2024年6月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

   

6月13日

最近訃報が相次ぎました。

4日には、森嶌昭夫先生がお亡くなりになったというニュースに接しました。本学名誉教授で、四日市公害訴訟で原告団に助言するなど民法、環境法の専門家としてご活躍されるとともに、名古屋大学がアジア各国に展開する法整備支援の礎を築いた方として記憶されます。一昨年秋のCALE(法政国際教育協力研究センター)20周年記念式典にはご出席され、お話をする機会を得ることもできました。享年八十九歳とのこと、ご冥福をお祈りします。

12日には、建築家で本学名誉博士、槇文彦先生の逝去のニュースがマスコミ各社で大きく取り上げられました。建築のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞された大家ですが、名古屋大学にとっては、なんといっても豊田講堂の設計者として知られています。若き俊英、槇先生にとって、日本国内で初めて設計したのが豊田講堂とのことです。名古屋大学のシンボルとして知らない人がいない建造物となった豊田講堂、槇先生、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

 

 

6月12日

本日は、東京出張でした。

午前中は、三菱UFJ国際財団の評議会に出席、場所は東京駅すぐの三菱商事の中にある三菱クラブでした。旧東海銀行で行なっていた国際プログラムの関係もあって、名大総長に声がかかっているようです。

一般の団体や学生団体の国際交流への支援、アジアの現地大学生への奨学金支給など普段あまり知らなかった地道な活動を知ることができました。その中には、名古屋大学のアジアサテライトキャンパス学院の学生さんが、名大に来てチュートリアルを受けるための援助も含まれています。

地政学的な問題もあり、国際交流が難しくなっている時代ですが、このような活動が続いていくことを望みます。

午後からは、竹橋の学士会館に場所を移して、国立大学協会(国大協)の総会に出席してきました。天気が良かったので、東京駅から歩きました。少し暑かったですが、20分程度のちょうど良い散歩でした。

国大協では、最近出した声明などの話題についても少し話しがありました。「もう限界です」のフレーズが印象的です。懇親会まで出てきたので、帰りはだいぶ遅くなりました。学長さんたちの本音を知ることができました。会の合間には、朝日新聞から学費値上げについてのコメントを求められました。学内では検討はしていない旨お答えしました。

 

 

6月10日

本日は、農学部が海外2大学とともに3大学共同で行なっている研修プログラムの打ち上げに行ってきました。

海外2大学は、タイのカセサート大学とカンボジアの王立農業大学です。学部学生がお互いの大学を訪問して研修を受ける、というプログラムで、昨年に続いての参加です。昨年は修了式にお邪魔したのですが、今回は、学内のレストラン「花の木」で行なった食事付きの交流会への参加です。

研修が全て終わった後なのでリラックスした雰囲気で、学生さんたちが中心となった楽しい会でした。とても女子学生比率が高いのに驚かされました。農学部は、ほぼ男女比が同じなのですが、このようなプログラムに積極的に参加する学生には女性が多いということなのだと思います。ちなみに、学生さんたちに総長って一体普段何をしているのかと聞かれたので、このブログを紹介しておきました。

会の途中では、名大の学生からは折り紙のレクチャー、タイの学生は現地の椅子取りゲームとその罰ゲームの早口言葉、カンボジアの学生はダンスと、こちらも「ロンドン橋落ちた」に似たゲームで学生全員参加するなど、楽しい時間を過ごしていました。

秋には、名大の学生が今度はタイかカンボジアに研修で訪問するそうです。充実した時間が過ごせることと思います。

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6月8日

木曜日からスタートした名大祭ですが、本日朝、学術講演会で45分ほど話してきました。

宣伝のためにあらかじめ名大祭のマスコットふりぁあと一緒に写真をとったりした甲斐があったのでしょうか、IB情報館の大きなスペース、思ったよりも埋まっていました。

小学生の顔もそれなりに見えたので、中身について、できるだけわかりやすく、と思って話していたら、完全に時間が足りなくなってしまいました。一応話しはそこまでで完結していたのですが、半分しか話せなかったのは反省です。講演終了後は、再びふりゃーとの記念撮影、みなさん携帯で写真を撮ってらっしゃいました。

なお、午後からは、中日文化センターで毎月のシリーズとして秋まで9回実施予定の、「名古屋大学総長がナビゲートする科学最前線「知の地平線 未来への挑戦」」に行ってきました。今回は、国立天文台の本間希樹教授によるブラックホールの話を1時間、そして私との対談を45分、という構成で実施しました。本間さんはブラックホールの影を撮影したという国際チームの日本代表として有名になった方ですが、昔からよく知っている方です。

