名大生ボイス

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大学生活全般

2025.04.15

  • 大学生活全般

大学生活を怠惰で終わらせない!

はじめに

20250414k.jpegこんにちは。名古屋大学 大学院創薬科学研究科修士1年の小林です。
大学生活が始まってしばらく経つと、多くの新入生が「なんとなく日々が流れていく感覚」を感じます。入学当初は、慣れない授業、新しい友達、新歓イベント、初めての一人暮らし。そんな刺激にあふれた日々だったのに、少し経つと「最近、何もしてないな」、「このままでいいのかな?」と感じる瞬間が訪れます。実はこれ、大学生“あるある”で、私も1年生の頃は家と大学の往復、夜は動画とゲームで時間が溶けていました。
今日はそんな人に向けて、私自身の経験や考えを交えてお話しします。留学や起業関係などのチャレンジングな内容もあるので、そういうことに興味がある方には特にお読みいただきたいです!

 

大学生活は「何もしなくても成立する」

大学の怖いところは、極端に言えば「何もしなくても卒業できてしまう」ことだと私は思っています。高校までは時間割も部活も課題も、誰かがスケジュールを決めてくれました。大学では自分で時間割を組んで課題を管理するので、自由な時間が増えることになり、「最低限の授業だけ受けて、家と大学の往復」で生活が完結してしまう人がでてきます。実際、私も最初はそうで、楽といえば楽だけど、「このままでいいんだっけ?」とモヤモヤする日々。なんだか自己肯定感も下がって、ますますやる気スイッチがオフになり、新しいことにチャレンジする意欲が減っていってしまいますよね。

 

大学生にとって一番怖いのは「慣れ」と「流され」

そもそも人間は環境に慣れる生き物です。友達と空きコマにダラダラしゃべって、課題はギリギリにやって、週末はYouTubeかSNSしかやらない……。今はまだ始まったばかりなので、みなさんやる気があるかと思いますが、1ヶ月後には怠惰に侵食されてしまっているかもしれません。
この「慣れ」と「流され」が、大学生活を薄味にしてしまう要因だと思います。周りに流されること自体は悪くなく、むしろ大学生活の一部だと思います。でも、「自分が何をしたいか」、「どう過ごしたいか」を考えずに日々を消費するのは、少しもったいない。大学生活は「主役が自分」なので、自分の意思で動いて、自分の時間をデザインしていくことが大切なんです。

 

私がやってよかった、小さな行動たち

「勧誘された新歓に全部一回は行ってみる」、「先生に質問してみる」、「本を1冊読んでみる」、「知らないイベントに参加してみる」、「ちょっと遠くのお店に行ってみる」です。こういう行動は「別にやらなくても困らないこと」ですが、その場での出会いや体験が、思っている以上に自分の世界を広げてくれました。

 

大学生だからこそできたチャレンジ「起業イベント」

私が「これは本当にやってよかったな」と思う挑戦のひとつが、起業イベントへの参加です。名古屋大学にはTongaliという起業支援プログラムがあって、学内外の学生がビジネスアイデアを持ち寄ったり、ワークショップでアイデアをブラッシュアップしたり、プレゼン大会が開かれたりしています。
この存在を知ったときは、起業なんてすごい人がやることで、自分には関係なく普通に就職すればいいか、という感覚でした。しかし行ってみたら世界がガラッと変わりました。普段の授業では出会えないような人が集まり、起業家を目指す学生、社会課題を解決したい学生、技術マニア、プレゼンが上手い人……いろんな人たちが真剣に自分のアイデアを語っていたんです。その場で軽く自分の考えを話してみたら、思わぬ反応が返ってきたり、「面白いね」と声をかけられたり。世界が広がる瞬間って、こういう時なんだなと感じました。
何よりも大きかったのは、「こういう世界が自分にも開かれているんだ」という実感です。社会人になってからの起業は難易度が高いけど、大学生なら失敗しても何も失わない。起業が自分に合っているのかどうかはともかく、一回飛び込んでみることができるのが大学生活の特権です。

Tongaliの活動や起業についての詳しい話は、また別の記事で書こうと思っているので、興味があればそちらもぜひ読んでみてください!

 

大学生だからこそできたチャレンジ「留学」

行く前はめちゃくちゃ不安でした。語学力もそこまで高いわけじゃないし、海外に長期間滞在するのも初めてだし……。でも、結果として「本当に行ってよかった」と心から思っています。
環境が強制的に変わり、日本での価値観が全然通じなかったり、自分の常識が壊されたりする瞬間がたくさんありました。留学先で出会った人たちは国籍も考え方もバラバラで面白く、異文化の中で生活しているうちに固定観念がガラガラと崩れて、新しい考え方を取り入れるきっかけにもなりました。
こちらも社会人になってからチャレンジするのは、ものすごくハードルが高いです。仕事がある、お金がかかる、責任がある。そう考えると、大学生って「海外に長期間行ける最後のタイミング」でもあるんですよね。
留学についての詳しい体験談や準備の話は、以前の記事「留学をしよう!」、「名大の留学制度とそのメリット」にまとめているので、興味がある人はぜひそちらもチェックしてみてください!

 

大学は「自分を咲かせられる最後のチャンス」

大学生活は、ただ楽しく過ごすだけの時間じゃなく、「人生で一番、自分を試せる時間」かつ、「自分を咲かせられる最後のチャンス」です。同じ志を持つ仲間がいて、挑戦できる環境があって、人との出会いが多い。ここを「何となく」で終わらせるのは、本当に本当にもったいない。自分の中の「やってみたい」、「気になる」という気持ちを大事に、一歩踏み出してみてください。その小さな行動が、きっとあなたの大学生活を変えてくれるはずです。

 

まとめ

「今しかできないことって何だろう?」と考えながら、ぜひこの貴重な時間を思いっきり楽しんでください。あなたの大学生活が、世界にひとつだけの「自分らしい時間」になることを願っています。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:創薬科学研究科博士前期課程1年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校