2024年4月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

 

4月24日

本日は、国立台湾大学の陳文章学長ら5名の表敬訪問を受けました。

昨年、本学天野教授が先方で講演を行なったということでそちらを訪問するのに合わせてということのようでした。今回の表敬訪問には天野教授も立ち会ってくださいました。

陳学長、とてもエネルギッシュな方で、学生交流を今後もっと増やしていきたいと話していました。国立台湾大学、日本の大学との連携も東大や京大、九大などを中心に活発に行なっているとのこと、本学としても台湾のトップ大学とのより強い連携を考えていく必要があります。私自身、宇宙研究での連携はこれまでも行なってきていて、研究室メンバー20名近くで台北のキャンパスを訪れたこともあります。キャンパス内には、東大や京大には今も残っているのでしょうか、帝国大学時代の赤い煉瓦の建物が残されていたのが印象的でした。ただ、陳学長によると、建物の保全に毎年多額のお金が使われるとのことで、歴史的建造物を持っていることも良し悪しですね。残念ながら戦後になってからキャンパス整備した本学には、そのような伝統ある建物はありません。

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4月22日

本日は、東京での日本学術会議総会に出席したのですが、その前にCNRS(フランス国立科学研究センター)の生命系のヘッドのアンドレ・ル・ビヴィッチさんを筆頭とした4名の訪問団との懇談を持ちました。

CNRSは、フランスの研究振興を担う中核的な機関で、3万人ほどの教職員・研究員を独自に雇用、国内に置かれた研究所で研究に従事させています。

今回の訪問では、名古屋大学及び岐阜大学の糖鎖生命コア研究所(iGCORE)と連携して、CNRSが海外に展開する研究所の一つを名古屋大学に新たに設置する可能性について、名大、そして東海機構との話し合いを行うことが主なテーマでした。

この連携の中心人物となっているのは、ヤン・ゲラルデルさんです。彼はフランスのリール大学の研究者なのですが、糖鎖生命コア研究所とクロスアポイントメント(クロアポ)を結び、岐阜大の方で研究を推進されていて、今回の話し合いにも参加いただきました。

これが実現すれば、名古屋大学の中にCNRSの研究所が誕生することになります。そこではCNRSに雇用された研究者が活躍し、また連携する名大・岐阜大の研究者もヨーロッパのファンドに応募できるようになり、若手研究者や大学院生の交流もこれまで以上に加速されるという、まさに「フランスがそこにある」、という形になります。まだいろいろ詰めなければいけない点はあるのですが、私としても実現に向けて最大限サポートしていきたいと思っています。

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4月18日

本日は、3月4日の項でもご紹介した、本学の若手PI研究者育成プログラム、「世界的課題を解決する知の「開拓者」育成事業」、通称T-GExのキックオフミーティングがありました。

ミーティングの冒頭では、今年度この4月から採用となったメンバーに採用証を私から渡しました。名古屋大学、岐阜大学のフェローだけでなく、連携している大学からのアソシエート、さらに企業からの企業アソシエートの皆さんが新たに加わりました。これでフェローが19名、アソシエートが11名、企業アソシエートが5名、合計35名を有する大規模なプロジェクトにまで成長したことになります。新たに加わった皆さん、これからの活躍楽しみにしています。積極的、主体的にプログラムに参加してくれることを期待しています。

 

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4月15日

帰国の翌日ですが、本日はシビ・ジョージ駐日インド大使とヤシャバント・パンワー参事官の訪問がありました。

大使とは国際情勢講座というシリーズの講演を行なっていただくのに合わせての懇談となります。まずはランチでの顔合わせです。大使になってから約1年半、精力的に日本中を訪問して回っているとのこと、すでに42都道府県を巡ったというのですから驚きです。そこでは知事ら首長、産業界、さらには大学などのトップと会ってきたそうです。元々はアラビア語の専門家ということで、クウェートの大使を務めて来られた他、リヒテンシュタイン公国、ヴァチカン、スイス、そして日本(及びマーシャル諸島)の大使を歴任されています。

国際情勢講座では、世界地図を逆さまにして海を中心にインドからアジアへ連なる道を示すことから始め、さまざまなトピックスについてお話しされましたが、インドの学生の97%は日本に好意を持っていること、しかし、日本への留学は極めて少ないことを指摘されていました。どこの大学にも少数だけれどインド人留学生はいるので、必要なことは、スケールアップすること、だそうです。

講座の終了後は、本学のインドからの留学生たちと懇談の時間を持ってくださいました。最後には集合写真、学生の皆さんにはとても良い思い出になったことと思います。ちなみに、学生に私から「どうしたらインドからの留学生を増やすことができるか」尋ねたところ、宣伝が足りていない、名大やG30などについて全然知られていない、とのこと、SNSを活用して、また彼ら彼女らの助けを借りて広報していくことになりました。

 

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4月12日 ②

午後からは岸田総理のお出迎え、まずはキャンパスの中での移動です。

訪問では、最初に私が本学のグローバルキャンパスやそれを使った国際戦略について説明をします。その際には、ノースカロライナの留学プログラムに実際に参加し、この夏から一年の留学予定の本学教育学部の学生さん1名の口から、体験を話してもらう予定となっています。さらに彼女に加え、この地域に留学している日本人6名、合計7名の学生と首相の懇談があり、訪問は終了です。

