
総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。
4月10日
竹橋のKKRホテル東京に一泊しました。午前中は引き続き学術会議、途中で名古屋に戻り、午後からはオンラインでの参加です。
終了後はすぐにCBCテレビの番組審議会で名古屋観光ホテルへ行ってきました。その前には事務方が何件か急に入ったりしてバタバタと番組審議会へと向かいました。
番組審議会は設置が放送法で義務付けられているもので、CBCでは10名の審議委員、昨年から引き続きが5名、新委員が5名、男女比が1:1というバランスが取れた構成ですが、年齢構成については、男性は年長者が多くなっています。今回は委員長が12年ぶりに交代ということで、私が引き受けることになりました。どうか一年、よろしくお願いします。
4月9日
本日から三日間の予定で、日本学術会議の総会が東京は乃木坂で開催されています。
会議は10時からの始まりですが、早朝に名古屋を出て東京に向かいました。前泊すると自費になってしまいます。
道中どこも桜がまだ残っていて、今年は少し不思議な状況です。名古屋の開花は3月17日、25日の卒業式でもまだ満開にならず、4月5日の入学式にもかなり残っていて、開花以来25日も経って未だソメイヨシノが残っています。朝晩が未だに寒いくらいな気温であることが理由でしょうか。一方で、八重桜が満開になってきました。
学術会議、この間ずっと法人化でバタバタしていましたが、この10月に新たな期が始まることと法人化が一緒にやってきます。そのため、今回は、新たな学術会議の構成や会員、連携会員、会長の選び方、外国籍会員のあり方など非常に多岐にわたる内容について議論がありました。その中で、一番議論が盛り上がったのが、憲章の策定です。案が示されたのですが、文言について議論百出でした。
私は、本日と明日の午前中の前半を出席し、名古屋に帰ってきて残りはオンラインで参加する予定です。
4月8日
本日は、午前中に東海国立大学機構の常勤理事等懇談会があり、次期の中期目標策定に関係する話し合いをしました。
その後、昼に名古屋駅のマリオットアソシアホテルへ行き、名古屋守山ロータリークラブの例会で、宇宙の話をしてきました。私の前に理学研究科長をされた松本邦弘名誉教授からのご紹介、どうもご本人がお話しするのを避けて私にパスしたみたいでした。
30分弱という短い時間だったので、紙芝居のように宇宙について紹介したのですが、楽しんでいただけたら幸いです。
4月6日
本日は、午前中に定例の運営会議があり、その後、名古屋大学の戦略を議論するために新たに立ち上げた総長戦略室会議を行いました。国際卓越に続く新たな支援策というものを文科省が作り上げようとしているのに対応して、旗艦大学として、地域の大学と連携しながら地域全体のイノベーションを創出する、というビジョンを策定していこうとしています。その詳細設計や、また大学が抱える多くの課題などについて検討して行こうと思っています。
戦略室会議の後、午後には面談のため東京に行ってきました。
4月5日
今日は日曜日ですが、入学式です。名古屋大学のルールは、入学式は曜日によらず4月5日、卒業式は平日であれば3月25日、この日が休日であれば、25日の次の直近の平日です。ただ卒業式、遅くなりすぎると東京などに就職する卒業生が出席できなくなるので、休日の場合に25日より前にできないか考えています。
天気は前日の土曜日は、雨風が強く、かなりの荒天だったのですが、幸い今日は回復して、少し汗ばむぐらいの春の日になりました。

今年の入学式ですが、学部2176名、大学院2357名を対象に行いました。豊田講堂の収容人数から学部2回、大学院1回の合計3回に分けての開催です。大学院が1回で済む理由は、出席率が低い、特に名古屋大学の学部を卒業して大学院に入学してくる学生の多くは、わざわざ出席しないからです。
今回も例年通り、1回目が教育学部、情報学部、工学部、農学部、2回目が全13研究科、3回目が文学部、法学部、経済学部、理学部、医学部で行いました。今回から新たな試みとして、応援団の演舞を学部の式の終了後に行いました。新入生に先輩からエールを送ることと、名古屋大学応援団を知ってもらうという目的があります。式の前には名古屋大学混成合唱団からの歓迎の歌、式の開始時に名古屋大学交響楽団によるニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲はいつもの通りです。
式では、3回ともまず私からの式辞があり、その後壇上列席者の紹介、入学生総代からの宣誓の言葉、そして来賓からの祝辞になります。今回の来賓ですが、ノーベル化学賞受賞者の野依良治特別教授にお願いすることができました。また全学同窓会長の柴田昌治NGK株式会社特別顧問にも来賓としてお言葉をいただきました。
私からは、例年通り、チャレンジをしてもらいたい、失敗をして欲しい、ということを中心に話しました。ただ、AI時代ですので、AIにできないこととして、人間らしく生き、チャレンジをし、失敗をし、そこから学ぶこと、ということを新たに付け加えました。

