2025年1月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

  

1月16日

本日は、とある企業の年賀会にお昼の時間お邪魔してきました。大変盛大な会だったのですが、久々にお会いする企業の方々もあり、名刺の売れ行きもよかったです。

その後は、オンラインでマイナビのインタビューを受けました。私の学生時代、どのような生活を送ったのか、夢はなんだったのか、特に熱中・没頭したことは何かというような内容について、1時間半、ついノリノリになってしまって独演会をしてしまいました。こちら、4月に日経の新聞広告とマイナビWEBサイトに出るようです。

 

1月14日

本日は、午前中に「新春・高等研究院若手大交流会」に出席してきました。

名古屋大学の誇る若手研究者、具体的には創発、T-GEx、YLC、Bメニューの四つの若手支援事業のいずれかに採用されている方々にお集まりいただき、研究紹介とテーマに沿ったグループディスカッションを行う、という初の試みです。これまでオンラインで行ってきた創発ランチなどを対面で、より規模を拡大して、というものになります。

40人以上の若手研究者が参加した賑やかな会には、創発事業、科研費事業などを担当している文部科学省研究振興局学術研究推進課から松本昌三企画室長と加藤久乃専門官にもお越しいただきました。

会ではまず、全ての若手研究者がスライド1枚を用いて、自分の研究内容を30秒で紹介するフラッシュトークがあり、若干目が回りましたが多彩な研究内容、楽しまさせていただきました。

その後は、6つのグループに分かれてのディスカッション、テーマは、「創発・若⼿研究者が先導する⽇本の科学⼒復活」でした。私はグループAに参加させていただいたのですが、議論百出で大変面白い時間を過ごさせていただきました。

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そこでは、共同研究を支援して拡大することが重要、プロジェクト型研究を大学が統括していくことが必要、一方で文系は個人研究でプロジェクトに参加しても先がない、などの意見が出ていました。プロジェクト型の研究では参加できないと辛い、という切実なご意見もあり、また現在の創発事業では創発の場という研究者の集まりが用意されているが人数が多すぎて実際の共同研究に結びつけづらいなどは、文科省への要望です。

我々シニアは若手支援をとにかく考えるのですが、今回若手から、シニアにぜひ若手を導いてもらいたい、若手にばかりお金がいっているがシニアにも配分して若手を育ててほしい、というような意見が出されていたのは新鮮でした。またT-GExの関係で企業の方も参加されていたのですが、他の部署と話していても文化が違って分かり合えないことが多いのでその時は経験のある研究者が共同研究の呼び水となるアドバイスをする、というような話しは参考になりました。

 

 

1月11日

本日は、土曜日ですがいくつか会合・イベントがありました。特に昼からは日本フンボルト協会中部支部主催の講演会で「光の宇宙と暗黒の宇宙」というタイトルで、1時間半ほど講演をしてきました。

日本フンボルト協会は、ドイツ連邦共和国のアレクサンダー・フォン・フンボルト財団が提供する奨学生に選ばれてドイツで研究生活を送った方々「フンボルティアーナ」の集まりです。この奨学生に選ばれると、現地ドイツ語学校に通う費用を持ってもらえ、またドイツ国内の旅行にもいけるなど、単なる博士研究員とは違った文化体験ができ、ドイツファンを作り出すという素晴らしい仕組みの奨学制度です。古くから行われており、私の亡き父も1959-61年にこの奨学生としてエルランゲン大学に留学、その期間中に私が生まれています。私自身も選ばれた経験があり、短い期間でしたが2001年にミュンヘン近郊のガーヒングというところにあるマックスプランク天体物理学研究所に奨学生として滞在させてもらいました。

親子二代でのご縁ということで、講演会、喜んで引き受けさせていただきました。今回の講演会ですが、名大の旧知の先生方の他に、90歳近い大先輩や岐阜大学の先生方にもご参加いただき、現地では10名程度が参加、オンラインでは全国から多数の方に視聴いただきました。ご準備された先生方、どうもありがとうございます。

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1月10日

今朝は、本年度初の積雪が名古屋で見られました。とても寒いです。

本日は週明け月曜日が祝日のため、定例の運営会議を前倒しで午前中に行いました。その後はいつものように打ち合わせが詰め込まれていましたが、夕方16時からは全学同窓会講演会に参加してきました。