さて、学生のみなさんも時間通りに集まってくれて、待っている間に緊張が徐々に高まってきました。現地の6名の学生さんですが、名大の医学部で臨床実習を受けている学生が1名、日本の大学から一年の予定で留学中が2名、現地の大学から大学院に進んだ人が1名、日本の大学を卒業後に大学院から留学が1名、そして日本の大学の修士まで出てスタートアップ企業で働いてから大学院に進学しているものが1名と、本当に多士済済なメンバーでした。こちらで所属している大学も、州立大2名、チャペルヒル2名、デューク2名という割り振りで、男女も同数です。

さて、こちらの訪問の直前が州知事主催のランチ会ということで、首相御一行の予定は大幅に時間が押しました。結局予定より25分ほど遅れての到着でした。

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入り口でご夫妻をお出迎えして、建物とグローバルキャンパスについて説明し、またスライドを使って名大の国際戦略についてお話ししました。短い時間だったのですが、しっかり伝わっていると良いなと思っています。うちの学生さんもしっかりと話してくれました。この場所の使い方について首相から質問があったのですが、実際に授業を受けている学生さんに答えてもらえてよかったです。

 

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その後、教室として使っている部屋に移動、学生との懇談です。冒頭に首相が挨拶されたのですが、その中では、名大の取り組みを評価してくださり、国としてもこのような取り組みのための支援の予算を用意している、との発言があったのは朗報です。懇談では、どの学生さんも意欲に満ち溢れていて、まだまだ話し足りない様子だったのですが、秘書官からストップが入り、それでも首相は少し続けられましたが、残念、タイムアップで次の訪問先に移動となりました。首相が聞きたかったのは、困っていることはないか、ということだったのですが、物価高が厳しいということがみなさんの共通の答えでした。

集合写真を撮った後、最後は入り口でお見送りして終了です。全体で30分を超える程度だったのだと思いますが、さすがに疲れました。

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4月12日 ①

今日は、午前中はノースカロライナ州立大学のランディ・ウッドソン学長との面談でした。学長になられてから15年とのこと、実は、濱口総長の時に私も随行して一度お会いしているのですが、同じ場所でした。ただウッドソン学長、だいぶダイエットして痩せられていて、それを指摘したら大変喜んでいました。

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本学との連携についていろいろお話ししたのですが、教員間の交流を促すためにシードファンドを継続していくことで合意しました。また、産学連携などをどのようにやっているか、ということを尋ねてみたのですが、デンマークの製薬会社ノボ ノルディスクの財団などから年間150億にものぼる莫大なお金を毎年いただいているとのこと、羨ましい限りです。

昼は学生会館のようなところの少し良いレストランで食べたのですが、サンドイッチとスープ・サラダでチップを含めて15ドル、今のレートでは2300円近く、名大の花の木やユニバーサルクラブだったら1000円でお釣りが来るところです。

 

4月11日

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本日は、午前中はノースカロライナ大学チャペルヒル校の幹部と面談でした。

最初は、すでに2回お会いしているバーバラ・スティーブンソン副学長と、国際関係のチーム、さらには医学系の学生交流担当副学部長などとお会いしました。昨年1月の訪問以来の連携実績のまとめをして、今後の更なる発展について話し合ったのですが、非常に熱心で具体的な提案をされてきたので、どんどんと発展していくのではと期待しています。なおバーバラさん、日本からの留学生が1.5倍になったと喜んでいらっしゃいました。

少し早めのランチミーティングは、チャペルヒルのクリストファー・クレメンス筆頭副学長(プロボスト)の主催でした。クレメンスさんは観測・実験系の天文学者で、私とは微妙に対象は異なっているのですが、まずは天文談義から和やかにランチミーティングをスタートできました。チャペルヒルは工学部がないことを少しぼやいていましたが、工学の強いノースカロライナ州立大学との差別化もしっかりと考えていらっしゃるようでした。昨年12月にサイバーセキュリティの講習プログラムで名古屋を訪問したチャペルヒルの学生がみなさん、ダブル・メジャーまたはメジャー・マイナーという形で2つの専門を勉強されていたことについて私がびっくりしたことをお伝えしたのですが、かなり意識してやっているとのことでした。

 

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午後は、ノースカロライナ州立大学の中にある名古屋大学のグローバルキャンパスへ移動、翌日の岸田首相訪問のリハーサルを入念に行いました。本番に向けて全体的に緊張が高まってきました。

 

 

4月10日

本日から名大の拠点のある米国ノースカロライナ州へ出張です。岸田首相の訪米中に、名大の拠点に立ち寄って留学生と話をする、というイベントが決まったので、そのホスト役を務めます。

本日は、中部国際空港から羽田に飛んで、羽田からダラス・フォートワース空港、そしてノースカロライナのラーレー・ダーラム空港へという旅程でした。中部国際空港、かつては北米便もヨーロッパ便もいくつも飛んでいたのですが、どんどんと減っていって、今や北米への直行便は飛んでいないようです。不便になりました。

おかげで朝4時半起きで乗り継いで行ったのですが、最後の乗り継ぎでトラブル発生。時差の関係で、同じ10日の朝9時にはダラスについていたのですが、11時発の乗り継ぎ便が遅れに遅れました。一度は、機内まで入って離陸を待つばかりだったのに、外に出され、結局新しい機体とクルーを用意して、出発したのは21時過ぎ、ラーレーには、時差もあって、日が変わって1時過ぎに到着です。結局ダラスで12時間待たされました。最初から12時間とわかっていれば、時間の潰し方もあったのでしょうが、小刻みに遅れていくのは本当にフラストレーションが溜まります。久々の乗り継ぎトラブルでした。