土曜日の講演会の梯子、さすがに疲れました。

 

 

6月7日③

愛知学長懇話会終了後は、京都へ移動、村田学術振興・教育財団の評議員会・理事会に出席してきました。

村田学術振興・教育財団は、京都の村田製作所の株の運用益をもとに、エレクトロニクスを中心とした学術研究、国際交流に対する助成、そして近年では高校・高専でのSTEAM教育、ものづくり教育などに助成を行っています。ここのところ株式の配当が好調とのことで、助成金の総額も増額という景気の良い話でした。

今回、少し残念だったのは名古屋大学からの助成金への応募件数が少なかったことです。例えば研究助成ですが、東大、大阪大、東北大からは30件を超える応募があったのに、本学からは16件しかありませんでした。倍率は3倍ほどにもなるそうなのですが(科研費とあまり変わりませんね)、是非とも本学からも多くの応募を期待しています。文系も一部応募可能です。

今回の評議会は、京都駅のホテルで行われたのですが、京都、来るたびに観光客が溢れていて、古都の風情をゆっくり楽しむことなど到底できなくなっていることを感じます。オーバー・ツーリズム、本当に問題ですね。

 

6月7日②

T-GExの外部評価が終わったらすぐに、愛知学長懇話会をオンラインで実施しました。

愛知県の大学の学長がほとんど全て加わっている懇話会ですが、今回は委員会からの報告や事業報告・決算、事業計画・予算など通常の事項を比較的粛々と進める会となりました。

その中で、2026年のアジア競技大会・アジアパラ競技大会については、本会の専門委員会からの報告以外に、大会組織委員会から学生ボランティアの要請があり、愛知学長懇話会としても専門委員会を通して取りまとめていくこととなりました。

1時間半という制約があり、最後の懇談事項、今回は図書館におけるオープンアクセス支援及び機関リポジトリ運用についてでしたが、十分に時間が割くことができなかったのが残念です。司会として反省です。

さて次回は、1月に対面で行います。知事と市長も出席予定です。また知事と市長に挟まれる席次になりそうです。

 

6月7日①

本日は3つのイベントがあって、かなり忙しい一日でした。

まず、午前中から昼にかけて、世界で活躍できる研究者を育成するために本学が文部科学省から補助金をいただいて実施している「世界的課題を解決する知の『開拓者』育成事業」、通称T-GExの外部評価委員会がNIC館でありました。

外部評価は、プログラムが自主的に実施しているもので、外部からの忌憚のないご意見をいただきプログラムの改善に繋げたい、という目的で行うものです。委員には海外からオックスフォード大学のロジャー・グッドマン先生、台湾中央研究所のイー・ファン・ツァイ先生などにも加わっていただき、プログラムの進捗状況を武田宏子プログラムマネージャー(法学研究科教授)から説明、また実際に支援を受けているフェローとのオンライン面談を実施、しっかりと見ていただけたと思います。委員会からはプログラムの裾野を広げる必要があるのではないかなどの重要な指摘をいただきましたので、今後の改善に生かしていきたいと思っています。

ちなみにグッドマン先生には、前日にシンポジウムでオックスフォード大学の改革について示唆に富むトークをいただきました。日本研究をご専門とする先生ですが、名古屋大学としてもこの縁を大切にしたいと思っています。

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6月5日

本日は昼前から東京に出張してきました。日帰りになります。

最初の目的地は、麻布にあるシンガポール大使館です。シンガポール大使主催のレセブションへの出席ですが、シンガポール国立大学(NUS)のグローバル体験コース(GEx)東京プログラムに参加中の学生25名ほどを招待し、そのプログラムを手伝っている関係者も合わせて招待したという催しでした。

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東京プログラム、という名称になっていますが、全体が1か月ほどの中、名古屋・愛知での10日間の滞在も含まれています。本学では、シンガポールオフィスが窓口となり文化体験や美浜町で行ったサービスラーニングなどをお手伝いしました。窓口として大活躍したのが、本学GMC推進機構の今泉寛教授です。シンガポール在住なのですが、今回のイベントに合わせて帰国され、当然シンガポール大使館にも同行してもらいました。