この講演会は毎年行われているもので、学士会との共催になっています。今回の講演者はブラザー工業株式会社の佐々木一郎取締役副会長です。講演のタイトルは「名古屋大学での学びが、こんなに役立った」でした。佐々木副会長は、名古屋大学工学部・大学院工学研究科のご出身になります。素晴らしいご講演でした。工学部の雨宮研究室で学ばれたそうですが、研究室の雰囲気が「明るく元気」だったと述べられていましたが、本当に大切なことだと思います。大学全体が明るく元気でありたいと思っています。

講演の中では、いくつも響いた言葉を述べられていらっしゃいました。一部ですが、紹介させていただきます。まず、雨宮先生から、修士課程で「問題解決型ではなく問題発掘型になれ」と指導され、「テーマは自分で探してこい」と言われたそうです。このことは今では博士課程の学生に対して指導するものです。当時の修士への指導の厳しさが伺えます。また、佐々木副会長の体験から「失敗経験は財産」、「うまくいかないことが成長の大チャンス」という言葉がありましたが、本当に学生に聞かせてあげたい言葉です。

佐々木副会長のお人柄からか、前向きな明るい講演会でした。佐々木さん、本当にありがとうございます。

講演会の後は夕食会がありました。学士会からは小堀康生理事に参加いただき、同窓会からは、岡田邦彦顧問、中村利雄副会長、伊藤義人副会長をはじめ多くの方にご出席いただきました。講演者の佐々木副会長を中心に、和やかな会となり、皆さん楽しまれていたと思います。

 

1月9日

本日は午前中に岐阜に行ってきました。雪の予報だったのですが、少しチラついたぐらいで、基本的には天気も悪くなく、交通機関の乱れを心配したのですが大丈夫でした。

岐阜での案件は、東海機構と日本全薬工業株式会社との包括的な産学連携協定締結です。ゼノアックとして知られる日本全薬工業株式会社は、動物の薬を製造販売している会社で、戦後すぐ、福島県郡山市での創業になります。今回は、岐阜大学を中心とした東海機構の連携拠点、COMIT(One Medicine創薬シーズ開発・育成研究教育拠点)との連携の協定です。COMITには名古屋大学からは環境医学研究所や創薬科学研究科の教員が参加しています。4つある部門のうち、データサイエンス部門は山中宏二副総長が、革新的モダリティ創出部門は廣明秀一創薬科学研究科長が部門長を務めていて、今回の協定締結にも名古屋から駆けつけました。また、ゼノアックからは福井寿一代表取締役社長が来られ、松尾機構長と協定書の調印を行いました。マスコミ関係者が多数来ていたのが印象的でした。

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1月7日

急遽、補助金のヒアリングに参加するため東京に午前中行ってきました。東京駅の近く、日本橋三越の前のビルでした。東京駅から歩いて10分程でしょうか。今、東京駅の周りはビルの建築ラッシュで、どんどんと高層ビルが建っています。名古屋駅前も随分と変わってきていますが、その比ではないですね。さすが東京。

東京に向かう途中、新幹線から見える富士山、随分と冠雪が進んでいました。写真をアップします。

午後には仕事始めの挨拶がありました。イマイチのできだったので、来年リベンジします。夕方には評議会の新年会がユニバーサルクラブであり、出席者の皆さんとそれこそ自由闊達に議論を交わしました。

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1月6日

本年最初の勤務日です。みなさん、新年おめでとうございます。本年もどうかよろしくお願いします。今年が名古屋大学にとって、そしてみなさんにとって良い年になりますように!

さて今年の正月休みは、カレンダーの都合で9連休となりました。旅行に行かれた方も多かったのではないでしょうか。初詣は行かれましたか。私は家族と元日の夜に熱田神宮にお参りしてきました。さすがお正月、境内入口付近には屋台がたくさん出ていて、さながらお祭り状態。また驚かされたのが、名鉄神宮前の駅の前がきれいに再開発されていて小さな店舗が店を並べていて、また駅の反対側のスーパーの上には多くの店舗が入るモールができていたことです。まだまだ伊勢神宮には及びませんが、なんといっても草薙剣が安置されている由緒正しい神社です。名古屋の貴重な観光資源として賑わいを生み出してもらいたいものです。

 

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