 

 

4月9日

本日は、医学部学生の海外留学支援のために多額の寄付をいただいた柴原慶一さんに、感謝状を贈呈させていただきました。

柴原さんは名大医学部の卒業生で、卒業後は大学院生そして若手教員として京都大学のノーベル賞受賞者、本庶佑教授の研究室で基礎医学の研究に邁進され、その後一念発起、ホスピス運営の会社を起業され、成功をおさめた方です。

柴原さんは、名大の学生時代に一年休学してアメリカに「遊学」(ご本人の弁)された経験をお持ちです。そこで人生観が変わったので、後輩たちに同じような体験をさせてやりたいという強いお気持ちから、今回の「柴原慶一基金」創設の運びとなりました。総額5億円の寄付の具体的な使い道は、医学部の方々を中心に作り上げられましたが、海外での研究留学、クリニカルトレーニングなどと並び、起業を学ぶプログラムも用意され、充実した留学プログラム群となっています。

秋から半年の研究留学をする男女2名ずつ4名の学生がすでに選ばれており、今回柴原さんと懇談の機会を持つことができました。留学にあたっての決意を語ってくれましたが、みなさん本当に意欲あふれる学生ばかりで感心させられました。多くのことを学び取ってきてくれたらと思います。

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なお、柴原さん、名大のキャンパスは30年ぶり、ということで、東山キャンパスでは図書館、全学教育棟(教養教育院)、そして南部生協を懐かしそうに見学されていました。そのあとは、鶴舞でもいくつかの場所を見学し、学生との懇談の後、東京に戻られました。朝のうちは雨だったのですが、昼からは素晴らしい天気に恵まれ、満開の桜の中、豊田講堂では恒例の地獄の細道も行われており、柴原さんにとっても昔を思い起こさせる一日になったのではないでしょうか。

 

4月8日

本日は、会議がたくさん入っていましたが、その中で、午後には名古屋大学の新任教員研修で話をしてきました。野依記念学術交流館で行なったのですが、多くの方に出席いただき、名古屋大学の歴史、学生数や予算などの基礎的な数字、研究、教育、社会連携、国際連携などについて、かいつまんでではありますが、30分間、述べてきました。

名古屋大学出身の方、初めて名大に来られた方、いろんな方がいるかと思いますが、みなさんに名大を好きになってもらって、誇りに思える名大を一緒に築いていきたいと思っています。これからどうかよろしくお願いします!

 

4月7日

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本日は、午後から大須にある本願寺西別院に行き、「後藤新平と名古屋の関わり」に出席してきました。後藤新平の風、という一般社団法人が主催するイベントです。

後藤新平は、台湾総督府の長官や南満州鉄道の初代総裁、内務大臣、さらには東京市長などを歴任、関東大震災後の新しい都市計画を発案するなどで知られる官僚、政治家なのですが、実はそのキャリアは医師としてスタートさせています。20代に名大病院や医学部の前身である愛知県公立病院・附属医学校に赴任、ウィーン大学で学んだ医師ローレツの薫陶を受けました。その後、若干24歳で病院長兼医学校長となりましたが、すぐに内務省に引き抜かれ惜しまれつつ名古屋を去っています。

この本願寺西別院に医学講習所があったこと、また、141年前に後藤新平のお別れ会を行った場所という縁で、今回のイベントとなったとのことです。西別院の写真と、医学講習所(仮病院の附属)があったことの立て札の写真をアップしておきます。

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イベントでは、歴史演談として箏の演奏に合わせての後藤新平の生涯に関する演談、そしてメインは、本学名誉教授の中尾昭公名古屋セントラル病院長による「名古屋大学の礎を築いた後藤新平」というタイトルの講演と充実した内容でした。漫談家の方の軽妙な司会も相まって、全く飽きさせない2時間で、特に中尾先生の後藤新平の講演は全国に足跡を求めるなど、その傾倒ぶりが伺える素晴らしいものでした。

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会の後は、後藤新平のお別れ会の時と同様、本願寺西別院の外部の階段で写真を撮影してお開きとなりました。なお、後藤新平の送別記念撮影の写真は、以下の本学医学部ホームページにあります。

https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medlib/history/archive/print/1883soubetu.html

 

 

4月6日

土曜日、少し時間があったので満開の桜を訪ねて東山キャンパス内を少し散策しました。題して「東山桜便り」です。今さらですが、散策してみて学内には素晴らしい桜がたくさんあることに気づかされてました。まだまだ見落としている場所があると思います。教えていただけたら、来年はぜひ見に行きたいと思います。

まずスタートは、本部から広報プラザに向けて坂を降りたところの桜です。

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続きまして豊田講堂の北側に移動、豊田講堂と多元数理科学の建物の間の桜並木になります。

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次は、ES館とITbM館の間の桜並木、ここは本当に見事な古木が並んでいます。

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山手通り沿いにも、NIC館や減災館の前に桜が植えられていて楽しませてくれます。

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さて道を渡って、学生会館からディープテック・シリアルイノベーションセンター(ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー)の前あたりにも見事な桜です。昔、研究室でこのあたりにゴザを敷いて夜に花見をしたことがありました。

