2025年10月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

10月3日②

夕方6時からは、ホームカミングディのプレ企画として恒例となりましたNU3MTをオンラインで開催しました。

名古屋大学の誇る、学術奨励賞を受賞した学生のうち9名、つまり最も優秀な大学院後期学生である彼ら、彼女らが誰にでもわかるように、本人の最先端の研究について3分にギュッとまとめて語るこの企画、毎回多くの方にご視聴いただいき、ありがとうございます。今回で5回目になります。

今回もみなさん工夫を凝らし、高いレベルの研究を少しでもわかりやすく説明しようと努力をされていて、素晴らしいプレゼンでした。非常に高いレベルの中、視聴者の票を一番集めたのが、生命農学研究科、清日香さんでした。清さん、グランプリおめでとうございます。

また、私が選ぶ総長賞は、工学研究科の梅本駿さん、こちらもおめでとうございます。お二人には、10月18日ホームカミングイ当日に1000人の聴衆の前で、エキジビションに臨んでいただきます。みなさん乞うご期待!

 

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今回は、本当にハイレベルの戦いで、誰が受賞してもおかしくありませんでした。みなさん、本当に素晴らしかった!おめでとう。

また、このNU3MTのもう一つの見どころは、指導教員や研究室からの応援の動画です。今年も、ものすごくぶっ飛んだものがありましたので、ぜひ、アーカイブからご視聴いただければ幸いです。

この企画、担当のDevelopment Officeがポスターや「新聞」作成など、本当に工夫を凝らしてくださっています。そちらも含めて、以下の企画ホームページ、ご覧ください。

https://hcd.adm.nagoya-u.ac.jp/2025/kikaku/event/202506/273/

 

 

10月3日①

月曜から水曜日までの間に、4回の挨拶、そのうち3回は英語、そして火曜日には経営協議会、水曜日は役員会、木曜日は運営方針会議と東海国立大学機構の重要会議が立て続けにあり、全てで国際卓越研究大学の申請状況について説明する、またその間非常に密な打ち合わせ、という帰国後すぐにも関わらず非常に忙しい一週間もようやく今日で終わります。

本日は、打ち合わせや来客は何件あったのですが、午後に2つ、重要な件がありました。

まず北京大学の学長一行による表敬訪問です。毎年京都で行っているSTSフォーラム(今年はAIと社会問題がテーマ)に出席する機会に、わざわざ中部国際空港経由で立ち寄ってくださいました。空港から直接来られ、まずは未来材料・システム研究所を見学いただいた後にお会いしました。

場所は、野依記念物質科学研究館の応接室になります。北京大学からは本学の二人のノーベル賞受賞者、野依先生と天野先生が、名誉教授の称号をいただいています。その縁もあり、今回の表敬訪問、野依先生も駆けつけてくださいました。野依先生からは、日中の今後の交流のあり方など、大変格調の高いご挨拶をいただきました。ちなみに野依先生もSTSフォーラムに出席されるそうです。例年であれば、私も出席するところなのですが、今年は10日ほど後に国際卓越研究大学の現地調査があるので、そちらの準備を優先させました。

さて、北京大学からは、ゴン・チーファン(龔旗煌)学長の他に、今回のフォーラムの関係で、数学教育にAIを導入した立役者、北京国際数学研究センターのドン・ビン(董彬)教授、プロボスト・オフィスのスン・フア所長、国際連携オフィスのリー・ユン所長、同オフィスのクイ・チー副所長らがいらっしゃいました。

北京大学は中国で常にNo1を争う大学、名実ともに世界トップランクの大学になります。本学とは、2002年に学術交流協定を大学間で結んでいて、学生交流についての授業料不徴収の取り決めもあります。近年では医学部との交流が中心ですが、文学部の学生1名が昨年から今年にかけて留学をしていた実績もあります。

ゴン学長からは、これまでの医学、物理、化学分野の交流に加えて、北京大学として新たに再編して大きな学部となった工学部での連携もぜひ進めたい、というお話をいただきました。また学生の交流も是非、ということで、授業料不徴収の枠の拡大なども申し出てくださいました。これからもっともっと交流を活発にしていきたいと思っています。

ゴン学長、今回はありがとうございます!

 

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10月1日

いよいよ10月に入りました。だいぶ秋めいてきましたね。

朝方はあいにくの雨でしたが、秋季入学式を執り行いました。留学生中心なので、英語での進行です。入学生総数は291名、うち留学生が236名、41カ国からになります。アフリカから8名、中南米から3名、本当に遠くから、名古屋大学を選んでくださってありがとうございます。

入学式では、卒業式と同様名古屋大学交響楽団のパッヘルベルのカノンによる入場でスタートです。ここでちょっとハプニングが。気になる方は公開されている映像をご覧ください。

私の祝辞の後、壇上役職員の紹介、入学生総代による宣誓とここまではいつも通りです。

その後、今回はゲストとして国際開発研究科のクリスチャン・オチア准教授に先輩としての歓迎の辞をいただきました。コンゴ民主共和国出身のオチアさんが、名古屋大学の研究生、修士課程の学生として、寮での多くの国々からの留学生との出会い、そこで食事を一緒に作る経験などを通じて一生の友人となっていることや、名大の伝統となっている教員からのみならず学生間を含めてのメンターシップの大切さなど、経験に基づいた本当に暖かい歓迎の言葉でした。日本に来て不安に思っている留学生も、勇気づけられたのではないでしょうか。一方で、話の中で紹介されていたオチアさんの研究テーマ、コンゴのような資源が豊富にある国の国民がなぜ大部分貧しいのか、については考えさせられました。オチアさん、素晴らしい歓迎の辞、ありがとうございます。

入学生の皆さん、これからの名古屋大学の経験が実りあるものとなりますように!入学おめでとうございます。

 

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