だけでなく、文系の学生も参加しているそうで、海外の日系企業と組んでのインターンシップ、大変参考になりました。

午後には、グループに分かれてのパラレルセッション、そこで座長を務めました。テーマは、大学連携による学生育成とソーシャルインパクトの創出です。

最初にケースプレゼンテーションとして日越の大学一つずつから報告があり、その後はグループワークです。1テーブル4大学ぐらいに分かれ、最後にそれぞれのテーブルごとにまとめて報告いただきました。その中で、ベトナムの大学からあった、韓国は大学が企業と一体になって学生派遣を行っているという事例報告には、驚かされました。

夕方は、ベトナムの大学との個別面談、3つの大学と話すことができました。

フエ医科薬科大学は医学部にいらっしゃった後藤秀実名誉教授が中心となって長年消化器内視鏡の技術支援を行ってきた大学です。消化器内視鏡センターを設置、川嶋啓揮 現教授が活動を引き継ぎ今でも本学の医師がベトナムの医師のトレーニングを実施するなど、深いつながりがあります。グエン・ヴー・クオー・フイ学長らに会うことができました。この機会に、2012年に結ばれた両大学の学術交流協定の更新を行いました。

あと2つはホーチミン市にある大学です。ホーチミン市技術工学大学は、レ・ヒエウ・ジャン学長らと会いました。一緒にお会いしたヴィエット・チュン・ヴォーさんが豊橋技科大に留学された方で、その前に日本語のトレーニングを名大で受けたと言っていました。工学・技術分野を中心とした大学とのこと、連携できることがあるかもしれません。

もう一つが、ホーチミン経済大学、こちらもブイ・クゥアン・フン学長らにお会いしました。

さらに、ジャーナリズム・コミュニケーションアカデミーというハノイにある国立のアカデミーのファム・ミン・ソン院長率いる皆さんからも挨拶をいただいたのですが、一緒に来ていた教員の息子さんが名大のG30の学生とのこと、勉学を頑張って将来活躍されることを期待している旨を伝えました。

夜は、ホテルに場所を移してのバンケットに出席して、その晩のうちに名古屋に帰ってきました。今週、京都に続いての大阪日帰りです。

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10月6日③

午後はオンラインで教育研究評議会、夕方には、工学研究科との部局対話を行い、その後豊田講堂内シンポジオンに向かいました。昨日から続くノーベル賞発表への対応です。

昨日は生理医学賞だったので、研究担当の山中副総長に対応をお願いしました。本日は物理学賞なので私の出番です。

発表の冒頭「今年のノーベル物理学賞は、宇宙からくる幽霊のメッセンジャーに与えます」というアナウンスがありました。幽霊(ゴースト)といえば、ニュートリノです。すわ日本人か、と思ったのですが、フランシス・ハルツェンというベルギー生まれのアメリカの研究者が受賞です。同じニュートリノですが、非常に大きなエネルギーを持ったものを、南極の氷を使って見つけるアイスキューブという実験をリードしてきた研究者です。

銀河系から遠く離れた場所にある巨大なブラックホール、その周辺で作り出されたニュートリノが南極の氷を通過する際に、まれに氷の中の電子などと衝突して光を出します。その光をカミオカンデと同じ光電子増倍管を氷の中に吊して発見する実験になります。スーパーカミオカンデに閉じ込められている水とは比べ物にならない莫大な量の氷をターゲットにすることで、本当にまれにしか起こらない現象を捕まえられます。

集まった報道陣に向けての解説ですが、私がしてもよかったのですが、関連する実験の専門家が何人も名大にはいます。まず白羽の矢が立ったのが、宇宙地球環境研究所の田島先生です。

他にも誰かいないか、と考えたときに、私の頭に浮かんだのが、以前田島さんと同じ研究所にいて、今は東大に移ってハイパーカミオカンデ実験に従事している伊藤先生の顔が思い浮かびました。そう思って周囲に聞くと、なんと伊藤さん、研究会で今現在、名大にいるとのこと、急遽電話をかけて来てもらいました。そしたらなんと、一緒に筑波にある高エネルギー加速器機構の野尻先生を連れてこられたのにはびっくりです。野尻さんは、若い頃、今回の受賞者の研究室で博士研究員をされていたというので、解説に最適な人物の登場です。

伊藤さん、野尻さん、研究会のバンケットの最中に呼び出して申し訳ありませんでした。記者さんたち、喜んでいたと思います。なお、終わった後は3人で軽く食事に行きました。