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鏡ヶ池の周辺には見事な桜がたくさんあります。

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附属中高の前の桜です。

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工学部の1号館とEI創発館がバックです。

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工学部の3号館の前だと思います。見事な桜です。

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情報学部の脇にある素晴らしい桜並木です。

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教育学部本館あたりでしょうか。

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文学部本館脇の桜です。

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経済学部の中庭にある見事なシダレザクラです。ソメイヨシノに比べ寿命が長いので、これからがますます楽しみです。

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再び道を渡って、減災館の前の桜になります。

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農学部の向かい、生物機能開発利用研究センターの前の桜です。

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野依記念学術交流館の前の桜になります。

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最後は、本部棟に戻ってきました。1号館の脇の桜になります。

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4月5日

本日は入学式がありました。

入学式ですが、学部を2回、大学院を1回の合計3回に分けて豊田講堂で挙行しました。2年前はコロナ禍で6回に分けて実施したことがはるか昔に思えます。あの時は本当に疲れた…

今年は、ちょうど桜が満開になる最高のタイミングでの入学式です。卒業式とは違って、新入生の皆さんは男女問わずダークスーツ系統の服装がほとんどで、何かネット情報でもあるのでしょうか、少し不思議な感じを受けました。

私の挨拶では、名大の歴史、チャレンジすること、失敗すること、さらに大学での学び、特に生成Aiの出力をコピペしないこと・留学の勧めなどについて述べました。

今回の入学式の目玉はノーベル賞受賞者の小林誠特別教授による来賓祝辞です。小林さん、淡々とした口調ですが、先輩としての歓迎の挨拶に続いて、研究について枝葉ではなく幹に立ち返ること、専門だけでなく周辺に目を向けることが大事ということなど、世界トップレベル研究者として、貴重な後輩へのアドバイスをしてくださいました。新入生の心に響いたことと思います。小林さんには本当に感謝です。良い機会だったので、ツーショットをお願いしてしまいました。

新入生の皆さん、思いっきりチャレンジして充実した大学生活を過ごしてください!

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4月4日

本日は、スロベニアのリュブリャナ大学とノヴァ・ゴリツァ大学、二つの大学の学長の表敬訪問がありました。

スロベニアは旧ユーゴスラビアの構成国の一つで、イタリアのすぐ東に位置しています。首都がリュブリャナで、リュブリャナ大学は23学部を擁し、学生数が学部23500人、大学院が17000人の国内最大の大学です。名大と比べても学生数が3倍ほどもあります。一方のノヴァ・ゴリツァ大学ですが、1995年に設立され学生数が400人と小さい大学になります。ノヴァ・ゴリツァ大学のゴロブ学長はリュブリャナ大学で学び、教員もしていたとのことで、お二人仲良くの訪問でした。ゴロブ学長の専門は素粒子実験で本学の素粒子宇宙起源研究所(KMI)が筑波で進めている実験の重要メンバーとのことで今回の訪問が実現しました。なお、リュブリャナ大学のマイジュチ学長は獣医学部で生命機能を研究されていた方になります。お二人の話で興味深かったのは、スロベニアは200万人しか人口がないのに、7つも大学がある、多すぎだとの発言です。大学の定員が入学希望者を上回っているのだそうです。ただ、200万人はほとんど名古屋市と同じ人口、名古屋には19も大学があります。名古屋は近隣の市町村や県からも学生を受け入れているから成り立っているのかもしれませんね。

両大学とも学生・研究者の交流を希望されており、まずは共通の興味の分野で実績を上げていくこととなりました。

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4月1日

今日から新年度です。部課長クラスがかなり入れ替わったので、本部関係の皆さんにはご挨拶いただきました。岐阜大学を含め結構外部に出ていた方が多く、懐かしい顔をたくさん見られました。私の身近なところでは、担当の秘書さんが交代です。前の方には本当にお世話になりました。次の職場での活躍を期待しています。新しい方、早速いろいろ対応お願いしています。これから、どうかよろしくお願いします。

午後には新たに発足したデジタル人文社会科学研究推進センターの看板上掲式がありました。文系地区、入り口に一番近い経済の建物の前に設置します。式もその前で行いました。文系振興のための鍵となる新しいセンターです。是非とも各部局の協力のもと、力強く走り出してもらいたいと期待しています。

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さて、天気も良かったので、経済まで歩いて行きました。桜がようやく3分咲きぐらいですが咲き始めています。こちら豊田講堂向って左側脇の桜です。最も、中には気の早い桜もいて、かなり咲いているのもありました。こちらも写真アップしておきます。場所は、ES館向かいの情報基盤センター前になります。ツツジは大学本部の近くです。また、新入生が手続きに来ているようで、サークルの勧誘も行われていました。学内、春爛漫です!

 

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3月29日

本年度最後の業務日となります。ようやく桜も開花しました。とはいえ、朝はものすごい雨で大学に着くまでにだいぶ濡れました。

本日朝一番のイベントは、赤﨑賞の表彰式です。青色ダイオードの発明によって弟子の天野教授とともにノーベル物理学賞を2014年に受賞された赤﨑先生からのご寄付に基づき、作られた賞になります。賞の目的は、学術・科学技術の分野で将来の発展が期待できる優れた研究能力を有する名古屋大学の35歳以下の若手研究者を顕彰し、その研究意欲を高め、研究の発展を支援するためで、今回が14回目です。これまでの受賞者は、皆さん研究者として実績を重ねられ、すでに教授となって活躍されている方も多くいらっしゃいます。若手研究者の登龍門という位置付けになります。

今回の受賞者ですが、理学研究科の稲垣雅仁特任助教と工学研究科の村山恵司助教のお二人でした。稲垣さんは、コロナワクチンで有名になったメッセンジャーRNAを高純度化させる鍵となる技術を開発したこと、村山さんは新たなかつ安定した核酸を人工的に作ることに成功したことでの受賞になります。期せずしてお二人とも化学から出発して、生命の根源に関わる研究をされていて、以前からの知り合いだそうです。

授賞式には天野先生も出席され、受賞者の思い出に残るものになったのではないでしょうか。お二人、研究者としてこれからさらに大きな成果を上げていかれることと大いに期待しております。おめでとうございます!

