その①はこちら
●そもそも志望校を選ぶことが重要な理由は?
「どの学校で学びたいか」を早めに決めると、受験勉強の計画を逆算して立てやすくなります。例えば、入試傾向に基づいて重点的に学ぶ科目を選んだり、模試を活用して弱点を克服するための時間を確保したりできます。
また、目標が具体化すると、「これを達成したい」という気持ちが生まれ、日々の勉強や部活動に対する意欲が高まります。特にオープンキャンパスや説明会に参加して雰囲気を体感すると、選択への確信が深まります。
志望校選びは将来のキャリアにも影響します。自分がどんな大学で何を学び、どのような職業に就きたいのかを考える時間を持つことは、高校生活における貴重な経験です。
一方で、時間をかけすぎて迷いが生じることもあるかもしれません。しかし、迷いを解消するためにも、学校訪問や情報収集を通じて「自分の興味」や「適性」を見極めることが大切です。選択肢を絞ることで、受験勉強だけでなく、”高校生活そのもの“を充実させることができます。大学のことを考えるのは大事ですが、そもそも高校生活も充実させてほしいです。大学のことばかり悩んで高校生活を棒に振っては本末転倒なので、ほどほどに、棍を詰めすぎないように受験のことを考えておきましょう。
それではどのような基準を持って、志望校を選べばいいのでしょうか。それぞれにあった選び方があるとは思いますが、一例として私が気にしたことや、選ぶ際に気を付けたことを以下でお伝えします。
●自分の興味や目標を見つけることから始めよう
自分が学びたい分野や将来のキャリアを考え、それに合った大学をリストアップしてみましょう。この過程で、オープンキャンパスや大学説明会に参加すると、実際の雰囲気やカリキュラムを確認でき、選択のヒントになります。いくらパンフレットやウェブサイトに情報が充実していても、リアルに体験できる雰囲気や教授の人柄みたいな部分は感じることが出来ません。実際に体験しなければ分からないことが絶対にあるので、オープンキャンパスは必ず行きましょう。
ただ、「やりたいことがまだ決まっていない」という人も多いかもしれません。その場合は、好きな科目や得意な分野に目を向けてみてください。そこから関連する分野を調べたり、先生や先輩に相談したりすると、徐々に方向性が見えてきます。
●自分に合った環境を探す
自分の興味だけでなく、適性や性格も志望校選びにおいて重要なポイントです。文系と理系のどちらに向いているか、どのような分野で力を発揮できそうかを考えてみましょう(文系・理系の選び方については以前の記事を参考にして選んでくださいね)。また、大学の教育方針やカリキュラム、校風を確認し、自分に合った環境を選びましょう。実際にいろんな大学に訪問しないと分かりませんが、人柄や雰囲気を見るだけで◯◯大学だと分かるくらいに、その大学っぽい人が集まりますし、大学に入るとそれっぽい人になっていきます。そういった文字からは受け取れないオーラみたいなものを感じるためにも、一度訪問しましょう。そして、自分がどういった雰囲気に馴染みやすいのか、どういった人柄になりたいか、憧れるのかを考えましょう。
●受験難易度も考慮に入れましょう
入試科目や難易度、過去の合格者の傾向を調べ、自分の学力と照らし合わせて志望校を選択をすることが大切です。模試の結果や先生からのアドバイスを参考に、志望校が「手の届く目標」なのかを冷静に判断しましょう。とはいえ、高校1、2年の時にはある程度遠い目標を置くことも全く悪いことではありません。みなさんの伸び代は無限大です。ここからの頑張りでいくらでも伸びていけるので、学力的な考慮は「これは現実的かな」と再考する3年生で意識してください。最初は受験難易度ではなく、学びたい分野や校風などに一番着目して選んでほしいです。
●家族や先生との相談を大切にする
家族の経験や意見は、自分では気づけない視点を提供してくれるでしょう。また、進路指導の先生やカウンセラーは、多くの生徒をサポートしてきた実績があり、具体的かつ実践的なアドバイスをしてくれる頼もしい存在です。さらに、身近な友人や先輩の実体験を聞くと、進路のイメージが明確になり、自信を持って決断できるようになるでしょう。ただし、周囲の意見に耳を傾けつつも、最終的には自分の気持ちを大切にして、後悔のない選択をしてください。
●まとめ
いかがでしたか?志望校選びは高校生活を充実させるための大切な一歩であり、将来を見据えた大きな選択の一つでもあります。「どんな学校があるのかな?」といった軽い気持ちで調べてみることから始めてみてはいかがでしょうか。その一歩が未来へとつながっていくかもしれません。焦る必要はありませんが、少しずつ行動を積み重ねて、納得のいく選択をしてくださいね。みなさんを応援しています!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
Profile
所属:工学部化学生命工学科3年生
出身地:愛知県
出身校:愛知県立岡崎高等学校