 

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10月6日②

昼には、第一回となる若手アカデミーのランチを総長室で行いました。名大の若手研究者に集まってもらい、交流を深めて、そこから新たな研究の種を見つけたり、日頃の困りごとを相談しあったりできるような仕組みが若手アカデミーです。

まず、総長と直接対話できる機会が欲しいということで、今回は若手アカデミーの立ち上げに尽力いただいた運営メンバー5人の研究者に集まってもらいました。たまたまかもしれませんが、全員生命系の研究者です。

ランチを食べながら、研究内容を含めての自己紹介に続いて、どのように若手アカデミーを実質化してそれを研究力強化に繋げていくかについて意見交換をしました。若手アカデミーに参加するインセンティブが欲しいという問いかけに対して、例えばシードファンドを若手アカデミー対象に立ち上げる、NU3MTのような誰もがわかる研究紹介をする、部屋を用意してそこに行けば誰かに会える、その場所で定期的に飲み物などを提供する、などのアイデアが出されました。少しずつでも実現していきたいと考えています。

 

 

10月6日①

本日午前中は、名古屋大学博物館で開催中の「愛知・名古屋 戦争に関する資料館 巡回展」を観てきました。

この展示、入ってすぐのコーナーにあります。愛知県と名古屋市が共同で2015年4月に設置した戦争に関する資料館運営協議会が行っている巡回展時の一環として、愛知・名古屋 戦争に関する資料館が持っている貴重な資料を中心に展示させていただいているものになります。昨年、名古屋市と名古屋大学が包括連携協定を結んだことが契機となり実現しました。

今回は名古屋大学ということで、第八高等学校の学徒出陣の様子を伝える写真なども展示してありました。ここの写真に写っている学生たちが帰ってくることができたのか、またその後どのような人生を送ったのか、心にしみます。

また、名古屋に落とされた焼夷弾の実物の展示は迫力がありました。鉄の筒なのですが、その中に油や火薬が詰められていたそうです。これは小爆弾でそれを束ねてB29が投下したとのこと、かなりの重さのある鉄の筒ですから、容易に日本の家屋の屋根を破って家の中で火災を起こしたことが想像できます。瓶ごと投げつけることでその火災を消すことができる、と称するものも展示されていましたが、全く無力だったと想像されます。

吉田館長をはじめ博物館の職員の方にご説明いただきました。ありがとうございます。小さい展示ですのでチラッと見るだけだとすぐに終わってしまいますが、背後を想像しながら見ていると、なかなかに去り難く重たい展示です。

名古屋大学、東山キャンパスはほとんど戦後の建物なので戦争の爪痕は見当たりません。ただ、大幸キャンパスは航空機を生産していた三菱重工の跡地ですので、以前建物の中に機銃掃射の跡が残されているのを見せてもらったことを思い出しました。

 

 

10月4日②

STSフォーラム、午後もいくつかのセッションに出るとともに、合間には、カナダの15研究大学の連合体の代表の方々やオーストラリア国立大学の学長、プロボスト(筆頭副学長)と会談することができました。

オーストラリア国立大学の学長は、レベッカ・ブラウンさん、プロボストはジョアン・リーチさん、お二人とも女性、長身な方々でした。一緒に並んだ写真を参照ください。

オーストラリア国立大学、大学の規模は名古屋大学とほとんど同じで、すでに学部のNUPACEなどのプログラムで学生交流実績があります。これから、もっと広い分野で、学生や研究者の交流があると良いですね。ちなみに、私の分野の天文学・天体物理学ではオーストラリア国立大学は世界的に有名で、例えば教授でブラウン学長の前の学長だったブライアン・シュミットさんはノーベル賞受賞者です。今回のSTSフォーラムにも参加されていました。

 

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午後には孫正義さんの講演もあったようなのですが、別なセッションに出ていて聞けませんでした。残念。

最後のバンケットまで出席して新幹線で帰ってきました。バンケットの前には、日本が支援して設立されたエジプト日本科学技術大学のアフマッド・ムニーブ・エルサバハ学長とお会いしました。名古屋大学でも学生をぜひ受け入れて欲しい、というお願いをされました。エジプト日本科学技術大学の方と一緒に撮った写真です。

 