 

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3月27日

本日は、東海国立大学機構の役員会が本学で対面でありました。こちら、月2回の定例なのですが、今回は加藤智子理事(非常勤)がこの3月末をもって退任となりますので、これまでの感謝の意を伝えるために、感謝状や記念品を送り、送別のランチを一緒にいただきました。加藤理事は、創業129年になる燃料商のヤマカグループを率いており、多治見商工会議所副会頭、岐阜県経済同友会代表幹事、岐阜県教育委員会委員長などを歴任され、地域を代表する経済人です。東海国立大学機構が発足した当初から4年間、本当にお世話になりました。今後も参与として関わっていただけるとのことですが、これまでありがとうございました。

 

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3月26日

本日は、ネーミングライツに関する記者発表がありました。

ネーミングライツを取得していただいた「企業」は、公益財団法人服部国際奨学財団、場所は教養教育院(全学教育棟)の1階と2階のスペースになります。これまでも1階の学生ホールについては、服部ホールという愛称で親しまれてきましたが、これからさらに5年間のネーミングライツを取得いただきました。今回それに加えて、2階に新たに服部ラウンジというスペースのネーミングライツを5年間取得いただくとともに、合わせてスペース整備のための寄付もいただきました。

今回のネーミングライツ、何より素晴らしいのは、企業の宣伝目的ではなく、奨学金の周知のために行うという点です。先ほど「企業」とカッコ書きで書いたのは公益財団法人だからです。服部奨学生は、月額10万円の給付型、つまり返済不要の奨学金を2年間付与されます。財団が活動を始めてから過去15年間、本学ではのべ87名の学生が支援をいただいています。全体では600名強とおっしゃっておりましたので、相当の割合が本学の学生ということになります。

服部ホールで行われた記者発表には、財団の瀬田大理事長にお越しいただき、ネーミングライツを取得した意義や服部奨学金についてご説明いただきました。なお、瀬田理事長は、本学が行なっているエクゼクティブプログラムNExTプログラムの第1期生で、久しぶりにお会いしました。記者発表の後には2階に移動、新たに整備した服部ラウンジを見学させていただきましたが、学生にとって非常に落ち着いて過ごせるスペースになっています。教養教育院の新たな名物になりますね。

学生の皆さん、どしどし服部奨学金、応募ください!

 

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3月25日②

卒業式の際には、例年のことになりますが、学部については各学部の卒業生のうち最も優秀な学生に送る総長顕彰も同時に授与させていただいています。「学修への取り組み」部門と呼んでいますが、今回も9名の学生さんを顕彰しました。

卒業式の後には、同じく総長顕彰の「正課外活動への取り組み」部門の表彰を別途、豊田講堂の3階で行いました。こちらは、社会や本学への貢献等での受賞になります。個人3件、団体3件で、今回は、留学生を支援する活動や、精神疾患の当事者やご家族をサポートするNPOを立ちあげ、活動を頑張ってこられた皆さんでした。全日本大学駅伝対抗選手権大会に久々に出場を果たした陸上部の長距離パートも受賞です。おめでとうございます!

 

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3月25日

本日は、名古屋大学の卒業式でした。卒業式は3回に分け、午前にまず4学部、続いて大学院、午後に5学部について実施しました。

天気は雨でしたが、華やかな服装の卒業生も多く、今日一日大学全体に祝祭の空気が漂っていたように思います。

今年の学部卒業生の入学は、まさにコロナが始まった時でした。入学式は中止、授業は全てオンライン、名大祭もなくなり、本当に思い描いていた学生生活とは全くかけ離れた日々を過ごすことを強いられた学生たちです。今日、晴れの卒業式を迎えられた卒業生の皆さんを本当に誇りに思います。

今回は、私と柴田昌治全学同窓会長からの祝辞に加えて、同窓生からのスペシャルゲストとして、ネットイヤーグループの共同創業者・元CEOで現在は取締役の石黒不二代さんにスピーチをお願いしました。1980年初頭に4大卒の女性がどのように社会に扱われていたのかなど、本当に刺激的な内容のお話をいただきました。卒業式の模様は、YouTubeで見ることができますので、是非そちらで内容をご確認いただければ幸いです。

卒業生の皆さん、困難を乗り越えて卒業したことに大きな自信を持って、人生の次のステージに進んでいってください。なお、母校愛も忘れずにお願いします。

おめでとうございます!