野依先生は、何より難しい時代を切り開いていくのは、若い人だという新入生への期待を述べられていたのが印象的でした。また私と同様、AIについては非常に気にされているようで、AIに取って代わられる可能性の高い形式知ではなく、属人的な個性のある暗黙知の重要性を訴えられていました。柴田同窓会長は、国際的な視野を持つことの重要さを話されていました。
今回、一番驚かされたのが、大学院の総代が名大担当の中日新聞の記者だったことです。彼は中日新聞に入社後、メディア関係の勉強をしたい、ということで社会人として情報学研究科の大学院に入学、この春に修士号をとって、博士後期課程に進学し、総代に選ばれたとのことでした。普段からよく話している人が総代として現れたのは本当にびっくりです。

学部の式のあとは、経済学部のキタンホールへ行き、そこに集まっている保護者の方々に名古屋大学の説明、留学の勧め、そして寄付のお願いなどをしてきました。行ったり来たり、総長は本当に入学式、休む暇がありません。
さて、新入生の皆さん、入学本当におめでとうございます。充実した大学生活を送ってください。学部生の4年間、修士学生の2年間、そして博士学生の3年間、いずれもあっという間の期間です。是非、いろいろなチャレンジをしてくれれば嬉しいです。これからの皆さんの大学生活、応援しています!
4月3日
本日は、豊田講堂シンポジオン会議室にて新任教員研修がありました。
例年のことなのですが、まず東海国立大学機構として両大学をネットで繋いで、松尾機構長からの挨拶と寺崎機構長補佐からアカデミック・セントラル(教育プラットフォーム)の説明があり、その後、各々の大学に分かれての研修になります。
今回はシンポジオンを満杯にする人数が集まり、私は名古屋大学のトップバッターとして、本学の歴史、研究、教育、産学連携、国際連携、ダイバーシティなどについて30分ほどお話をしました。話のあとは質問がいくつもあり、新任教員の皆さんの熱量の高さが伺われました。これからの本学での活躍、大いに期待しています!
4月1日
あっという間に新年度となってしまいました。昨日は、移動する事務の方のご挨拶があったのですが、今日は新たに着任する方からご挨拶をいただきました。名古屋大学をよくするために、是非とも力をお貸しください。
さて、新年度早々ですが、本日は一日東京でした。
午前中は、国会議員との面談です。名古屋大学の挑戦について30分ほどお話しさせていただきました。そのあとは、お昼を挟んで、文部科学省の関係各所にご挨拶です。この4月で鍵となる重要な課長級のポスト移動が多くあり、顔を繋いでおくことは総長の重要な仕事の一つです。
夕方からは、在日フランス大使館大使公邸に行き、CNRS(フランス国立科学研究センター)というフランスの基礎研究機関との調印に臨みました。
CNRSは1万人以上の研究者を擁し、世界各国の研究機関に派遣しています。日本は、CNRSとの国際共同研究施設が最も多く設置されている国の一つであり、多くの(CNRS)研究者が活動しています。
このたびCNRSと名古屋大学は、糖鎖研究に関する国際共同ラボラトリーを新たに設立します。
新たに設立される国際研究ラボの名前は、International Research Laboratory(IRL)、GlycoMIRAIになります。IRLがCNRSの仕組みで国外に作られる研究ラボで、今回の糖鎖が国内15番目になります。
CNRSからは、マクロン大統領の来日に合わせて来日された、CNRSのトップであるアントワーヌ・プティさん、国際部部長のアラン・メルメさん、さらに、東京の北東アジア事務所所長のブルノ・ル・ピウフルさんらが調印式に参加くださいました。
調印式ですが、東海機構の糖鎖研究チーム側からは糖鎖生命コア研究所(iGCORE)の統括所長の門松健治さん、名大の所長でありGlycoMIRAI副所長の佐藤ちひろさん、岐阜大の所長の安藤弘宗さん、さらにGlycoMIRAI所長のヤン・ゲラルデルさんが参加しました。
調印式は本当に短く、一言ずつ挨拶をしてサインをし、写真を撮って終わり。そのあとは大使館主催のレセプションに参加してきました。調印式のすぐ隣、入り口を入ってすぐのホールで行われたレセプションでは、CNRSのアラン・メルメさんとヨーロッパの研究開発支援枠組み、ホライズン・ヨーロッパについて話を聞けたのはよかったです。日本が国としてついに参加することになったので、ぜひ、本学としてもヨーロッパの研究者と組んでいくつかプロジェクトが採択されることを望んでいます。
ちなみにレセプションですが、フランスらしいのか、小さくておしゃれな円形の料理が次々と運ばれ、それをつまむスタイルでした。途中からどんどんと人が増えていって、立錐の余地がなくなりそうなところでおいとまして、名古屋まで帰ってきました。