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バンケットでは、たまたま隣に座ったイスラエルの研究者、オデット・レチャビさんがとても面白い人でした。専門は線虫なので、本学理学研究科の森郁恵名誉教授のことを知っていました。一方でこの方、死海文書のDNA鑑定をやって、大変話題になった人です。死海文書は、キリストの時代より少し前からキリストの時代にかけての貴重な資料が、20世紀中頃になって洞窟で発見されたものです。羊皮紙などに書かれているのですが、そのDNA鑑定をした結果、どの断片がどこと繋がるのか、またその動物がどこから来たのかのヒントを得ることができた、というとても興味深い研究成果を学術誌で発表しています。また、SNSの発信でも有名な方とのこと。そんな人物とは知らず、隣に座ったので楽しく話をしていたのですが、話が面白いはずです。

 

 

10月4日①

すっかり涼しくなってきました。今日は、京都で行われているSTSフォーラムの初日に参加してきました。

朝早く名古屋を出て、9時過ぎには会場のある地下鉄国際会館駅に到着しました。京都国際会館は、地下鉄烏丸線の北の終点にあり、隣には宝ヶ池がある風光明媚なロケーションです。

2004年からスタートしたSTSフォーラム、元々は政治家の尾身幸次さんが始めたもので、科学技術と人類の未来に関する国際フォーラムが正式名称です。日本のみならず各国の大臣、政治家、役人、企業経営者、ノーベル賞受賞者を含む研究者など世界からトップリーダーたちが集まって行う会議になります。

今の理事長は元東大総長の小宮山宏さん、今回ノーベル賞受賞者だけでも少なくとも5名以上は参加していました。

今日の一番の驚きは、旧友のプリンストン大学教授に思いがけず再会したことでした。現在、有名な財団の理事長になっている関係での参加とのことでした。その他にも、シンガポール国立大学の前の学長のタン・チョー・チュアンさん、トヨタ自動車の幹部、国内外の大学関係者ら、多くの知人にお会いできたのはよかったです。

さて午前中は、プレナリートークがメイン会場であり、ずっと聞いていました。

アメリカからは、大統領補佐官兼ホワイトハウス科学技術政策局(OSTP)局長という方のスピーチ、AIのことをスーパー・インテリジェンスSIと呼んでいるので不思議に思ったのですが、最近トランプ大統領がそう呼ぶことに決めたようです。この場で、SI(AI)を活用して科学研究を劇的に加速させる「科学の黄金時代に向けた京都ビジョン」を発表したのは大きな話題となりました。これは、科学の発見を支える機関を改善し新たな制度を作ること、SIを科学に活用して研究者が使えるようにアクセスを広げること、そして若手人材育成の3点で構成されています。SIは研究を民主化する史上最大の力になるそうです。

昼休み・ランチミーティングは、大学学長ミーティングに出席してきました。

今回は阪大の熊ノ郷総長の仕切りです。東大の藤井総長や次の総長に決まった藤垣さんも来られていました。海外からも多くの学長、副学長が参加されています。

このミーティング、メインはグループに分かれてのワークショップです。テーマは大学と産業界、官庁、そして市民がどのように連携していくのか、というような内容でした。私のグループには、早稲田大学の本間総長、ボン大学のミヒャエル・ホッホ学長らが参加、他にウィーン大学やステルンボッシュ大学(南ア)、オークランド工科大学(ニュージーランド)などの副学長たちも参加して、熱い議論を重ねました。写真をアップします。私の手前がホッホ学長です。

 

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ここでの課題、さらに繰り返し今回のフォーラムで言及されていたのが、四重らせんモデル(クアドルプル・ヘリックスモデル)です。これは、DNAの二重らせんになぞらえたもので、イノベーションを創出するために、従来は産官学という3つの連携、すなわち三重らせんだったのが、市民や社会もステークホルダーとしてそこに入れるモデルです。このことによって、より社会に受け入れやすく、地域が活性化するイノベーションが目指せるとのことです。

ところで、ホッホ学長からは、フライブルク大学が卓越大学に選ばれたという嬉しいニュースを教えてもらいました。早速、クリーグルシュタイン学長にお祝いのメールを送りました。

 

 

10月2日

本日は引き続き午前中は日本学術会議総会にオンラインで出席です。副会長が会長の指名で決まったということで、女性1名、男性2名の陣容となりました。会長が男性ですから、ダイバーシティ的には少しバランスを欠く印象です。