 

2023年度卒業式の様子はこちらからご覧になれます

https://www.nagoya-u.ac.jp/info/normal/2023_3.html

 

 

3月22日

本日は、ファム・クアン・ヒエウ駐日ベトナム特命全権大使が、大使館の職員らと本学を訪問されました。ヒエウ大使は、2005年に名古屋大学法学研究科で修士号を取得された方です。英語コースで学ばれたので、日本語よりは英語の方が得意とのことでした。

今回の来訪は、名大を視察され、ベトナムとの留学生と交流することが目的でした。面談の場所は、アジア法交流館。大使一行は予定より少し早めに到着するとの連絡を受けていたのですが、ほぼ時間通りに到着されました。なんでも「よく知っている場所なので運転手に指示したのだが、20年前と変わり過ぎていて、どこにいるのかわからなくなってしまった」とのこと。20年ぶりだと、東山キャンパス、本当に大きく変わってしまっています。

懇談は、私からの挨拶、大使からの挨拶、矢野法学研究科長からの挨拶・現状報告などの後に、お土産の交換と記念撮影という段取りで進められました。今回は、大使の指導教員だった鈴木將文名誉教授(現早稲田大学教授)や、ベトナムの交流の中心となって活躍された鮎京正訓名誉教授も出席され、大使には昔を思い出していただけたと思います。またベトナム人留学生も10名ほど参加しました。

本学のベトナムからの留学生数は現在76名、中国、韓国に次いで常に3番目をインドネシアと争っています。また、愛知県は日本で最もベトナム人の多い都道府県でもあるそうなので、大使には本学とベトナムの交流のさらなる発展をお手伝いをいただけたら、と思っています。

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3月18日

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本日夕方からは、名古屋大学ホシザキ奨学金第七期生最終報告会が野依記念学術交流館で行われました。

「名古屋大学ホシザキ奨学金」は、ホシザキ株式会社取締役会長であり、坂本ドネイション・ファウンデイション株式会社取締役会長の坂本精志様とご夫人の坂本春代様の「ものづくり」に関わる学生を支援されたいというご意志に基づき、平成28年度本学に創設された給付型の奨学金制度になります。ですので、対象は工学部・工学研究科、情報学部・情報学研究科、環境学研究科の学部3、4年生、そして大学院博士前期課程の1、2年生になります。

奨学生の枠ですが、毎年増やしていただいていて、令和4年度採択の第七期生は22名、令和5年度の第八期生は34名にのぼります。今回は、奨学生のうち第七期生から13名、第八期生から28名が参加しての報告会でした。会には坂本精志会長に加え、坂本ドネイション・ファウンデイション株式会社から加藤玲社長、高橋正人事務局長にお越しいただきました。会では、私からのご挨拶、学生を代表して第七期生の学部生、大学院生が1名ずつ報告をした後、坂本会長からのご挨拶で締めくくりました。

会の後では、学生と坂本会長たち、名大の執行部メンバー、関連する研究科長らとの懇談会がもたれました。学生のポスターが貼られ、それをネタに多くの学生さんたちと話すことができたので、楽しい歓談の時間を持てました。

  

3月15日②

本日は、午後には水田賞の授賞式がありました。

昨年逝去された水田先生の名前を冠した賞であり、思想史の分野で将来の発展が期待できる若手・中堅研究者を顕彰するものです。対象は本学の研究者に限りません。実際に第12回となる今回の受賞者、南森茂太さんは関西学院大学で学位を取られ、現在は長崎大学経済学部准教授、本学とは直接の縁はない方です。

南森さんの研究対象は、幕末から明治初期に思想家・官僚として活躍した神田孝平(たかひら)、私は浅学にしてこの名前、存じ上げませんでした。民衆を愚民ととらえず、人民として位置付けた人とのことでしたが、審査委員長の安藤隆穂先生(水田先生の高弟で本学名誉教授)からは、ぜひ、福沢諭吉との比較をやってほしい、というリクエストが出ていました。

この賞からは、現在の日本の思想史研究をリードする多くの人材が排出されています。南森さんにも期待しております。

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3月15日 ①

本日は、英国ノッティンガム大学のシェーラー・ウェスト学長ら一行が名大を訪問されました。ノッティンガム大学はロンドンの180kmほど北に位置しており、創設は1881年、正式に独立した大学になったのが1948年と、本学と同じような歴史を持つ大学です。

本学とは医学部との連携が進んでおり、互いに9大学連合のGAMEという学術連携のメンバーとなっています。さらに現在、ジョイント・ディグリーの締結に向けて話し合いが進んでいるとのことです。

今回、先方は医学に加え、国際連携の担当者、さらには中国の寧波市に設立した分校から理工学部長以下お二人も参加されていました。イギリスの大学は積極的に中国に打って出ています。寧波キャンパスの教員の興味は、工学、特にカーボンニュートラルということだったので、関係する名大の教員にもご出席いただき、研究内容について報告していただきました。また、経済・経営学が強い大学ということだったので、経済の先生方にもご参加してもらいました。短い時間だったので、今回は(医学を除けば)まずは顔合わせ、というところでしたが、今後、学生交流を含めて良い連携が進むことを期待しています。

なお、ウェスト学長ですが、芸術史がご専門とのこと、日本で文系の女性研究者が女子大以外の国立総合大学の学長になる日が来るまでにはまだ少し時間がかかるかもしれません。

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3月13日

本日、午後イチには、東海東京財団グローバル教育推進事業運営委員会の学生成果報告会を実施しました。ここでは、(一財)東海東京財団のご寄付により実施しているシェフィールド、ケンブリッジという英国の大学への短期留学プログラムで、実際に留学してきた4名の学生が参加して、そこでの学びや経験などを報告しました。東海東京財団からは、財団の評議員で東海東京証券(株)の代表取締役会長である佐藤昌孝様、また同財団事務局のご担当で東海東京フィナンシャル・ホールディングス(株)の総合企画部長である岡部博行様にご出席いただき、佐藤会長からは講評もしていただきました。