さて、プログラムの中で、サービスラーニングが美浜町で行われたことについては、少し説明が必要かもしれません。美浜町は、幕末に山本音吉という人がシンガポールに定住した縁から、シンガポールとの交流が非常に盛んとのことだそうです。音吉は漂流民としてアメリカ西海岸に漂着、先住民に救助されイギリス資本の会社に引き取られロンドン、マカオへと移動、聖書の和訳にも協力、鎖国の中帰国ができないでいたのですが、日英和新条約の締結の際に通訳として来日、その後シンガポールに定住してそこで亡くなるという波瀾万丈の人生を送った人です。有名なジョン万次郎よりも前にアメリカに着いています。すごい人がいたものです。

今回のレセプションにも、美浜町から八谷充則町長、美浜町が選挙区に含まれている伊藤忠彦衆議委員議員など関係者が何人かいらっしゃっていました。こちらのグループ、別途大使との面談もセットされており、シンガポール側として美浜町を非常に大切にしていることが伺われました。

さて、今回オン大使に知己を得ましたので、是非とも名古屋大学を訪問いただくように要請させていただきました。ちなみに大使は、日本に留学して、東工大で電子工学を学んだそうです。

シンガポール大使館の後は、経産省まで移動して、本学、また東海国立大学機構のスタートアップについて説明させていただきました。経産省としてもさまざまなプログラムを用意しているとのことですので、是非とも情報共有をして支援に結びつけていきたいと思っています。

日帰りでしたが、盛り沢山で大変な東京出張でした。ちなみに、急ぎだったので名大からタクシーで高速を使って名駅まで行ったのですが、ドライバーが働き始めてまだ一週間、高速に乗るのもタクシードライバーとしては初めてという方でした。道もわかっていなくて、四谷で高速に乗ってすぐに無理な車線変更でヒヤリとさせられる場面もあり、その後は到着までずっとナビをする羽目になったのも出張で疲れた一因かもしれません。

 

 

6月4日

本日は、東海地域での電波の日・情報通信月間記念式典が名古屋観光ホテルで執り行われました。

「電波の日」は1950年の6月1日に電波に関する法律が施行されたことを記念して設けられたものです。総務省と情報通信月間推進協議会が主催の記念中央式典が今年は6月3日に東京の帝国ホテルで開催されています。東海地区がその翌日ということです。この式典の目玉は、電波利用又は情報通信の発展に貢献した個人や団体を表彰することにあります。

今年度は名古屋大学にとって大変おめでたいことに、中央式典において本学の宇宙地球環境研究所草野完也教授が総務大臣表彰を受け、また、情報学研究科安田孝美教授が情報通信月間推進協議会会長表彰情報通信功績賞を受けました。こちらお二人については、本日の記念式典でもしっかりと報告されました。中央式典で表彰された東海地域の個人は今回はお二人だけです。草野先生、安田先生おめでとうございます。安田先生は、本日の式典にも出席されていました。

さて本日の表彰では、「電波の日」東海総合通信局長表彰として、本学の未来社会創造機構大山慎太郎准教授が名工大の教員と共同で表彰を受けていました。おめでとうございます。

私はこの式典に今回初めて出席したのですが、非常に格式の高い式典で驚きました。表彰者を除けば出席者としては最前列に席を用意していただいていたのですが、到着がギリギリとなって大変ヒヤヒヤしました。到着した時には、一つだけ席がポッカリと空いていました。

式典の後は懇親会があり、そこで中央式典での受賞者ということで安田先生がご挨拶をされていました。少し遠くからですが、写真を撮ったので載せておきます。

 

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6月1日

本日は、全学同窓会遠州会支部の総会に出席するために、浜松まで行ってきました。

遠州会は全学同窓会(2002年発足)よりも長い歴史があるとのことで、後から全学同窓会に支部として入っていただいたという経緯があるそうです。

浜松は名古屋からは新幹線なのですが、ひかりは一部しか停まらず、こだまも本数が少なくて、到着が開始ギリギリになってしまい、関係者にはご心配をおかけしました。どの便で行くか言っておくべきでしたね。

関西支部と同様、コロナ禍のため5年ぶりの開催ということでしたが、60名の会員が参加され、和やかな中にも大変賑やかに行われました。今回から会長が交代ということでしたが、これまで遠州会を引っ張ってこられた南方前会長(理学研究科修了)もお元気な姿を見せてくださいました。これまでどうもありがとうございます。また、野村新会長(工学部卒)、これからどうかよろしくお願いします。

会食はラウンドテーブル8卓に別れて着席で行われましたが、それぞれの卓にお邪魔して写真を撮らせてもらい、また、皆さんと少しですがお話をする時間が持てたのは良かったです。ビンゴや学生歌・寮歌の斉唱など盛りだくさんで楽しい会でした。また来年も是非ともお邪魔させていただきます。

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