その後は、部会、つまり人文社会系の第一部、生命系の第二部、理工系の第三部に分かれて、部長を決めるなどを行いました。第三部、会員の自己紹介に時間を使いすぎて、肝心の部長の投票の時には所用で参加できなかったのは残念でした。後で聞いた結果は、前期と同じ方の留任だそうです。

午後は、CBCテレビの番組審議委員会委員長としてのお仕事、キー局のTBSとローカル局を結んで、それぞれのローカル局の審議委員会から出された番組に対する意見をTBSの幹部が聞く、という会への出席です。CBCテレビまで行って出席してきました。CBCの委員からは番組に対して厳しい意見が多かったです。

 

さて、CBCテレビから帰ってきて、夕方からはNU3MT、名古屋大学の学術奨励賞を受賞した本学の誇る大学院生9名による3分間のプレゼン大会、いよいよ本番です。今年が6回目、かなり定着してきた感触です。今回も200名以上の聴衆にご参加いただきました。

各々のプレゼンの前には、まず研究室や指導教員による短い応援動画が流れ、それからスタート、3分は本当にあっという間です。今年も司会の私が一番楽しんだかもしれません。

全員の発表が終わった後は、視聴者からの投票、今回の投票総数は200名を超えました。一人3票を持っての投票ですが、私の手元ではリアルタイムで票が伸びていくのがわかるので、ドキドキです。

視聴者からの最多得票を集めグランプリに輝いたのは、環境学研究科の七原宇紀さん、建物の中で目的地を探すのに、迷う人と迷わない人がいる、その不思議を解き明かした研究ですが、ムービーをたくみに使ったプレゼンが支持を集めた印象です。本当にわかりやすかったです。

そして私が選ぶ総長賞は、生命農学研究科の倉満健人さん、腸にいる善玉菌がビタミンBを栄養素としていることを突き止め、その働きを強めることに成功しました。こちらもとてもわかりやすい発表でした。七原さん、倉満さん、おめでとうございました!

他の皆さんも、それぞれ工夫をこらしたとても良い発表でした。研究レベルの高さもしっかりとアピールできていたと思います。専門用語を使う、自分が感じている面白さを十分に伝えきれていない、そのようなわずかな差が結果につながったと思います。ぜひ、これからも専門以外の方々にわかってもらえる発表にチャレンジしてください。

発表者の皆さん、そして聴衆として参加いただいた皆さん、本日はありがとうございました。また、準備と当日の段取りを担当いただいたDevelopment Office、本当にありがとうございました。

当日の様子は、後ほど期間限定で公開される予定です。また、ホームカミングデイ当日には、受賞された七原さんと倉満さんお二人のプレゼンを豊田講堂にて生で楽しめますので、ご期待ください!

 

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帰り道、いつの間にか金木犀の香りが漂っているのに気がつきました。秋も深まっていきます。

 

 

10月1日

あっという間に10月、急に涼しくなってきました。

本日は、午前中に秋季入学式がありました。学部、大学院合わせて40カ国から292名の入学者です。そのうち留学生が229名、当然式は英語で行いました。

入場した後、すぐに私からの歓迎の辞、壇上に列席している学部長ら役職者の紹介、そのあとは入学生の総代宣誓を受けました。宣誓は通常は短いのですが、今回の経済学部の学生さん、結構しっかりと話しました。ありがとうございます。母国から遠く離れての学生生活になりますが頑張ってください。

その後は、先輩からの挨拶ということで、かつて大学院博士後期課程を本学で過ごした教育発達科学研究科の高井次郎教授に祝辞をお願いしました。なかなかユーモアたっぷりの挨拶、楽しめました。ありがとうございます。

その後、私たちの退場をもって30分ほどで式は終了です。お疲れ様でした。新入生の皆さん、これからの活躍を大いに期待しています。本日は入学、おめでとう!

 

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さて、今日から三日間、日本学術会議の総会が開催されます。今回は外せない用事が多かったので、オンラインでの参加となりました。

午前中は新しい会長を決める投票があったのですが、入学式のため欠席せざるを得ませんでした。結局、新会長は大阪大学の加藤和人名誉教授に決まりました。医学研究の倫理などが専門の生物系研究者で、学術会議では第二部所属になります。これまでの光石会長、その前の梶田会長が理工系の第三部からだったので、バランス的には良かったのかもしれません。

午後は、新しい規則などを投票で確定させるなど淡々と進みました。加藤新会長、これから3年間、どうかよろしくお願いします。

 

 

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