学生たちは留学を通じて、日本と英国の教育の違いを実際に体験したこと、新しい友人を得たこと、一方で、英国の伝統と歴史に圧倒されたことなどを語ってくれました。また皆さん、この後のキャリアなどについて本当に前向きに語ってくれていて、留学を経て、大きな刺激を受け一皮剥けたような印象を受けました。

佐藤会長からは講評の中で、ご自身が米国でMBAを取られ、またその後英国に赴任したことなどの体験を踏まえ、海外での学びの大切さについて語ってくださいました。話の中では、2015年度から名大と国際連携をスタートさせた契機について、ご自身が深く関わっていたことなどについても述べられていらっしゃいました。本当に長年に渡り名大へのご支援、ご協力ありがとうございます。

さて、新年度、夏にはケンブリッジから学生が名大にやってきます。また、エジンバラ研修も新たにスタートします。東海東京財団様・東海東京証券様・東海東京フィナンシャル・ホールディングス様、これからもご支援どうかよろしくお願いします。

私の方は、本日はこの後、岐阜大学まで移動して、常勤理事懇談会に出席して長かった1日も終了です。岐阜では自由闊達に意見を戦わせたこともあり、当初の予定を大幅に超えて、岐阜大学を出たのは19時過ぎでした。ちょっと疲れました。

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3月12日②

引き続いて、私が初代コーディネーターを務めていた博士課程教育プログラム「PhDプロフェッショナル登龍門」の7期生修了式に出席してきました。10年ほど続いたプログラムなのですが、博士課程教育推進機構に引き継ぎ、これで実質的にはプログラム自体終了です。

コロナ禍を乗り切った学生1名に修了証を出したのですが、このプログラム、学生だけでなく関わった教員も大きく成長したプログラムだと思っています。修了式には、プログラムを外部からずっと支えてくださってきた筒井宣政東海メディカルプロダクツ会長、また、発足時の教員で現在は慶應大学に移られた大屋雄裕さんなど、懐かしい顔が揃いました。修了生や関わった教職員、すなわち「登龍門ファミリー」の皆さんの益々の活躍、期待しています。

 

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3月12日 ①

昨年に引き続き、3年連続で(株)バッファローから全新入生を対象に、USB Type-Cの充電器を寄付いただきました。こちら、PCはもちろん、アンドロイド携帯や最新のiPhoneなども充電できる優れもの、新入生のみなさんには本当にありがたいプレゼントです。コロナ禍で授業のオンライン化したことを契機に始めていただいたご寄付です。

本日の午前中には、バッファローの牧寛之社長から目録の贈呈をいただき、ありがたく受け取らせていただきました。実機も見せてもらったのですが、コンパクトで持ち運びも便利です。新入生には、大いに有効活用してもらえると思います。牧社長、本当にありがとうございます。

 

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3月10日

今日は名古屋ウィメンズマラソン、本学卒業生である鈴木亜由子さんの最後の追い上げに胸が熱くなりました。勇姿を実際に見ようとコースまで行ったのですが、通り過ぎてしまった後だったようで、空振り。失敗です。

何しろ、彼女のようなランナー、本当に速いです。ランは1kmのラップでペースを表すのですが、今回彼女は3分21秒平均で42.195kmを駆け抜けているのですから有り得ません。比べるのもおこがましいのですが、私にとっては、6分というのが一つの壁です。それも5kmから10km程度での数字です。ほぼ倍のスピードで、何倍もの距離を走り抜ける、繰り返します、本当に有り得ません。目標としていた日本記録との差は、1kmのラップにすればわずか3.65秒、すごく厳しい世界で戦っていることがわかります。

鈴木亜由子さん、お疲れさまでした。あなたのがんばりは、名古屋大学関係者の皆に勇気を与えてくれました。ありがとうございます。

 

 

3月7日

今日も忙しい一日でしたが、その中で、日本法教育研究センター短期受入れ研修の最終日として行われた文化発表会が一番印象に残りました。

ウズベキスタン、モンゴル、ベトナム、カンボジアにある日本法教育研究センター、通称CJLについてはこれまでも何度か書いたことがありますが、そこの3年生、日本語の勉強に加えて日本の法律を本格的に学び始めた学生を対象に行う研修です。10日ほどの研修では、ハードな日程の中、数日間ではありますが、愛知県議会議員連盟、一宮市、蟹江町、幸田町の皆さんにボランティアでホストファミリーとしてホームステイを受け入れていただき、日本の文化、家庭の体験もしてもらいます。

そのお返し、ということで、ホストファミリーをお招きして、4カ国の研修生が民族衣装を着てダンスや歌を歌う、という催しが文化発表会です。短い準備期間にも関わらず、みなさんとても工夫して素敵なパフォーマンスを繰り広げてくれました。

文化発表会の後では、懇親会が開かれ、研修生同士、またホストファミリーや教員と和やかに懇談を楽しんでいたようです。やはり対面は良いですね。写真を添付しますが、どの国か当ててみてください(1カ国だけ2枚あります)。

