みなさん、こんにちは。名古屋大学工学部の小林です。今回は、10/19(土)に開催された名古屋大学ホームカミングデイについて紹介します。記事にするのが遅くなってしまいましたが、充実した面白いイベントだったので、ぜひ読んでみてください。
●ホームカミングデイとは?
名古屋大学ホームカミングデイは、卒業生や在学生、地域の人々が一堂に集まり、名古屋大学の魅力を再発見するためのイベントです。単なる記念行事にとどまらず、学問や研究、そして大学の未来に触れる貴重な機会として、年々盛り上がりを見せています。今年で20周年を迎え、例年以上に多くの企画があり、私もその魅力を余すことなく楽しんできました。ここでは、今年体験した様々なイベントやプログラムについて詳しくお伝えします。
●大迫力のピラミッドAR
今年の20周年特別企画はどれも印象に残る内容ばかりでしたが、特に注目されたのは、AR(拡張現実)技術を使って古代エジプトのピラミッドを再現した「ピラミッドAR」展示です。来場者はスマートフォンを使って簡単にリアルなピラミッドを見ることができ、そのサイズと迫力に圧倒されていました。歴史的なピラミッドと近代的なAR技術との融合によって、ピラミッドを擬似体験できたことに私も感動しました。歴史的背景や建設技術について学びながら、最新技術を使って学問に触れることができる企画でした。
●卒業生によるキャリアトーク
様々な業界で活躍している卒業生が自らの経験を語り、「大学で学んだことが社会でどう生かされているのか」について語るセッションが行われました。プレ企画として事前にzoomで開催されたものと、当日に対面でキャリアについてお話できるものと、どちらも現役学生にとってキャリア選択に役に立つイベントだったと思います。
●名古屋大学と地域のつながり
地域活性化の一環として地元産品を使ったフードコーナーも人気で、大学の存在がいかに地域社会にとって大切かを実感しました。名大オリジナルグッズの販売や飲食ブースもあり、ピクニック気分でキャンパスを楽しむことができました。子どもから大人まで家族全員で過ごせる、和やかな雰囲気のコーナーでした。なお、秋革祭も同時開催されていたため、そちらも合わせて非常に盛り上がりを見せていました!
●名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサート
音楽が好きな来場者を魅了し惹きつけたのは、名古屋フィルハーモニー交響楽団による演奏会です。20周年を記念して「第九」が演奏され、ホール内は大勢の観客で埋まっていました。名フィルの演奏を無料で聴ける機会はそうそうないので、音楽好きの方はもちろん、そうでない方も有意義で楽しめるコンサートでした。
●普段触れられない研究と触れ合える機会
素粒子宇宙起源研究所での親子向け体験イベント「わかった気になる素粒子と宇宙」では、素粒子と宇宙の研究について親子で学べる実験や学生との交流が行われていました。また、トランスフォーマティブ生命分子研究所のITbMアウトリーチチームが開催した、「MoleQrious! 分子を感じるオリジナルカードゲーム・実験教室」では、分子を紹介する分子カルタ、ストライガカードゲーム、分子模型作りなどに参加することができ、大学院生と一緒に分子について学ぶことができました。難しい分子の研究について、ゲームという形で分かりやすく楽しみながら学習できる良いイベントだったと思います。
●N’s Bar
名大ならではのユニークなイベントも盛り上がりを見せました。その一つ「N’s Bar」では、杉山直総長が登場し、大学の未来、教育、研究、音楽など多岐にわたるテーマで多彩なゲストと対談を行いました。名フィル指揮者の松井慶太氏もゲストに招かれ、コンサート終演直後のトークが展開されました。名古屋大学のビジョンや将来の展望、研究や教育の話題だけでなく、杉山総長の学生時代や音楽の経験の話など、普段は知ることができない一面を知ることができました。
●Meidai SAKE テラス
一夜限りのビアガーデンが豊田講堂前庭で開催されました。こちらでは杉山総長をはじめとする大学関係者によって、本物の菰樽を使用した「鏡開き」が行われました。酒造会社提供の樽酒が120名限定で振る舞われ、特製の枡で乾杯し、日本の文化と大学の伝統を肌で感じることができました。名大で公式にお酒を飲めるイベントは初めてで驚きましたが、美味しく楽しい経験ができました。
さらに、会場には地元の食材を使った18の屋台が並び、来場者はここでしか味わえない特製グルメを楽しみました。
●「学歴の暴力」ライブパフォーマンス
このMeidai SAKE テラスでは「学歴の暴力」によるパフォーマンスもありました。このグループは、東京大学、京都大学、名古屋大学、九州大学の卒業生によって構成されたセルフプロデュースのアイドルユニットで、学歴をテーマにしたユニークな音楽ライブを行っています。豊田講堂前でも観客が掛け声を出すなど賑やかな雰囲気でした。「学歴の暴力」は前回の名大祭でもライブをしているので、また来てくれたら嬉しいですね。
●まとめ
今年のホームカミングデイは、20周年という節目を迎え、名古屋大学がこれまで築いてきた伝統を振り返りながら、未来に向け新たな一歩を踏み出す素晴らしい機会となりました。参加者全員がそれぞれの視点で名大の魅力を再発見し、学びの多い時間を過ごせたことに違いありません。私もとても楽しかったので、みなさんもぜひ来年参加してみてください!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
Profile
所属:工学部化学生命工学科3年生
出身地:愛知県
出身校:愛知県立岡崎高等学校