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3月6日

本日は、総長室でオンラインによる東海国立大学機構の理事会に出席した後、国立大学協会、通称国大協の総会に出席するため、東京に向かいました。

3月だというのに、ここのところいやに寒い日が続きます。東京も気温は低かったのですが、風がないのは救いでした。桜の開花、今年は遅くなるかもしれません。

そんな中、竹橋にある学士会館で行われた国大協総会ですが、国立大学の学長ら100名近くに加え、陪席の事務職員、最近の施策を説明する文部科学省の幹部職員らも参加し、毎回大変大掛かりに実施されています。これだけの人たちを半日東京で拘束する必要があるのか、会議の中身自体はオンラインで実施すれば十分な気がします。

ただ、今回は懇親会がついていて、こちらでは、多くの大学の学長や文科省幹部と話しができ、大変有益な時間を過ごすことができました。その中で、特に印象に残っているのは、ある学長さんが、「先日、学部長の一人を解任した」とおっしゃっていたことです。なかなかできないよね、と他の学長さんたちと目を見合わせてしまいました。

 

3月5日

本日は、ウズベキスタンのタシケント国立法科大学、ホジャエフ・バシロフ副学長が来学されました。まず懇談をランチミーティングで行い、午後にはCALE(法政国際教育協力研究センター)に場所を移して、法学研究科との連携協定更新を見届けました。

バシロフ副学長ご本人は、名古屋大学法学研究科で博士号を取得されており、英語コース専攻ではあったものの、日本語もかなりのレベルで話す方です。今回、当初はウズベキスタンの司法副大臣が一緒にいらっしゃる、ということだったのですが、来日が遅れ残念ながら名古屋大学には来ていただけませんでした。結局、副学長のみの来学であったので、当初用意してあったフォーマルなご挨拶ではなく、もっと砕けた挨拶の方が良かったかもしれません。調印式も、名古屋大学側が法学研究科長、CALEセンター長がサインをし、私とCJLセンター長が見届け人、ウズベキスタン側はバシロフ副学長のみ、ということでこじんまりとしたものとなりました。先方の学長のサインはすでにしてある状態での調印でした。

恒例のお土産交換をしたのですが、ウズベキスタンは飾り皿とほとんど決まっているようで、今回もそれでした。結構嵩張るのに、自らお持ちいただき、皆さんに一個ずついただきました。この際、いろんな大学のもののコンプリートを目指しますか。現状のコレクションの写真を添付します。大小様々、マグを一緒に入れて撮りましたのでサイズはそちらから想像ください。今回いただいたのは左下のものです。

 

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3月4日 ③

富士通との協議会の後に出席したのが、本学の若手PI研究者育成プログラム、「世界的課題を解決する知の「開拓者」育成事業」、通称T-GExのコンソーシアム総会です。文科省の補助金を10年間もらって進めている、若手研究者を世界で活躍する独立した研究者、PIに育てるというプロジェクトです。

名古屋大学と岐阜大学の若手研究者に支援をするのですが、両大学以外にも、この地域の多くの大学・機関に参画いただき、プログラムを受講するアソシエート・メンバーを送ってもらっております。企業との連携も進めていて、今年度から企業からのメンバーも加わりました。今年度が採択3年目ですが、現時点で支援を受けているフェローが19名、連携機関からのアソシエートが11名、企業からが1名ということで総勢31名を育成するという体制まで拡大できました。

フェローの方々の活躍も目覚ましく、これまでハーバード大学へ転出1名、学内昇進3名を輩出、さらにこの3月末で学外への栄転を含め3名のキャリアアップが決まっているとのこと、本当に将来が楽しみです。

今回は、T-GExが提供する様々なプログラムについての総括と、実際に参加したフェローの声を直に聞くことができたので、プログラムの成長が実感できる会になりました。ご尽力いただいている武田宏子プログラムマネージャーほか、教員、URA、事務職員の皆様、どうもありがとうございます。

終了後は、連携する機関、企業の方々との意見交換会を花の木で開催、合わせて栄転されるお二人に修了証をお渡ししました。活躍、期待しています!

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3月4日 ②

本日は、送別会の前になりますが、午後に、富士通と東海国立大学機構が包括的に連携して進めている事業に関して、包括協定推進協議会が行われました。

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現在ヘルスケア分野と宇宙分野、2つのテーマで連携を進めています。他とのダブルブッキングで、途中までしか出席できなかったのですが、今回は私に関連が深い宇宙の分野についての進展を聞かせてもらいました。東海機構の中でも、名古屋大学の宇宙地球環境研究所が中心となって連携しているプロジェクトで、宇宙天気に関連する研究・社会実装を目指すものです。今回は、富士通の独自のAI技術を使った成果が出てきていて、大変期待できる展開になってきました。学会発表と合わせての記者発表も予定されていますので、中身についてはそちらを楽しみにしていてください。

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3月4日 ①

送別会の季節になりました。今日は、古巣の物理教室で2名の教授の方が最終講演とその後の送別会が行われました。他とダブルブッキングしていたので、最初の20分だけの出席だったのは残念でした。奇しくもお二人とも重力に関係する研究を進めてこられた方で、宇宙の成り立ちに関わる極めて基礎的・根源的な内容になります。お二人ともまだまだ現役で、これからも活躍が期待されます。

お二人の姿を見ていると、定年の在り方、定年後の教員の活躍の場を大学にどのように用意していくのか、検討が必要だと考えさせられました。一方で、人材の循環、特に若手の活躍を阻害することはあってはならないので、その点での考慮も必須です。限られた予算やスペースの中でどうすべきなのか、難問です。この問題は、事務職員など教員以外の職種についても同様です。結局はどう役割を分担していくか、という問題だと思うのですが、検討をしていきたいと思っています。

 

 

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